mmmさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「フレンチアルプスで起きたこと」
「ザ・スクエア」の監督の新作

前作までのシュールさもありつつ、
がつんとエンタメ色が強まった本作

各パート、これからどんなことが起こりそうか、
ご丁寧に臭わせてく
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

何がネタバレか分からないので一応、ネタバレ仕様にしておきます。

過去作は未視聴(※)
特撮はあんまり興味なし
どちらかというとキャスト+庵野さん(エヴァもにわかですが)目当ての人の感想。
テーマから
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

アカデミー賞を受賞したものの、上映回数が
微妙だったので、翌日慌ててみてきました。

アメリカに暮らす中国系移民家族の話

とにかくカオスでスピーディーな展開かつ
背景も説明的には語られないため、
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.9

舞台は1980年代前半、イギリスの海辺の街にある
エンパイア劇場という映画館。

従業員たちは、それぞれ抱えるものがあるが、
ほどほど和気あいあいとした雰囲気の職場である
ただひとり、支配人を除いては
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ作品は、唯一みたのは、
ウエストサイドストーリーだけ。
内容にふれているのでネタバレ設定してますが、
非常に薄めな内容です。

なんだか、映画史回顧録みたいな作品が同時期に重なってますが、
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

キャストに惹かれて鑑賞
原作未読

舞台は地方にある高校。
卒業前日と当日の2日間を軸に、
4人の少女と友人・クラスメイト
先生など周囲の人々の心情を描いた作品。

高校生なんて、気が遠くなるほど昔の
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ちひろさん(2023年製作の映画)

-

(途中から内容にふれています。未鑑賞の方はご注意ください。)

お弁当屋さんで働く、マイペースなちひろさんと、その周囲の人たちの話

原作未読

誰にでもフラットで、自分が思ったこと、感じたことには
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.9

カニバリズムってことをすっかり忘れてたので、
ファースト”いただきます”のシーンで目が覚めました。

どちらかというと、トリッキーな感じではなく、
宿命というには残酷過ぎる癖を
もって生まれてしまった
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

85歳になる父親と2人の娘+妻+親族たち

脳卒中を発症するも一命を取りとめた85歳の父親。
尊厳死を望む父親と、複雑な思いを抱えながらも
父の意向に沿うべく奔走する娘と家族の話。

尊厳死はほとんど
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

とある高校で起きた銃乱射事件の
加害者と被害者の両親が繰り広げる
対話の一部始終をとらえた作品。

舞台にありそうな密室会話劇をあえて映像で。

当事者も立会人もいない状況。
どこまで、何を話そうか。
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

フィンランド人の留学生が、恋人にドタキャンされ
1人列車で旅をすることに。
個室に同乗するのは、粗野のロシア人男性
酒を飲み軽口をたたく彼に不安しかない旅のはじまりはじまり。


気になってはいたけど
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

余命短いシングルファーザーが
息子の新しい家族を探す話
…と書くと、ちょっとベタな
題材ではあるのだけど、
日常を静かに、そして現実的に描いている。

幼い我が子に抗えない死をどう伝えるか、
里親候補
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

恋愛の話と思いきや、もっと広域的な
何かについて考えてしまった。

見終わった後のタイトルの重さたるや…

愛はエゴの塊だし、相手を思うほどに身勝手になってしまうのかも。

浩輔と龍太、二人と言葉にな
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.3

予告かチラシで知った作品

高齢者売春に所属する女性、客となる男性
運営をする若者たちを描いている。
法で定めるところの正しさから
零れてしまった人たちの話。

妻に先立たれた高齢男性の日常から
作品
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

実のところ、ワインスタインの名前は聞いたことが
ある程度で、MeToo運動の観点から気になって鑑賞。

こんなことがあって、長年に渡り辛い思いをしていた人が
沢山いたとは…。

映画にしてしまうなんて
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.8

東京オリンピックの開催を控え
外国人観光客などへの“配慮”として
コンビニから姿を消した
成人雑誌の編集部を描いた作品。


ファッション誌の編集に憧れ、
先輩の紹介で出版社の面接に漕ぎつけるも、
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サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

3.8

母と2人の暮らしを守るために奔走する主人公と
彼女をひそかに見守る同級生を軸にした作品


ヤングケアラーや貧困問題、JK散歩などが
盛り込まれているが、説教臭さはない。

いづれも、テレビでなぞるよ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

ノーマークだったところ、SNSで
「おっさんが絶交する話」というのを見かけ、
気になってしまったので鑑賞。

舞台は1923年のアイルランドにある
孤島・イニシェリン島(実在しないそうです)
長年の親
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明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)

3.8

主演の山脇辰哉さんに実際あった話が
舞台になり、それが映画化されたそう。
つまり山脇100%

めちゃくちゃ生々しくもあり、
見る人によっては、かなりどうでもいい
心が素っ裸の若者の、いつかの正月前後
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

5.0

映画音楽に関する映画ということで
気になって鑑賞。

ニュー・シネマ・パラダイスや
海の上のピアノをはじめとした
数々の名作を手掛けた
作曲家・エンニオ・モリコーネ氏の
ドキュメンタリー作品。

脚本
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ippo(2022年製作の映画)

3.8

俳優・柄本佑さんが監督した短編集

ムーンライト下落合のみ、数年前に単独公開していたが、
久しぶりに見て、あの時よりは作品の空気を感じられたかな…。

何がいいたいのか、正直わかりづらいのだが、
おそ
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まなみ100%(2023年製作の映画)

3.9

変化の激しい高校時代から、
思うがままに暮らしながら、
まなみちゃんと歩み続けた僕の10年の話。

監督の自伝的作品でもあるそう。

すっかり若者の話だと思ってると、
人生で経験しなきゃいけないあれこ
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ドラマはまったく見てない人の感想です。

推しが出ているということで
喜び勇んで初日に行ってきました。

土地柄か水俣のことを彷彿とさせる
公害問題がベースになっています。
有害性に気づいていながら
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

※このレビュー(というか感想)は
漫画も未読、アニメも未視聴の人が
書いてます。
バスケの知識は学生の授業で
やった時のもので
遥か彼方のことでほぼ忘れてます。
上記ご留意ください🔰

-------
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柳川(2021年製作の映画)

4.1

自身が不治の病であることを知った
主人公・ドンが、
疎遠だった兄・チュンを誘い、
昔思いを寄せていた柳川(リウ・チュアン)の暮らす
柳川(福岡県)を訪れ再会をする話。

恐縮ながら俳優さんも監督さんも
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

生まれつき両耳が聞こえない
プロボクサーのケイコ。
嘘も愛想笑いも苦手な彼女は、
ひたむきにジムでトレーニングを重ねるも
母親に身の上を心配されるうち、
言葉にできない想いが心に積もっていく。
「一度
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

実は初日・2週目と2回観ていたのだが、
温存しているうちに書きたいことを忘れてしまった。
やっぱり見たらその勢いで
アウトプットするのが大事…。

“情”のひと言では片づけられないけど、
人の常という
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やまぶき(2022年製作の映画)

3.9

華やかな過去をもちながら、過程の事情で
日本に流れ着き採石場で働くチャンス。
刑事の父と暮らしをする女子高生・山吹。
田舎町で暮らす2人とその周囲の人達を静かに捉えた群像劇。

名前と裏腹に、あらゆる
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.8

若くして小説家になるも
その後くすぶっている男と
知人の元妻とその子供が
とあるきっかけで共同生活をはじめる話。

佐藤泰志の作品に出てくる人は
言い知れぬ寂しさを抱えている。

今回も檻に入った鳥が
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そばかす(2022年製作の映画)

3.8

そばかす

他者に対して恋愛感情や性的指向を
もたない主人公の日々の話。

主人公の蘇畑佳純(三浦透子)本人は
思いあぐねている様子もなく
マイペースに毎日を過ごしているのに、
周囲がなかなかそうさせ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.9

1960年代のフランスが舞台
中絶が違法とされていた中で、
予期せぬ妊娠をした大学生・アンヌの話

日本向けポスターにつくコピーって
いまいちいただけないことが
多い気がするんですが、これは偽りなし。
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エンドロール後の場内のそこかしこに
「???」って空気を感じて
それはそれで面白かったんですが、
いやー、何これ?

言葉とか感じ方って、つくづく
紙一重だなと思ったんですが、
男性の配慮に欠ける言動
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.9

完璧な生活が保証された街で暮らす夫婦の話
妻が感じた違和感はだんだんと大きくなり…


「いやいや、心配だらけやないかーい!」って
言っちゃいそうでしたが、
ポップでありながらも皮肉たっぷりで面白かっ
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

「愛したはずの夫は、まったくの別人でした」
なんだか魅力的なコピーに惹かれ鑑賞

原作は未読だったので、そんな展開になっていくのね…と。

寝なかったし、なんとなく追ってみたものの、
(関連はあるのだ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

原作未読
タイトルやメインビジュアルが
ちょっとホラーっぽいと思っていたのですが、
いざ見てみると、なんだかとても味わい深い作品でした。

1969年のノースカロライナ州が舞台
湿地帯で青年の変死体が
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8


恵比寿ガーデンシネマの再オープンに合わせて
グザヴィエ・ドランの初期作品の特集上映


主人公のユベール・ミネリは17歳
退屈な日々を送る中で、最も許しがたいのが自分の母親だと
独白するところから始
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