デッカードさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.5

韓国の有名トップ俳優が身代金目的の集団に誘拐される。俳優ファン・ジョンミンが自分で自分を演じ決死の脱出劇を繰り広げるサバイバル・サスペンス。

ある夜突然拉致、監禁されてしまったファン。彼を誘拐した集
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

イタリアン・マフィアの暗闘に巻き込まれたジョン・ウィックが殺し屋の世界に完全復活する。

本作に登場する銃器は多彩で、それだけでワクワク。
ノンストップの銃撃戦はもはや「ガンアクションのマーシャルアー
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神在月のこども(2021年製作の映画)

4.0

走ることが好きだった母を亡くした小学六年生の少女カンナ。
深く傷ついた彼女は、母が走る神様の韋駄天の末裔だったことを知る。
カンナは母に代わって旧暦10月、八百万の神様たちが集まる「神在月」の島根県の
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

気むずかしく几帳面ゆえに頑固で愛想のない孤独な老人オットー。
実は妻に先立たれすべてを失い自殺を考えていた。
そんなオットーの家のお向かいに引っ越してきた若い家族との出会いがオットーを変えていく。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

体重272キロの超肥満で一人暮らしで引きこもりの男性チャーリー。病気で余命わずかな彼が最後に出会う人々との5日間。

"ハムナプトラ"シリーズのブレンダン・フレイザーの復活で話題になった作品。

27
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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ツタンカーメンの墓から新たに発見された棺に入ったミイラ。アメリカの大学に移送された棺だったが、ミイラにレントゲンでX線を照射したことでミイラが蘇ってしまう。

モンスターパニック映画らしくミイラの秘密
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声もなく(2020年製作の映画)

3.5

身代金目的で間違って誘拐された少女チョヒを預かることになった声を出すことのできない青年・テイン。テインの妹ムンジュを交え不思議な人間関係が出来ていく。

テインは相棒チャンボクと普段は鶏卵を売りながら
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渇水(2023年製作の映画)

3.5

水道を止められる家庭にはそれぞれいろいろな事情があるのだが、役所の人間として岩切は料金の支払いがなければ規則に基づいて給水を停止していく。
当初冷たい役人にしか見えない岩切だが、実はそんな業務と自分の
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御法度(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大島渚監督が"衆道"を軸に新選組を従来とは違った視点で描く。大島渚監督の遺作。

公開当時、劇場鑑賞したが今ひとつ理解が及ばず再度鑑賞。完全に内容を忘れていたので新鮮な気持ちで観られた。

新選組とい
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

テキサスの人里離れた一軒家。危篤の父に会うため帰ってきた姉弟。
帰ってきた二人に母は「来るなと言ったのに」と冷たく突き放す。
そんな二人に恐ろしい出来事が次々と襲いかかるホラー。

アメリカの田舎とい
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

高校での無差別銃乱射事件の被害者の両親と加害者の両親が事件から6年の歳月を経て"対峙"する会話劇。

主要な登場人物は4人だけ。
舞台はどこか寒々とした無機質な部屋。
BGMもなく静寂の中、全く逆の立
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

天才的ドライビングテクニックを持つチャン・ウナは、ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送(とくそう)」で働くドライバー。
請け負った仕事の行き違いから、賭博ブローカーの父を殺された子どもソウォンを助け
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

犬が死ぬ映画と聞いていたのでずーっと避けていたのだが、新作公開を機についに鑑賞。

ハッキリ言って、愛する犬を殺したバカ息子とそのクソ親父への報復としては淡白すぎはしないか?
自分なら犬を殺したバカ息
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.0

悪魔に憑依された少女。その悪魔と対峙する二人の神父の闘いを描く。

「オカルト映画」ひいては「ホラー映画」という分野を切り拓き、その後様々な映画が製作される起点となった不動の名作。

49年前、「アメ
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.0

クリスマスイブ。子どもたちはすでにサンタクロースなど信じず物欲主義になり、サンタに替わってプレゼントを届けるのはAで始まる通販サイトのダンボール箱。(本作配信もそこですが)
現実に嫌気がさした本物のサ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.5

1個のパンを盗み19年間もの監獄生活を送ったジャン・ヴァルジャンの生涯を描く。
名作文学を原作としたロングラン・ミュージカルの映画化。

ジャン・ヴァルジャンは貧困と監獄での過酷な生活で憎しみとあさま
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.5

1984年の夏、15歳の少年デイビーは友だち3人と好奇心から街で起こっている少年連続失踪事件や一家惨殺事件の犯人探しを始める。
'84年という時代を背景にした少年たちのひと夏の冒険をノスタルジックに描
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

結婚を控えた新郎のダグは親友のフィル、スチュに花嫁の弟アランを加えた悪友4人でラスベガスに独身最後の思い出づくりに。
しかしそこで待っていたのは、完全に前夜の記憶を失うほどの泥酔と二日酔い、そして新郎
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

人間の脳を犯し凶暴化させる変異ウィルスに感染した人々は、街中で残虐な行為を繰り広げていく。

延々と続くゴア描写に目を背けたくなる。
血飛沫と残酷描写の衝撃の連続に、スプラッタ耐性の低い私は終始目を覆
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

第二次世界大戦終結後。シベリアの強制収容所(ラーゲリ)で過酷な労働を強いられる日本人捕虜たちの一人・山本幡男は、いつか帰国(ダモイ)できると信じて周囲の人々を支えていく。
そして満州で生き別れた妻モジ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

この映画には"恐怖"ではなく"脅威"を感じた。

ミーガンが人形なのに残酷な殺人を次々と起こしていくストーリーは、ミーガンの異様な見た目やヘンテコな動きの怖さもあって十分気味が悪いのだが、問題はミーガ
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.0

幕末、旧幕府軍の東軍と新政府軍の西軍が戊辰戦争に突入した日本にあって、越後の小藩長岡藩の家老・河井継之助はどちらの軍にも属さない武装中立を目指し戦争を回避しようと奔走する。

河井継之助は昔大河ドラマ
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

1957年、ロンドンで家政婦をしてささやかな暮らしをする戦争未亡人のミセス・ハリス。
ある日仕事場で見たディオールのドレスの輝きに雷で打たれたような衝撃を受けた彼女は、自分自身のディオールのオートクチ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

トム・クルーズ主演のイーサン・ハントシリーズ第7作。

これまで様々な巨大な敵と戦ってきたイーサン・ハントだが、今回の敵はついに"人間"ではなく自我を持ち暴走を始めたAI"エンティティ"。
すべてのデ
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.0

苦しい子ども時代を送った山崎瑛と、大企業の御曹司でありながら跡継ぎの座を拒絶した階堂彬。
「アキラ」と「あきら」がメガバンクで銀行員として成長し、窮地に立ち向かっていく。

熱い。
とにかく熱い。
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦独ソ戦後間もないレニングラードを舞台に、二人の元女性兵士の戦後を淡々と描く。

映画では戦争描写は全くなく、戦後のソ連の軍病院や生活の姿が静かに描かれている。

「のっぽ」とあだ名で呼ば
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦中ドイツの占領下、ユダヤ人青年ジルは処刑寸前に自分がペルシャ人だととっさに嘘をつき、親衛隊のコッホ大尉にペルシャ語を教えることでホロコーストを生き延びる。

最初に生き延びるきっかけも、
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

母の葬儀と刑事部への監査部の査察が同じ夜に重なったコ・ゴンス刑事は誤って車で人身事故を起こしてしまう。
事故を隠すため死体を車で持ち去ったコ刑事だったが、事態は事故の隠蔽にとどまらず思わぬ方向へと転が
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

強い宗教観に支配された"居住区"と呼ばれる地域では、女性はまともな教育も受けられず男性に暴力で従属するだけの存在として生活していた。
ある日女性への性犯罪が明るみに出たことをきっかけに、女性たちはこれ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

世界の最高峰にいる音楽家で指揮者のリディア・ター。
栄光に満ちた彼女は、自分自身の傲慢さから少しずつ転落していく。

カメラは始まりから最後までター、つまりケイト・ブランシェットだけを追い続ける。
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.5

太平洋戦争末期、日本でも京都の大学で密かに"原子核爆弾"の開発が進められていた。
戦況が悪化する中、学生の修は科学の探究者として原爆の開発に取り憑かれていく。

研究室で原爆に必要なウランを焼き物の釉
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー要素強めかと思っていたが、"いじめ"や性被害など社会的な問題を正面から扱っていて驚かされた。

お城で友情を育む少年少女たちが微笑ましいが、反面いじめに苦しむ子どもたちの内面が生々しく息が
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

3.0

「うめぇ!悪魔的だぁ!」の決めゼリフ健在の続編は、さらにエンタメ色が強くなっている。

たった1年で再び地下に落とされたカイジは地下の仲間たちの脱出のために、難攻不落のパチンコ台"沼"に挑む。

絶対
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リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

3.0

漫画家を目指す草介だったが、作品中のニホンオオカミが描けず取材を続けていた。
バイト先の工事現場で動物の骨を見つけた草介はそれがニホンオオカミのヒントになるのではないかと持ち帰ったが、ある夜その工事現
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

2.5

「キンキンに冷えてやがる!悪魔的だぁ!!」
カイジ役藤原竜也のこのセリフのシーンだけが見たくて鑑賞。
おおーー出た出た!!
缶ビール片手に炸裂するお馴染みのセリフにニヤニヤが止まらない。
冷えた缶ビー
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.0

1979年、韓国から驚くべきニュースが飛び込んできた。朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺。
今では考えられないだろうが、当時の韓国はパク大統領の軍事独裁政権が支配していて、日本人にとっては謎めいた、近
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