デッカードさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

「続編が劇場公開されている」程度の前知識だけで観たことが幸いし、驚きの連続に2時間釘付けになった。

冒頭から何かしらの施設で子どもたちが実験体にされていることは想像できる。
実験体の子どもたちが惨殺
>>続きを読む

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

3.5

1970年代の終わり頃、田舎で不良未満のイタズラ高校生たちと熱血駐在の闘争の日々を描く。

アホなイタズラの主犯格ママチャリとその一派のイタズラは子どものそれに毛が生えた程度でホンモノの不良にはほど遠
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

退廃渦巻く1920年代黄金期のハリウッド。
サイレントからトーキーへと変遷していく映画界を一人の大スターと男女を軸に描く。

銀幕のスターたちの栄光そして退場。
しかし映像に刻み込まれた姿は永遠に人々
>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

断崖から転落死した男の中国人妻と真相を追う刑事。二人はいつの間にか想い合う関係に。

不思議に切り替わるカット、不可解なシーン、たどたどしい言葉、スマホ録音、中国からの密入国、祖父の山、不眠症など不安
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

聴覚障害者のプロボクサー、ケイコ。
ボクシングを続けることを悩み逆にジムの閉鎖に失望する揺れ動く聴覚障害者のケイコを静かに丁寧に描いている。

ただでさえ生きづらい社会の中で新たな自分を見つけるラスト
>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.5

42歳のナミは偶然余命2か月の高校時代の親友チュナと再会。高校時代の仲良しグループ"サニー"の仲間たちを探すことに。

'80年代ソウルを舞台にサニーのメンバーたちの友情を現代と行き来しながら描く。
>>続きを読む

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.0

2人の女子プロレスラーとマネージャー。

全米をボロ車でどさ回りする3人のロードムービー部分はうらぶれた感が漂う。

見せ物とあざけられながらも奮闘するレスラー2人は健気。

Pフォークがろくでなしぶ
>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.5

世界を震撼させたミュンヘン・オリンピック黒い九月テロ事件。
イスラエル政府は報復のため極秘チームにテロ首謀者11人の暗殺を命じた。

暗殺の連続と誰が敵か味方かわからない展開に緊張感が途切れることはな
>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.0

巨大サメ・メガロドンvsジェイソン・ステイサム。
30mものサメは極めて凶暴で海洋研究所に襲いかかる。

そしてサメはたくさんの人たちのいる海水浴場に。

ステイサムがどう闘うのかが焦点だが、万策尽き
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

エアジョーダン誕生の物語。

'80年代のポップスと当時の映画のネタも出てきてリアタイ世代にとっては懐かしくうれしい限り。

劣勢のナイキのバスケ部門が他社に勝てるのかはスリリング。

80年代初頭、
>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

信長と濃姫の夫婦の物語を前面に出すことで全く新しい信長像と歴史上の事件の可能性を描く。

夫婦愛を描いているが今までにない信長がうまく構築されていて面白い。

歴史考証もしっかりしていて新解釈信長映画
>>続きを読む

セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

3.0

第二部の「虹の橋」の感想もあわせて書いています。


日本統治下の台湾で先住民族セディック族が武装蜂起し日本人多数を殺害した霧社事件を描く。

首刈り風習のあるセディック族が片っ端から日本人の首を刈る
>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.0

9.11首謀者の疑いをかけられたモーリタニア人。
彼の弁護士と軍の検事は互いに裁判の証拠を固めるうちにグアンタナモ収容キャンプの闇にたどり着く。実話。

弁護士のジョディ・フォスターと軍の検事のベネデ
>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.0

やっと買った新築マンションが未曾有の地盤沈下で500m陥没!
取り残された人々のサバイバルが始まる。

危機また危機のディザスタームービーを予想を裏切り笑いでトッピングするという選択をした製作側がすご
>>続きを読む

恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.0

頑固で変わり者の小説家メルヴィン。
実はナイーブで親切な彼がご近所から仔犬を預かったことで少しずつ本当の自分に気づいていく。

シングルマザーのウェイトレスとの大人だからこそ青臭くなれない恋をジャック
>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.5

街にも馴染んだパディントンだったが無実の罪で刑務所に⁈

ルーシーおばさんの100歳のお誕生日になんとか喜んでもらおうと奮闘するパディントンが健気でかわいい。

誰に対しても分け隔てなく親切にするパデ
>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

4.5

イギリスから来た探検家の「ロンドンに来たら歓迎する」という言葉を信じペルーからロンドンにやって来た熊のパディントン。

帽子とダッフルコート姿のパディントンがとにかくかわいい。

パディントンがブラウ
>>続きを読む

大河への道(2022年製作の映画)

3.0

伊能忠敬を大河ドラマに⁈
忠敬にあやかってまちおこしをしようとする市役所の職員が知るのは忠敬の死後その思いを引き継いで地図を完成させた名もなき人々の物語だった。

現代と過去を並行して同じ俳優が演じる
>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

食人衝動に駆られる男女のロードムービー。

他人には理解できない衝動を抱え誰にも理解されない姿はいろいろなマイノリティを想起させる。
その孤独がゴア描写と真逆のゆったりしたムードで語られる。

カニバ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

航空機内にバイオテロで死亡率40%のウィルスがばらまかれ乗客乗務員は全員感染。
危機また危機のノンストップ・災害サスペンス。

しかしこの映画はウィルス災害を前にして人はどう判断すべきかを問いかける。
>>続きを読む

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.0

イタリア反ファシズムの英雄だった父の暗殺の真相を息子が追う。

奇妙な人々の住む閉鎖的な街はそれだけで不穏。

オペラの鑑賞中に父は暗殺されており随所にオペラの要素が散りばめられている。

一体誰が犯
>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

トリュフを見つける豚を誘拐された世捨て人の謎の男ロブ。
ロブは豚を取り戻すため暗黒街に乗り込んでいく。

ロブはなぜ豚にこだわるのか?

ニコラス・ケイジが深い人間の喪失感を強く静かに演じる。

バイ
>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.0

自分の名前や過去全ての記憶を失った謎の男"ジェイソン・ボーン"が自身の正体を探る。

主人公が自分は何者で誰になぜ狙われているかもわからず逃亡を続けるという設定は20年前の映画ながら魅力的。

有名シ
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

映画プロデューサーの性犯罪を2人の女性ジャーナリストが暴く。

性犯罪被害者が苦しみ続けるのに加害者は権力を駆使し犯罪を繰り返す。

ハーベイ・ワインスタインが不名誉な存在になるのは当然だがその存在は
>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

高校のクラスでLGBTについての授業が行われたことからクラス内のLGBT当事者探しが始まる。

無邪気で残酷な差別と偏見、嘲りは特別なことではない。
差別をなくそうと言っていてもこれが現実。

当事者
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.0

血中アルコール濃度0.05%の状態で人間は自信を持ち最も仕事の効率を上げられるのか?
4人の教師がその実証実験のため酒を飲みまくる。

人間の悲しみや喜びを爆発させ生きることの祝祭をマッツ・ミケルセン
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

原作未読(なんとなく知ってる程度)、テレビ未見、バスケに全く興味もない自分は絶対ハマらないと思いサブスクまで待つつもりだったがフォロワーさんたちから熱くおすすめされて遅ればせながら劇場鑑賞。
結果…劇
>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

イラン革命時、6人の米大使館員を救出するためCIAは彼らを『アルゴ』という架空のSF映画のスタッフとして出国させるという途方もない作戦を実行する。

歴史上稀に見る圧政を行ったパーレビ国王に苦しめられ
>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

2.5

孤児のエスターを養女にしたケイト夫妻。
そのときから不可解な事件が続発し家族もバラバラになっていく。

次第に犯行をエスカレートさせていくエスターとは一体何者なのか?その一撃必殺のアイディアが勝負の映
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦ドイツ戦末期。

ヒトラーを友だちと妄想する少年ジョジョ。

ある少女との出会いはジョジョを少しずつ変えていく。

寓話的ムードを漂わせつつナチスに対する痛烈な風刺とポップミュージックに
>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.0

お金持ちの家で暮らすことになった黒人青年マイケル。
家族の愛情に包まれ学校に通うマイケルは類まれなフィジカルでアメフトで頭角を現していく。

しかし彼の最も秀でた才能はとても誠実な人柄とやさしさだった
>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

呪われた廃遊園地。一晩の清掃バイトの男は丁寧なお仕事をし、しっかりと休憩を取りながら呪われたぬいぐるみたちとの闘いに挑む!

ニコラス・ケイジがかわいいキャラTシャツに身を包み無双の闘いを繰り広げる!
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.5

3人の姉妹と暮らすことになった母違いの妹。
仲良く暮らす4人だが特別なことは起きなくても心は揺れ動き続ける。
特にすずは複雑な思いで姉たちに罪悪感を感じている。

映画は登場人物一人ひとりの小さくて大
>>続きを読む

ハチとパルマの物語(2020年製作の映画)

3.5

旧ソ連。空港に置き去りにされた犬パルマと出会った孤独な少年コーリャ。
空港で飼い主の帰りを待ち続けるパルマをコーリャは何とか飼い主の元に戻そうとする。

飼い主を待ち続ける犬がとにかく健気。コーリャの
>>続きを読む

僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.5

やっぱり泣いた。

オープニングのイーサンとベイリーのシーンからもうダメ。

今回はイーサンの願い、女の子のCJをベイリーが守ろうと健気にがんばる姿が中心になる。

やっぱりイーサンとベイリーのシーン
>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

5.0

犬好きの自分は始まったときからもうダメ。
冷静な鑑賞を放棄。

犬の何を見ても涙が出てきて全米以上に泣いた。

犬の死ぬシーンでは毎回号泣。

犬は何度も転生し飼い主の元に戻ってくると信じている自分は
>>続きを読む