leylaさんの映画レビュー・感想・評価 - 63ページ目

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お早よう(1959年製作の映画)

4.4

子供たちが何ともよいのです。
ユーモアたっぷりに日常が描かれた古き佳き昭和の家族像。

小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.3

小津さん唯一の東宝作品で原節子さんの小津作品最後の出演でもある。

キャストやスタッフがいつもと違ったり、関西がロケ地なこともあり、いつもの雰囲気はない。
構図や小物の配置、ローアングルはいつも通りだ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.7

描いているのは倦怠期夫婦のすれ違いと和解。大きなことは特に起きない、ささやかな日常会話の積み重ね。なのに没入できてしまう。

ローポジから撮る均整の取れた構図、カメラに向かって話しかける短いセンテンス
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晩春(1949年製作の映画)

4.7

過去鑑賞作品

小津さんが初めて原節子さんとコンビを組み、小津さんのホームドラマの始まりともいえる記念碑的作品。

久しぶりに観たら背徳の香りがした。

大好きな父と離れたくない。父ひとりを置いては嫁
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.4

過去鑑賞記録

小津さん、初のカラー作品。赤のケトル、黄色の湯呑み。キレイな色。

大したことが起きないのに最初から最後まで見入ってしまう。『秋日和』へとつながる素晴らしい作品。

昭和の威張ってて頑
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麦秋(1951年製作の映画)

4.8

原節子さん扮する紀子の縁談をめぐり、家族の反対にあいながらも嫁いでいく、時代は違えど家族の普遍のテーマを描いたストーリー。

明るく朗らかな紀子の溌剌とした動きと表情、テンポのよい会話のやりとり、階段
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

日本人としてこの作品を生涯ベスト1に掲げたい。小津作品はどれも好きだけど、二十歳頃に一番最初に観た小津作品だったこともあり思い入れが強いので。あの時、映画の概念を覆されました。映画のセオリーを覆す撮り>>続きを読む

ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

4.2

死を当たり前のようにサラッと描き、人生なんて何とかなるよねと言ってのける。

アーヴィングの小説の内容ぜんぶは無理だけど、独特の世界観はうまく出せてると思う。好きな映画です。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.4

3兄弟がインドを旅するロードムービー。
ウェスアンダーソンの映像へのこだわりや美意識、ちょっと不思議な世界観が心地よい。
ウェス作品の中でもかなり好み💕

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.7

タランティーノのデビュー作にして私の中でのタランティーノ最高傑作。
初めて観たとき、ガツンと衝撃を受けたあの感覚がヒリヒリと今も残ってます。

個性派俳優たちの適材適所な役どころ、ユーモアのあるセリフ
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

過去鑑賞記録

どんな不条理な目に遭っても表情ひとつ変えない男。友人も恋人もいない孤独な男が、街で声を掛けられた女に騙され、刑務所行きに。
どこまでも悲惨。それでもラストに小さな希望のあかりが見えるの
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

『罪と罰』と2本立てだったので再鑑賞。
プロレタリアート三部作”の第三作。

カウリスマキ作品の常連カティ・オウティネン主演。セリフは少量。ミニマムなつくりなのに、一人の女性の気持ちが痛いほど伝わっ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

ずいぶん前にカウリスマキにハマるきっかけとなった映画なので思い入れがあります。

彼のユーモアセンスと独特な間合いにヤられた!どの作品も全て素晴らしいけど、インパクトとユーモアという面では、今作が一番
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.7

映像、脚本、音楽、キャスティング、
全てにセンスが光りまくる。

80年代に初めて観た時は驚いた。
速攻で心を鷲掴みにされて
ぐるんぐるん引っ掻き回されて
骨抜きにされてしまった。

映画の概念を覆し
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

珈琲☕️と煙草🚬とたわいない会話


久しぶりの再鑑賞。(2022.1.30)

当時、新作を待ち望んで映画館で観たけど、オムニバスだったことにちょっとガッカリした記憶がある。

今思えば、とてもいい
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.8

「漂流することが人生」
ジャームッシュお得意のロードムービー。

彼のユーモアと映像と音楽センス、世界観を存分に楽しめる作品。私にとってのジャームッシュ映画のベストであり、オールタイムベスト。

ロビ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.4

3組の登場人物が同時間に起こる出来事をオムニバス形式で描く。

3組は同じホテルに泊まるだけで、特に大きく関わるわけでもない。

それぞれが淡々と進むストーリーに、エルビスの曲をリンクさせハッと引きつ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

夜のタクシー運転手と客との会話を5都市で描くオムニバス。

よくあるタクシーの中、同じシチュエーションだからこそ人間っていろいろな人がいて面白いなということが際立ってくる。

みんなダメだけど、みんな
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パターソン(2016年製作の映画)

4.3

同じ毎日なのに、昨日とどこか違う特別な今日がある。
ささやかな日常にハグを。
観終わって心地いい余韻に包まれる映画。

本作を観た時は、ジャームッシュ、もう死んじゃうの~?と思ってしまったほど。
「パ
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.8

自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ

というミッションを下された名もなき殺し屋が、スペイン中を巡り、コードネームを持つ仲間たちからマッチ箱に入れられた情報を得て、やがてアジトにたどり着く…。

ジャー
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.7

キャスティング最高!キャラ最高!
脚本もカメラワークも好みで、ずっと観ていたいと思える作品でした。
ほんと、大好きすぎる!

タイトル通り、ブシェミがドツボにハマっていく、その表情がなんとも可愛いし、
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.7

淡々と描くリアルなマフィアの世界。ストーリーどうこうではなく、マフィアを体感できる唯一無二の作品。

なんてカッコいいんだ。

そこには重い感情も物語もなく、だからこそ次々と人を殺すマフィアたちの狂気
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