東京・渋谷の映画館ユーロスペースで映画『MINAMATA−ミナマタ−』公開記念として『水俣 患者さんとその世界<完全版>』(1971)と『水俣 患者さんとその世界』(1973)の2作を特別上映。水俣病>>続きを読む
東京・渋谷の映画館ユーロスペースで映画『MINAMATA−ミナマタ−』公開記念として『水俣 患者さんとその世界<完全版>』(1971)と『水俣 患者さんとその世界』(1973)の2作を特別上映。公開順>>続きを読む
本音と建前を秤にかける現代社会にマジガチで適合した女性が窮地に陥るものの、その後に起こる出来事は彼女の判断に都合の良いものばかりで、大して葛藤しないまま、自ら否定していた勝負に挑み(守るものが少なくな>>続きを読む
福島中央テレビ開局50周年記念作品として2020年10月に放送された同タイトルのテレビドラマ版の前日譚(ドラマは未見)らしい。ストーリーはベタでナニだけど、可笑しい、好き。
100年近く続いた福島県>>続きを読む
美しい映像、クライマックスのクジラ漁の迫力(これだけでも観る価値ありかも)もさることながら、生きることの根源的・本質的な姿が映し出されているような気がして、中盤から目が離せなくなった。
「生と死は隣>>続きを読む
豊川悦司さん演じる実の父親に共感しかなく、ちょっと泣きそうになった。子供の興味に自分をあわせて子供とコミュニケーションをとる、みたいな。トヨエツパパは、プリキュアを見たり、声優さんの顔と名前をちょっと>>続きを読む
さすが、しっかりしている、とは思うもののイマイチハマらなかった。
どんなことでも、はじめのうちは楽しく、慣れてくるに従って飽きてくる。世阿弥は『風姿花伝』で「珍しきが花」、「住する所なきをまず花と知>>続きを読む
ド直球の泣かせるファクツ満載。それでも感動の押し売りみたいに感じないのは、それらがほぼ事実に基づくリアリティーによるものなのだろう。
大阪市西成区の公立中学に実在した教師、蒲益男(かば・ますお)の日>>続きを読む
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<僕らはよく、役者が会話するシーンや泣いているシーンなどがドラマで、銃撃戦とかチャンバラが始まったらそれはアトラクションなんだ、ドラマは停止状態なんだと思いがちなんだけれども、実はぜんぜんそうじゃなく>>続きを読む
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久々に感想を書きたくなる映画だった。『乱世備忘 僕らの雨傘運動』で香港の反政府デモのことを知り、『十年』で“香港人”のアイデンティティーに触れ、2019年からの香港の民主化デモに共感した自分にとって、>>続きを読む
「マジガチで定住社会に適合すると病気になる。」
鑑賞後、かつて某映画館で観た『サーミの血』のトークショーで宮台真司先生が話していた言葉が真っ先に思い浮かんだ。
「宮崎学の著書にあったが、被差別側は>>続きを読む
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恋愛関係のストーリーで芸術性が高いという、自分には良く分からないうえに寝落ちリスク大な苦手な映画。専門家の評価はとても高いようだけど、違いのわからないオジサンとしては理解のため外部の力に頼らざるを得な>>続きを読む
コロナ禍でますます存在感を高めているネットフリックスのドキュメンタリー。サラリーマンのオジサンだから、ビジネスものはついつい興味をそそられてしまう。
オンラインのDVDレンタルサービスから始まった創>>続きを読む
話が雑過ぎて、「要するにハロウィンとかで渋谷に集まる若者たちを爆破したいとう願望を表現した映画じゃないの?」と思った映画。
まず政府がバカっぽいでしょ。日本政府は危機管理ができないだろうということか>>続きを読む
12月18日、『カメラを止めるな!』の聖地・池袋シネマ・ロサでの劇場公開、おめでとうございます! 地域住民のため、赤字の鉄道を走らせ続けるため、ダジャレとパクリ一歩手前の食品販売やイベント、マスコミ露>>続きを読む
アカデミー賞にノミネートされそうなネットフリックス映画ということで、何気なく観た。物語は主人公の過去と現在を行き来しながら、困難な環境にある少年が祖母の愛情を受け、全米1%の富裕層に辿りつこうとする様>>続きを読む
2回観てしまった。1回目は「良くできていると思うけど、ノレなかった」という感じ。背景説明の台詞が多いうえ、登場人物が多く、謎解きが次々と進むため、自分の頭ではついて行けずちょっと寝落ち。謎解きへの集中>>続きを読む
特にアニメ好きというわけでも、映画好きというわけでもなさそうな大人たちも『鬼滅の刃』にハマっている人が多いらしい様子をテレビで見て(ミスリードかもしれないけど、そうであるという前提で)、その理由を本作>>続きを読む
中国で「現象級(社会全体の注目を集めるレベル)」、要するに話題性、興行成績が『鬼滅の刃』級の映画ということらしい。社会事情が異なる日本では、本作は上映する映画館の数からして「現象級」にはなりえないけれ>>続きを読む
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河瀬直美監督は作品を通じて、自身の埋めようがない喪失、己が何者であるかを知りたいという渇望を表現したいのだろうと思うけれど、それが原作とピタリとハマり、とても良くできたドラマになっているのではないかと>>続きを読む
2019年の参議院選挙における「れいわ新選組」の候補者たち、主として女性装の東大教授、安冨歩さんの奇抜な選挙活動を通じて「言葉の表情を観る映画」(原一男監督)。本作で私自身が一番考えたのは「選挙とは何>>続きを読む
一個人がブラック企業と闘うことの現実を映した、歌舞いていない、"リアル半沢直樹"なドキュメンタリー。
アリさんマークの「引越社」の現役社員が、待遇改善を求め個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入したこ>>続きを読む
何か考えようと試みたものの、引っかかってくるものがなかった。テーマはいくつかあることあるけれども、娯楽性優先でかすんでしまっているというか…。で、その娯楽性も面白いけれど、目を見張るほどではないという>>続きを読む
ネットフリックス配信の前日、映画館で観た。ラストシーンに痺れ、もう一度観たいと思い、配信で観直した。
実話に基づく物語で、現実に起こった出来事や人物について知らなくてもわかるように描かれてはいるけれ>>続きを読む
何事にも「明」と「暗」があるけれど、明るいところから暗いところは見えない。そのことを肝に銘じ、自分から暗いところに近づいて良く見ることが、明るいところへの理解、つまり全体の理解につながる。深田晃司監督>>続きを読む
韓国社会において女性ならではの抑圧がストレスとなり、それが許容範囲を超えると精神を守るために別人格になってしまう病を抱えた妻と、どうしよう?と悩む夫、家族の物語。
ググったところによると、韓国では1>>続きを読む
北朝鮮の朝鮮労働党委員長・金正恩の実兄である金正男が、監視カメラが多数あるマレーシアのクアラルンプール国際空港で、2人の女性に神経猛毒剤「VX」を顔に塗られ殺害されたことは、当時ニュースで大きく取り上>>続きを読む
長尺で、映像がタルコフスキーを彷彿とさせるから集中力を持続するのがまあまあ大変だったけど、ストーリーと言いたいことはシンプルだと思う。本作の手柄は、観る人によれば、最低このうえないようなことを怖れずに>>続きを読む
大満足ではなかったけれど、観た人それぞれに考える余白のある映画で、それを埋めていくことでその人なりの良さがじわじわと出てくる、そんな感じかな。以下、自分なりに余白を埋めてみる。
本作を観て、写真とは>>続きを読む
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「アートは苦しみに目的を与える」。本作はフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が長年語りたかったことを見事に描いている。
(https://bijutsutecho.com/magazine>>続きを読む
肺がんで余命わずかの祖母にそのことを知らせるべきか否かについて、米中の正反対な考え方をテーマにした映画。ルル・ワン監督が自らの体験に基づき描いた物語で、主人公は中国生まれアメリカ育ちの女性、祖母は生粋>>続きを読む
やられた。予告映像からして草彅剛さんの熱演を観る映画かと思っていたけれど、これは初めて演技する服部樹咲さんの映画だ。
物語の主軸はトランスジェンダーよりもバレエだと思う。生でバレエを観たのは、娘が幼>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「難解」「わからない」というコメントがあまりにも多いので、自分がわかるわけがないと思い、事前に知っておくべきことをググってみると、「エントロピー増大の法則」「マクスウェルの悪魔」「親殺しのパラドックス>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
設定は面白いし、個々のネタは良く考えられている。かといって、凄く良かったかといえば、映画の核心みたいなものがつかみにくく微妙な感じ。
町を管理するチューターの言う通りにやることさえやっていれば報酬が>>続きを読む
ジャニーズの大倉忠義さんが主演ということもあり、予想はしていたけれど、女性客がほとんど。そして上映後どよめきが起きるという、ナカナカ描写が満載なボーイズラブ映画。こうしたどよめきを聞いたのは、『娼年』>>続きを読む
脚本を務めた『百円の恋』の日本アカデミー賞受賞で日の目を見た足立紳が、それまでの間の赤裸々夫婦関係を描いた自伝的小説を、自ら脚本・監督した作品。
要するに妻とナニしたい夫のロードムービー。年収50万>>続きを読む