Ayumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Ayumi

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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5


ノア・バームバックがジャームッシュっぽいというのは、今までピンときてなかったのだけど、この作品を見て合点がいった。うまくいかないコミュニケーションとか気まずさとかが、「コーヒーアンドシガレット」など
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.5


最近働き方改革をしている身とすれば、「ちゃんと寝たほうが判断力上がるのに」と思う節はあったけれど、テンポの良い脚本と魅力的なキャストでぐいぐいと引き込まれた。

どんなに強い女性キャラクターでも、家
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0


倫理観が揺さぶられるような映画だった。

多くの人が、犯罪防止班に加わったステファンの目線で物語を追いかけると思う。同僚警察官のクリスが令状なしの捜査や、少女に嫌がらせぎりぎりの捜査を繰り返すが、ス
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.5


ジュディ・ガーランド、「オズの魔法使」は知っていたものの、ほかはほとんど知らずに観賞。メインで描かれるのはロンドンでのショーだけど、少女時代に休みも与えられずに働き詰めだったこと、体重管理のために薬
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.0


列車の最後尾の人間たちが、上流階級に対する反乱を起こすために前の車両に進んでいくというのがゲームっぽいつくり。扉を開ける手伝いをするのがソンガンホで、めっちゃかっこいい。

なぜ列車は走り続けなけれ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0


「パラサイト」を見て、ポンジュノ監督をなんで見てこなかったんだろうと後悔中…。「オクジャ」も、カンヌ映画祭での論争から気になってはいたけど、重いテーマなんだろうと敬遠していた。

だからこそ、オクジ
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

3.5


国王一家がダウントンアビーを訪問するというドタバタものなのかなと思ったら、相続争い、身分違いの恋、使用人による盗み、同性愛など、「ダウントンアビーあるある」を詰め込んだ二時間だった。

時間が限られ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


冒頭からコメディシーンの連続なので、少し拍子抜けする。ピザの箱の組み立てが4分の1も失敗してるとか、立ちションしようとする男を笑いながら眺めているとか。金持ち家族に雇われようと、ギテクが家で芝居の練
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.0


「ブルックリンナインナイン」にカメオ出演していたアダムサンドラーを見てから、出演作を立て続けに見ている。

ダニー(アダムサンドラー)親子が父親の住む家に着いた夜の食事シーン。貝の開いてないスープや
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0


宅配ドライバーとなった主人公リッキーが過酷な労働に追い詰められ、家族との関係にもひずみが生じていく。

長男が学校を停学処分になり、一週間の休みを申請するリッキーが、上司に「代わりを見つけないと制裁
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.5


すごくおもしろかった。カトリック教会のパワーゲームと、アルゼンチン史と、二人の教皇の友情と。

どこか勝手気ままなベネディクト16世と、論理立てて物事を話すフランシスコ。最初は二人の話があんまり噛み
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.0


大晦日やクリスマスに見たくなるオムニバス映画。豪華なキャストを見るための作品だった。

いろんな人間模様をちょっとずつ見るのではなく、ザックエフロンとミシェルファイファーのエピソードを2時間見てるほ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0


冒頭で、夫婦がお互いの美点を書いた手紙が読まれるのだが、その映像がとても幸せそう。そこから一転、冷え切った仲が描かれる。

これまで家族仲がよかったのなら、離婚しなくてもいいんじゃないかと思うけど、
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こころの湯(1999年製作の映画)

3.5


大学の課題で見た映画。「夏の夜の騎士」を見ていたらこの作品を思い出して。もう一度見たいな。

夏の夜の騎士(2018年製作の映画)

4.0


1997年、ティエンティエンと従兄弟・シャオシャオの物語。監督の自伝的な要素も含まれてるとのこと。おばあちゃんの立つ台所、自転車泥棒の足元とリンゴ、すがるティエンティエンの手など、子ども視点のアング
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約束の地のかなた(2019年製作の映画)

3.5


スウェーデンのHolmsund(ホルムスンド)という町を舞台にした少女2人の物語。思春期を迎えた少女たちの危なっかしい感じ、片言の英語でのコミュニケーション、地元に感じる閉塞感、そういうのも含めて美
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.5


「ココ」、ドレスのゆとり、黒、ジャージ、ツイードのジャケット。
ガブリエル・シャネルの知性や強さが堪能できる映画。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

1.0


宮本の「俺が守る」「俺の女にする」って叫んでるシーンで完全に合わないと思った。父親には「お嬢さんをください」というし、靖子は父親にお酌をするのが当たり前だと思ってるし、いつの時代なんだ。というか、初
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娼年(2018年製作の映画)

3.5


冒頭の暗い部屋のシーンと謎めいた女性でシリアスな印象をもったけど、見ていくとそれぞれの女性や抱えている性的嗜好がおもしろくて、吹き出してしまう。セックスしてるときに、その状況がなんだか滑稽に思えてし
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5


原作も読まずに見たので、中盤でずいぶん時間が飛ぶんだなぁと驚いた。この人がこうなってて、この人とつながってて、この子も大きくなったな…と考えながら見る系。こういう作品の系統に名前をつけたい。

矢本
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ラスト、コーション(2007年製作の映画)

4.5


学生の時に映画館で見たが、DVD を買って久しぶりに見直した。やっぱりすごく良かった。

物語の重要なポイントであり、原題にもなっている指輪が、冒頭の麻雀シーンからたくさん映る。女性たちのダイヤモン
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


マーゴット・ロビー演ずるシャロン・テートをあれだけ思わせぶりに描いておいて、やられた!という感じ。映画館で自身の出演作をみるシーン、かわいかったな。

共演者の少女に励まされるリック(レオナルド・デ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.5


子供のときから、マスクやライアーライアーが好きだった。ジムキャリー、あんまり変わらなくていいな。

すべてに「イエス」と言うことで巻き込まれるドタバタがおもしろい。コスプレ好きの同僚や、隣人のおばあ
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0


作品としてのおもしろさに加え、このご時世でこの作品を出した気概や矜恃みたいなものを強く感じた。

ストーリーの運び方や、登場人物の造形、ラストシーンに至るまで良かったと思う。
毎日の取材現場ではいや
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.5


ツイッターの炎上や職場での動画流出など、SNSってこういう悪いところがあるよねと思う序盤。それに対して、フードトラックの行き先で、ツイッターの位置情報を使ってお客さんが集まるシーンでは、SNSのいい
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0


職場のちょっと怖めの先輩(女性)が泣いたというのを聞いていつかはと思いつつ、見られてなかったボヘミアンラプソディー。友達が借りてきたのを一緒に見た。

そもそもクイーンは代表的な曲は知ってるものの、
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0


どちらかというと自分自身がふみの年齢や境遇と近いので、河原に止まった「青空食堂」の車をみて、お父さんが「立派だよ」と言ったところで泣けてきてしまった。

認知症や介護というと、家族の身体的、金銭的な
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ダンプリン(2018年製作の映画)

3.0


「人生で勝つか負けるかは、細部にこだわるかどうか」

自分の娘を「ダンプリン」と呼ぶジェニファーアニストン、最初は嫌な感じだったけど、ステージ上の娘を見るときの目の潤ませ方はまさにレイチェルって感じ
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.5


公開当時は入社3年目で忙しく、映画やドラマを全然見られてなくて、「佐藤健ってジャニーズ?」くらいの事実誤認をしていたのだが、深く反省したい。
アクションが見どころだと思うけど、セリフの運び方や所作を
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台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

3.0


新宿・K’scinemaの台湾巨匠傑作選にて。
青春映画を見に来たと思ってたら、中盤の逃走劇あたりから思いっきりコメディに。主人公たちを追うヤクザも警官もとぼけてて、人質となった主人公の友人はヤクザ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0


テアトル新宿で。なかなか取れなかったチケットが取れたのは、10連休だったからか、上映回数を増やしたからか。

予告ではひたすらテルコが守を追いかける話だと思ったけどそうではなかった。守とすみれの関係
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.0


米国では50歳以下の死因1位が薬物の過剰摂取らしい。物語の最後に出てくる説明書きが、物語に説得力を持たせる。

劇中で出てくる「(家族では)救えない」という言葉は、深い諦めではあるけど、家族にとって
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.5


文革の終わりの時代、歌劇団「文工団」での若者の青春群像劇。と聞いて見に行ったら、かなりの社会派だった。
舞踊シーンは美しいし、生活のひとコマひとコマは楽しげだけど、主人公の二人はその場所からはじかれ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5


オープニングの表現で、静かにこの世界に引き込まれた。
アルフォンソ・キュアロン監督の子ども時代の記憶をもとにつくった映画とのこと。夜は寝かしつけてもらったり、朝ごはんにゆで卵作ってもらったり、お父さ
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5


イネズの友人が偉そうに美術を解説しているシーンに、「こういう男いるよなぁ」とうなずいてしまった。あからさまにうんざりするギルに同情するけど、このギルも十分めんどくさい男だったりする。

タイムスリッ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0


「ノスタルジーに惑わされるな」というのは、故郷を離れる若者にとってはすごくきつい言葉だと思う。なぜアルフレードがそんなことを言うのか、最初に見たときはよく分からなかった。

冒頭のシーンから分かる
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