ルイまる子さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ルイまる子

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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.0

かっこいい男達+かっこいい玉城ティナ(足長い!)の銃撃戦エンターテイメント。宮沢氷魚と玉城ティナのカップル良かった!(ボニ&クライドみたいで!)。考えるな感じろ系。もっと、とことん感覚的に、クレイジー>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭の出品作は、ほぼ全部が芸術的レベル高い作品ばかりだったので、え?なんつーわかりやすい理路整然と整い、説明的な映画!と改めてイギリスだけが堅苦しい人たちだったことを再認識した。イギリスは他>>続きを読む

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.8

フェアリーテール
あーあああ『ベルリン天使の詩』かな…
ポエムなんだけど、出てくるおじさんがレーニン、スターリン、ヒトラー、チャーチル、ムッソリーニ、ナポレオン、キリスト。そっくりさんではなくCGなの
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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

4.2

おっもしろ〜最高だった!場内笑いの渦でした!グロい表現も多く、赤黒いのとかがよく出てくるので、そういうシーンは目を細めて、ほぼ見ず微かに感じる程度で視聴した。戦隊ヒーローのパロディだが、古いタイプの女>>続きを読む

第三次世界大戦(2022年製作の映画)

4.6

うわっ!こりゃ面白い映画に出会ってラッキー!!しかし、またまたポスターが違うんですよ!こういうイメージの映画ではない。
陰惨なガス室に送られたユダヤ人というポスターだけど、中身は逆で、ユーモアや愛に溢
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テルアビブ・ベイルート(2022年製作の映画)

3.5

音楽がかっこ良かった。ポスターがロードムービーに見えるが、実際は徹底的な戦争もの。女性監督でQ&A、めちゃ簡潔な答え方でもう存在そのものがかっこよかった〜

アルトマン・メソッド(2022年製作の映画)

4.5

よかった〜。イスラエルの映画。最初はなかなか良い夫婦で奥さんが妊娠しているのに、夫の柔道教室が不振で閉鎖したりで、二人を応援したくなる始まりだった。だが、ある事件から夫がテロリストを倒したと評判になり>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

4.0

東京国際映画際、角川シネマ有楽町で視聴。ポスターから受けるイメージとは違っていた。お母さんと息子の愛の話だろうとちょっとウエットな感じを受けていたが、実際は素晴らしく奥深くも美しく心に残る作品だった。>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.3

東京国際映画祭。丸の内TOEIにて視聴。素晴らしかった。2時間以上あるのに、サスペンス仕立てだからかな、全く長くは感じなかった。ポスターが味わい深い、最後まで見るとこのポスターが象徴するメッセージが刺>>続きを読む

1976(2022年製作の映画)

3.9

東京国際映画祭、丸の内TOEIにて視聴。ピノチェト政権下のチリ。独裁政権の様子を見に行ったつもりだったが、全くそういうあからさまな政治的抑圧とかではなく、別荘に訪れた中年というか老年に差し掛かったきれ>>続きを読む

スパルタ(2022年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭、ヒューマントラストシネマ有楽町で視聴。複雑な終わり方で、自分でも内容をちゃんと理解してるかどうか怪しかったが、DV家庭で暴力親父に殴られ身体傷だらけの少年を保護し、助けてくれた優しい柔>>続きを読む

光る女(1987年製作の映画)

4.2

あー美しかった〜あー素晴らしかった〜幻想的で芝居のような創作劇だ。相米慎二監督の4K修復版を見れて幸せでした。私の最も好きな題材だ。山で生まれた山男と、歌えないソプラノ歌手のありえないような出会いと、>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

5.0

いや〜この作品は最高だった!震えた!素晴らしく成熟した映画だ!スペイン映画は多分久しぶりに視聴した。何を書いてもネタバレになりそうなので、短い感想だけにする。ゲーム制作会社の優秀なクリエイター、Jul>>続きを読む

カイマック(2022年製作の映画)

3.2

カイマックとはお菓子、またはクリームという意味だそう。美味しい所だけすくって食べる大人への皮肉も含まれているとのことでした。東京国際映画祭、丸の内TOEI(素晴らしい劇場でした!2階席まであり満員でし>>続きを読む

ライフ(2022年製作の映画)

3.0

東京国際映画祭、TOHOシネマズシャンテで視聴。長い、全てが悲観的な描き方と古すぎる価値観、いや貧しいからしょうがないのだろうが…私のような年配者でさえ古いと感じるから、若い人には到底理解できないだろ>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.1

女優さんの演技が上手い!リアルタイムを知ってるダイアナファンなので、あの身体が斜めになったみたいな歩き方、肩をすくめた格好激似!顔はちょっと違うが、ファッションも髪型もダイアナスタイルで感動!目の玉を>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

映画を見るまで、さかなクンの話だとは知らなかった。というのはさかなクンの人生について読んだことがあり、あまりにも強烈でずっと感動していたので、劇場で前半少しして、あ、さかなクンの話?というわけでほぼ半>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

黒澤明監督『どですかでん』のオマージュかな。一番はっきりと黒沢明だと思ったのは、吉岡秀隆と子供が売れない墓石を売り歩くが門前払いで、お腹がすいて座り込み、空想話をするシーンだ。黒沢映画では、死を間際に>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

面白かった!始まって30分くらいは説明くさく、サイコパスだったり色んな背景ってセリフや行動で見せるもんじゃない?と日頃最高水準のインディーズ映画ばかり見てるから、東映か、また金ばかり使い下手な映画か、>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.8

深田晃司監督の傑作がまた見れて幸せ!今までの作風も、平穏な日常の中の恐怖が主で、人間を深く掘り下げる素晴らしい作品ばかりだったが、今作はまた一段と穏やかで残酷だった。もう生きていけないくらい身を引き裂>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

最高に楽しかった!こういう『キル・ビル』みたいなバイオレンスコメディ、ファッション、文化、全部ごちゃまぜでナンセンスギャグ連発映画って久しぶり!これだけたくさんの登場人物が複雑に絡まっているのに、全部>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

ノルウエーの映画だったのか。視聴後知った。オランダかな?スウェーデンではなさそうなんだけどなどと…視聴中色々考えて落ち着かなかった。最低限どこの国の映画かくらいは知ってから視聴するべきだった。しかし本>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.8

うわ〜この映画は確実に残るな〜。自分の子供時代あみ子に若干似てる…しかし不思議な作品でもある。子育て経験した大人からするとこんな急激な形で家庭崩壊する?と不自然を感じたが、実は本作は奥深くて物語が客観>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5

かわいい天才少女が繰り広げる人探しと謎解き物語だ。生死を分ける目に度々遭っても子供時代に培ったあらゆる知恵と鍛錬により乗り切る。現代のモンスターマザーとその下で育った塾やらお稽古ばかりで母子密着型だっ>>続きを読む

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

4.1

よく出来た映画とは言い難いが、私の心は強烈に持っていかれた。近代ヨーロッパの下層階級女性の陵辱され方が、多分日本の江戸時代とかの比ではない絶望的感覚が残る作品だ。レア・セデュ演じるセレスティーナの不機>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.6

自分が書いた小説を出版するのに自分の名前でなく夫の名前で出版される。作家にとって血と汗と涙で書き上げた小説が他の人の著作として世に出る。そんな悔しいことってあるだろうか。すべて夫シェリーの手柄となる。>>続きを読む

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

4.0

カール・マルクスの奥さん、元貴族だが、そんな生活つまらな過ぎてマルクスとの人生を選んだ貧乏暮らし(お付きの女中は一人いますが、よく盗むらしい笑)のイェーニが言う「この世界の崩壊が見たいわ」これ最高!大>>続きを読む

提督の艦隊(2015年製作の映画)

3.8

17世紀オランダ英蘭戦争。イギリスのピューリタン革命が終わったあたりから。同盟国との争いを望んでなかったが、航海法のせいでオランダの中継貿易を排除したから戦争が始まった。チャールズ2世が出て来るが完全>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

トムを語る事は自分の人生を語ると同義で、人生のアップダウンもトムと一緒で、とても思い入れが強い。トムが最初に現れた『卒業白書』にしても、おカタイ親が留守の家の中で一人ロックコンサートを開いて爆発する辺>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

是枝監督作、韓国版『万引き家族』。赤ちゃんポストから赤ちゃんを盗む人身売買グループ…もっと凄まじいのかと思って覚悟していたが、全くほのぼのとした心温まる作品だった。ソン・ガンホさんとカン・ドンウォン、>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

気持ち悪いシーンが多くその度に目をつぶっていたら、ほぼ三分の一見れなかったかも…しかしきちんと作られた作品だったと思う。阿部サダヲのビー玉の眼は特に何か艶消しの細工してたんだろうかな…。すごいなーサイ>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.0

玉の輿に乗るか乗らないかでやきもきする英国18世紀の物語だが、単なる恋愛劇ではなく、当時の女性としては生きるか死ぬかの死活問題、「結婚」それが今作のテーマ。本当の愛にも見えますが…60%金40%好みか>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.3

素晴らしい!佐藤次郎とその中学生の娘役の伊東蒼ちゃん!演技上手過ぎて震えた!彼女の地に足着いた表情、言動、韓国映画の『息もできない』の女子高生並やね!父親を探し始める時期の小さなエピソードの数々も面白>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.1

前半若干大げさで冗長に感じたが、後半なかなか深みのある内容に変化していく。流石李相日監督!『はちどり』にもメッセージ性が似ている。漢文の先生が主人公に言う、あなたの人生は誰のものでもないあなたのものよ>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!前半のスピード感が良く、妹?とディナー中、ナイフが空中に、首をぶった斬りいつのまにかそのナイフが主人公の手に?あたりまでが最高で、その後少し減速する(ような気がしたが)。個人的にはエイドリ>>続きを読む

ツユクサ(2022年製作の映画)

4.1

小林聡美は金八先生でデビューし、中学のクラスの一番前の席に座る勉強好きな女の子だった。未だにそういう優等生でちょっと変な面白い子が歳を取った感じの、「実は隠れファン」が多い味のある女優さん!彼女の演技>>続きを読む