ヒチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ヒチ

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溶岩の家(1994年製作の映画)

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何にも覚えてないので、たぶん気絶してたんとちゃうかな。

D.I.(2001年製作の映画)

3.8

前作の作風を受け継ぎつつ、さらに寓話性を強めた作品。サンタは子ども達に追いかけられエルサレムに逃げ込み、車窓から食べかすをポイ捨てしたら戦車が突然爆発する。あまりにも滅茶苦茶なので笑ってしまうけど、映>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

とんでもねぇ...。とにかく殺人、裏切りを繰り返す野郎2人の外道っぷりがハンパじゃなく、特に主人公の最後まで自分を悪と認めない邪悪さに戦慄する。ただ、直接手を下すのはあくまで人なので、悪の道にズブズブ>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

真夏の楽園で起きる恋の小競り合い。とは言っても昼ドラみたいなドロドロした愛憎劇とは無縁。浮気や嫉妬が絡んでもどこかあっけからんとしてて、夜のシーンを殆ど映さずに昼間の晴天ばっかり画面に映るのもありどこ>>続きを読む

カラスの飼育(1975年製作の映画)

3.5

幼くして死や孤独、老いや裏切りなど絶望の数々を目の当たりにして急速に「大人」になることを強いられる主人公。ままごとでドラマで観た夫婦の修羅場を再現しているのだと思ったら、自分の両親のやり取りを真似して>>続きを読む

イエローキャット(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

コメディタッチと淡々とした暴力描写のギャップ。『サムライ』は張り詰めた空気の中に笑ってしまうシーンが少しあったけど(意外と主人公が爪が甘いところとか)、この作品はその構図を反転させたような印象。ロケー>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は軽いノリの映画だと思ったけど、段々とシリアスな展開になり終わってみれば真摯な愛についての映画だった。『スパイの妻』コンビの演技が素晴らしいのはもちろん、ピエール瀧やきたろう達工場の面々も人情味に>>続きを読む

消滅の年代記/消えゆく者たちの年代記(1996年製作の映画)

4.0

狂った世界の中で普通に営まれる日常のスケッチ。恐らくスケッチの一つ一つが寓話として緻密に機能しているのだろうけど、時代背景を正確に掴めてないので何も言えない。ただ、怒りではなく笑いを、特別なものではな>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

煉獄さんが格好いいのはもちろん、炭治郎が術を食らうたびに自害して復活を繰り返す展開が覚悟決まり過ぎてて惚れる。伊之助も頼もしさ&可愛さが増してて好感度UP。列車と夢というモチーフも浪漫に満ち溢れててす>>続きを読む

UNloved(2002年製作の映画)

4.3

「今のまま」でありたい主人公と変化を望み続ける男達の話。ずっと今のままで良いという主人公の言葉を理解せずに、「お前も~なんだろ?」と言う言葉で勝手にレッテル付けしては自爆していく。主人公の異常なまでの>>続きを読む

快楽(1952年製作の映画)

3.5

第一部で舞踏会を縦横無尽に駆け巡り、第二部では場末の娼館を外からなめ回すようなカメラワークが素晴らしかった。室内を撮るのが魅力的な人なので田舎に行ってからは少し退屈だったけど、娼館が閉まっていることに>>続きを読む

国葬(2019年製作の映画)

3.5

とにかく顔、顔、顔!!近現代屈指の規模の葬儀と力強いカットの数々に興奮するけど、如何せんずっと同じような絵面が続くので疲れる。ただ砲弾の合図と共にソ連全土の人が時が止まったかのように立ち尽くすフィナー>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.0

最高の身体変化映画。話はサッパリ分からんけど、物語が進んでいくにつれ先鋭化していく想像力に圧倒されるだけで十分。

消された存在、__立ち上る不在(2018年製作の映画)

3.0

内戦の最中行方不明になった人々を映画の中で再生させる試み。彼らは生と死の中間にいる存在であり、この世界から居場所を失ってしまった存在だと捉えているのが興味深い。監督は失踪前後の行方不明者の姿を絵で再現>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.5

とてもよい。長い間家に閉じ込められ、主人公と付き合ってからも車椅子を拒みおんぶしてもらって移動していたジョゼが、ラストシーンで車椅子を使って自ら外に出歩いていることに泣けた。これだけで別れの理由(同情>>続きを読む

マルキ・ド・サドのジュスティーヌ(1968年製作の映画)

3.0

美徳を守り抜くヒロインがとにかく散々な目に遭う。開始1分で親が病死&蒸発で財産も無くなる→早速姉と離ればなれに→残りの金を盗まれる→濡れ衣で捕まる→牢屋で悪いおばさんに絡まれ脱獄したはいいけど襲われか>>続きを読む

ルビイ(1952年製作の映画)

3.5

異形の恋愛&復讐映画。愛憎半ばってこういうことね。主人公と元婚約者の維持とプライドのぶつかり合いからなる関係性は恋愛というよりも友情に近いものを感じる。悲痛なラストは、二人が時代や土地の縛りを越えて結>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

3.8

とあるスリの男が共産主義者の陰謀(設定に時代を感じる...)に巻き込まれる話。主人公ののらりくらりとしながらも常に相手の優位に立つ切れ者っぷりが最高にクール。拳銃は持たないという心情を貫き通し、最後は>>続きを読む

荒れ地(2020年製作の映画)

3.0

何処にも抜け出せない閉塞感から来る絶望が痛いほど伝わってきて寝た。かなしみ。

LOVE(2016年製作の映画)

5.0

大傑作。14分の短編だけど『2001年宇宙の旅』と同じくらいの感動と余韻がある。宇宙に愛が生まれるまでの物語。あらゆる生命が自然のサイクルに従い朽ちていき再び生成していく過程が美しい。同監督の『Sym>>続きを読む

ロックス・イン・マイ・ポケッツ(2014年製作の映画)

3.8

心の病を患っている主人公(監督)は、自らの病のルーツを探るために心を病んでいたと思われる祖母について調べることを思いつく。そしてそれは、祖父の見果てぬ夢とラトビアの激動の時代に狂わされる一家と、祖母か>>続きを読む

死霊の鏡/ブギーマン(1980年製作の映画)

3.0

意外と丁寧な作りなんだけど、殺人シーンが余りにも雑で笑う。窓が閉まったりドアが閉じたりとかで人が死ぬのは絵的に地味すぎる。こういう映画で残酷描写が盛り上がらないのは致命的だと思う。

ただ、しょうもな
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あの雲が晴れなくても(2019年製作の映画)

4.0

フィルムを素材にした玩具、ルビーを探す少年達、皆既日食を待ちわびる人々が素早く回転するフィルムに巻かれて1本の映画になる。時に瑞々しく時に崇高なショットの数々、その土地の人々の生活が垣間見れるユーモラ>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

3.8

男性社会が生み出す業によって人生を破壊し尽くされる主人公を、一歩距離の引いたカメラで静謐に捉え続ける凄まじい作品。安易な感情移入は一切許されず、搾取され続ける現実を真っ正面から受け止めるしかない。細や>>続きを読む

さすらい(1975年製作の映画)

4.5

映画&人生讃歌!!!スクリーンの裏で主人公2人がコメディのような掛け合いをして子ども達を笑わせるシーンは、子ども時代に初めて映画館に入ったときの胸の高まる気持ちを思い出したし、映画館で働く女性と映画を>>続きを読む

ドカベン(1977年製作の映画)

3.5

漫画的な演出や往年の少年漫画の常軌を逸した展開を映画で軽やかにやり通した怪作。岩鬼のデタラメさが過剰な演出を自然なものにしてて素晴らしい。8割方岩鬼の力で映画が動いてると思う。

野球の球を空中で回転
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ビジターQ(2000年製作の映画)

4.0

頭おかしい家族+侵入者もの。実の娘との援交を終え、駅のホームで休むエンケンが突然背後から頭を石でかち割られるオープニングが最高に格好いい!!『新宿黒社会』のパイプ椅子でぶっ叩きスタートを思い出す。>>続きを読む

迂闊な犯罪(2020年製作の映画)

2.8

イランの宗教革命前夜に起こった映画館放火事件を題材にした映画。事件を直接描かずに、この作品自体と劇中のスクリーンで流される『迂闊な犯罪』、事件時に実際のスクリーンで流れていた『鹿』の三層構造のフィクシ>>続きを読む

死ぬ間際(2020年製作の映画)

4.8

大傑作。殺人を犯した男が逃避行の最中に幾つもの死を目撃し、それらが一篇の詩になっていく。主人公が出会う女性は彼から何かを感化されたかように殺人を犯し、それが彼女たちにとっての救いとなる。最初の女性は父>>続きを読む

サバイビング・デザイアー(1991年製作の映画)

3.8

こじらせ男女のラブストーリー。唐突に始まるダンスシーンや気の利いた台詞の数々がとても良かった。

ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

4.0

バスターキートンばりのスラップスティック!!カーチェイス凄すぎて笑っちゃう。

ストリート・オブ・ノー・リターン(1989年製作の映画)

5.0

ド傑作。荒廃した世界での暴力と愛の物語。暴動の最中で頭をかち割られる男のカットから映画が始まり、人気の無い街を寄り添いながら歩く二人の男女のカットで映画が終わる。

もはやアクションそのものな荒ぶるカ
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.3

工藤Dのツンデレが炸裂した回。これまでで一番異世界が出てくるけど、何だかんだで取り憑かれた女の人が包丁持って襲い掛かかってくるところが一番怖かった。眼がガチやもんあの子。

序章と言うだけあって、前作
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ズームイン 暴行団地(1980年製作の映画)

4.3

かなり抽象的な物語だけど、夫とのやり取りや妊婦が燃え上がる例のシーンを見る限り、母親として家に閉じ込められることへの焦りと抵抗を鮮烈なイメージで描き切った作品だと思う。眼に焼き付くような名場面のオンパ>>続きを読む

遺体安置室 -死霊のめざめ-(2005年製作の映画)

3.0

序盤の墓の雰囲気とか口からヘドロとか良い部分もあるけど全てが中途半端で終わっちゃう。塩でゾンビ退治って面白いけど殺し方が単調になるので勿体ない。もうまとめ方よくわかんねぇや!!ってラストにも笑う。でも>>続きを読む