ルイまる子さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ルイまる子

ルイまる子

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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

面白かった!これは新しいタイプの?アメリカ娯楽映画ですね。ヒーローって訳でもない。マッチョでもない。生死を彷徨い云々でもない。結構始まりからもう死を覚悟し、あとどれくらい生きて行けるか冷静に計算し、そ>>続きを読む

人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.0

どういう映画か知らずに観て、15分で出ようと思った。余りに猥雑で、愚かで、ユーモアとかいうものではなく、単純で汚く欲望の塊で、自分のストレスを他人にぶつけた結果取り返しのつかない。。そんな人ばかり観た>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「華麗なる大逆転」という副題といい、黄色いバックにタランティーノ版「七人の侍」の如く男達が横一列行進するポスターは全然内容とは合ってないと感じた。変にスタイリッシュに描くのも違うし、彼等は別の見方をす>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

4.2

このタイプの物語だと「ギルバートグレイプ」、ジョニーデップが健気な長男、田舎で暮らす貧乏な家族を支える勤労青年役で出ていた透明感いっぱいの良作があった。先日ようやっとアカデミー賞を獲ったディカプリオが>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.9

「キックアス」と似てるなーと思いながら観てましたが、同じ監督だったとさっき知りました。ストーリーの骨組みは殆んど同じ。ポテンシャル高いが貧しさと荒れた家庭環境の為無為な時間を過ごしてた若者の元へ、ある>>続きを読む

最愛の子(2014年製作の映画)

5.0

わー素晴らしかった!!!!

誘拐児童が売買されている中国。前半子供の誘拐事件のミステリーかと思い残忍極まりないシーンの予感から戦々恐々としていたけど考えとは違った方向に展開する。後半は多面的な視点で
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

ハンヒョジュちゃんのロマンチックな女らしさがたまらなく美しい可愛いきれい上品素敵!大好きです!韓国の女優さんのロマンチックさと同じレベルの日本女優さんいないね。何故でしょうね。どんな綺麗でもこのロマン>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.8

演技が皆素晴らしい!私が一番すごいと思ったのは、宮﨑あおいの少し頭の足りない元風俗嬢の女の子。なんていうか、歩き方からふらっとしてる、生きてる感じが足りない。「お父ちゃん」という発声からして白雉のジェ>>続きを読む

神様メール(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こういうぶっ飛んだ映画好き!

そもそもこの一家は神様だと途中から気付いたが(最初の5分見逃したからか)ごく普通の一家として見てもよくある家庭だ。頭が良く感受性の強い反抗期ひょっとして小6くらい?の娘
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

4.0

素朴な美しい映画で心洗われます。時空を越えた二人の繋がりが面白いし、人間生活ってこうやって丁寧に生きて行くものよね、確かに20年前までこうだったのにいつの間にこういうきめ細かい心の交流がなくなったのだ>>続きを読む

聖の青春(2016年製作の映画)

4.5

まずは松ケンおめでとう!素晴らしい演技だったよ!20kg以上増やして村山聖になり切った彼はすごい!大河の視聴率低迷以来目立った主演映画に恵まれず、というか、それ以前が破竹の勢いだったせいか、かなり世間>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

自分が集中力のないまま見たのが悪いのだが、デンマークだとは知らなかった(ちゃんと原題を見ればThe Danish Girlと書いてある。。)イギリスだと思っていて、手術しにイギリスに行くと聞いて、あれ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

5.0

うわーうわー!!こんな良い映画だったとは!!

単なるSNS上で演じてるイヤな女の話だと決めつけて見なかった自分に後悔!黒木華が出てるんだから良い映画に決まってるし、監督はなんと岩井俊二だったではない
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

サークル社は、フェイスブックやインスタグラムのようなSNSの近未来の企業だが、当社に世界中の人全ての登録を義務化すれば、選挙もネットで出来るし、この世の全ての人の出来事を共有すれば犯罪や悪事は世界中の>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

小津安二郎のファン。年に何度かは美術館に訪れる気持ちで家にあるDVDで細かいところまで目を凝らし視聴。拘りは美術にしても俳優にしても徹底しているが、男性像が独特で、小津先生の美意識は特に男性に見られる>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

暗く重く貧乏だったり、差別されたり、行き場のない人達の物語です。しかし、そんな角に追いやられた人を微かだが救ってくれる人が所々に出てきます。

【ココからネタバレ】
例えば、妻を通り魔に刺され真っ暗な
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.2

お涙頂戴ではないと書いてる人が沢山いたが、十分にお涙頂戴。皆が泣けば泣くほど冷めるというひねくれにより、劇場内すすり泣きが聞こえるほどに一層冷めて涙が引っ込んでしまった。

でも、一つだけ学んだのは、
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これが現代の戦争の現実か。ドローンを使って偵察。テロリストのアジト爆破するかしないかの場面は映画のキャッチコピーにもある様に、イギリス諜報機関の会議室でエクレア左手、右手には紅茶のティーカップ、上品な>>続きを読む

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.5

イーサン・ホークは若い頃もてもて甘いマスクとやんちゃな雰囲気でティーン・アイドルでしたが、ある時から吹っ切れた感じがある。ユマ・サーマンと結婚したし、アメリカの軽薄な男というのとはひと味違う、軽薄は軽>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.2

映画の中でとてもよく理解できた状況は、デンマーク人軍曹の感情の起伏。鬼のようだったのに、ある時あるきっかけからこいつらを恨んでもしょうがない、まだ子供なのに自分の個人的な憎しみをぶつけてしまい悪かった>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

4.6

フランス育ちのトルコ人女性監督らしい。トルコ映画で、トルコ語なのに、フランス代表の映画の様です。どうもアンチイスラム教徒を後押ししてるプロパガンダな感じがプンプンする事も事実。イスラム教が悪く自由主義>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.5

彼女が本当に大成功したのであれば(この映画の描き方は微妙だ。本当に成功したのかどうか分からない)今までの周りの見る目がなかったのか、それとも、「この子はだめだ、売れない」と瞬時に判断する「専門家」は実>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

西川美和監督の映画だからきっと心を抉られるだろうなとか、後味が悪いだろう、と覚悟して挑みましたが、今回は珍しく後味は悪くなかった。心をえぐるかどうかについては、自分は十分に涙の出る人間なので大丈夫でし>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

イギリス、貧困に苦しむ人たちがなんとかまともな生活を求め、つらいながらも助け合いながら暮らす。しかし少し前の貧困者の映画はまだ希望があった。この映画は遥かに現実的で、遥かに希望がない。多少の明るさや微>>続きを読む

アレクサンドリア(2009年製作の映画)

4.0

原題、アゴラ、この映画はその「広場」という言葉のニュアンスに込められたメッセージと、最初から最後までずっと広場が舞台だったし、人間の思考にしても関係にしても狭いということを意味してるんじゃないだろうか>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

未来よこんにちは、とはいつもながら変なタイトルだ。忙しい日常は哲学より哲学的である。という内容なのでそれを想像させる映画のタイトルにしてもらいたかった。

なんでこの忙しい俺がこんな楽してる50代の金
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

5.0

Are you me?
と思いました。いやこれ私でしょう、、彼女が完全に外界に対しシャッターを閉じてるところ。いや、微妙なラインでシャッターを閉じている。愛想は悪くないし皆に嫌われてるわけでもないが、
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

解りにくい。正解はないんだろう。監督は疑問を投げかけてるだけで視聴者によって解釈は様々、だからモヤモヤするがそこまで奥が深い訳でもない。奥が深いかどうかというのは、散りばめられたヒントの点を線で繋いで>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

サイコパスってやつが3パターンあり、1)とても几帳面な秩序型 2)無秩序型
3)混合型。そして犯罪心理学のエキスパートの西島秀俊扮する元刑事、今は大学教授の高倉はその混合型にずっと騙されて来たが、なん
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淵に立つ(2016年製作の映画)

5.0

やっぱ浅野忠信ってすごいね。あの、白いつなぎを駆け出しながら脱いで行く姿目に焼き付いている。中には真っ赤なTシャツを着ていた。ずっと自分の罪を償いながら静かに生きて行きたいと語っていた僧の様な男の内側>>続きを読む

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