ねまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.8

これはニモーナの物語。
こんなアニメを子供の頃から観て育つ。
その世代が今よりもっと寛容で、差別や偏見のない世の中を作ると信じたい。

もちろんこのアニメは、設定は面白く、キャラクターは魅力的で、映像
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

この映画を観ている時は、田舎の美しい村で起こる不可解な出来事に、ハーパーと同じ目線で対峙していた。でも、観終わって、しばらく経って思い出すと、可笑しくてちょっと嬉しくて笑ってる。なぜかまた観たくなって>>続きを読む

ブラック・シー(2014年製作の映画)

3.5

黒海に眠る金塊を積んだ船。
会社からリストラされた男が、一発逆転ボロボロの潜水艦で、金塊を目指す話。

先輩が、潜水艦モノは実質密室モノだから面白い作品が多いんだ!と主張していたけど、確かにそう。
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シラノ(2021年製作の映画)

3.6

ジョー・ライト監督の、実際のパートナーであるヘイリー・ベネットに愛されるにはどうするかが詰まった映画であり、
脚本エリカ・シンクレアの、実際の夫であるピーター・ディクレインジの素晴らしさを描いた映画(
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.3

幼い女の子が、バッタを捕まえ、名前をつけて、瓶に入れるところから物語が始まる。
神様が地球にいる人類にするように、無作為に、恐ろしいことが起こる。
神の存在であったり、黙示録、終末論的な思想は日本には
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.2

病気の女子高生と、彼女が恋に落ちる不良と、娘を心配するパパとママなんて設定、
少女漫画の実写化作品に山ほどありそう。

それでも、オーストラリアで作られたこの映画には、御涙頂戴ではなく、カラフルでPO
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

1作目は飛行機で観たのに、あまりの完成度に、2作目は映画館へ。
この世界観を大きなスクリーンで観られて楽しかったし、今作のテーマも最高に面白かった。

スパイダーマンとは何ぞやという、基本ストーリーを
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ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

3.0

この映画がデクスター・フレッチャー監督ということが、1番の驚きですね。

脚本家がデッドプールのコンビなのは納得がいくんだけど、デクスター・フレッチャーは何をふざけているんだ。

キャプテン・アメリカ
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Sharper:騙す人(2023年製作の映画)

3.5

これを観たいと思った理由が、セバスタのビジュアルが完璧だったから、という邪道。
ハリウッドでセバスチャン・スタンが突き進みつつあるダークプリンス枠。Vanity Fairでは、彼がMCUにたくさんの時
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

サミーのカメラに映ったもの。
まずは恐怖を映した。
映画で観た、自動車と汽車がぶつかるシーンを再現することで、恐怖から脱しようとした。
そのための手段として母はカメラを与えた。
何度も何度も、その光の
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ブレグジット EU離脱(2019年製作の映画)

3.9

EU離脱、2016年の国民投票。その結果が良かったのか、悪かったのか、まだ結論は見えてない2019年に撮られた作品。
こういう政治的な事案をエンタメとして取り上げて映画にしてしまうところが、英国のエン
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.8

マイマザーを観た後だと同じところ、違うところに気付くところがある。
アンヌ・ドルヴァルとスザンヌ・クレマン2人とも違うキャラクターを演じるが、母親役と教師役が同じなのも面白い。

ADHDの息子と彼と
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.6

母親と息子の関係は、
他の関係に当てはめたら愛なのだろうけど、
それが親子の場合は別物なんだと思う。

何か別の呼び方をつけるべきか。
大好きと大嫌いが混ざり合った感情。
その実験のような映画。グザヴ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.8

この映画について、これだから素晴らしいのだと、明確に言葉にして書くことは出来ないのだけど、
ここ数年来のベストではないかと思えるほど、心に刺さった作品。

それは私の思い出ではないが、
兄妹に間違われ
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

人生で得た経験を子供に伝える。
映画の冒頭で、車の整備をリトルBに教えるドムが言ったこと。
それが彼らの人生なんだろう、と、すごく腑に落ちた。
自分が人生で得た全てを捧げ、継承していく。
継承とは、血
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.9

原題はSorry to brother you
もしもし、お忙しいところ失礼いたしますが〜、
電話のはじまりに使う常套句らしい。

コールセンターの仕事を得た主人公が、セールスをするのに何度も発する言
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.8

ラキース・スタンフィールドがディズニー作品で主演をやるなんて!!!とキャストが出た時から大歓喜。
ラキースって『ショートターム12』から観てるから、見守り隊というか、まぁ単純にずっと惚れてるんだけど、
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.6

"本を焼く者は、やがて人も焼くようになる"
Dort wo man Bücher verbrennt, verbrennt man auch am Ende Menschen.

なぜ、ロイとベティが
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

MCUの一部でありながら、一つのシリーズとして単独でも面白く、他にはない強烈な個性のあるシリーズ。もともと大好きな1.2に続き、3作目も大満足。

3作を通じ、間にIWとEGは入ったけれど、このキャラ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

4.0

仲間のために命を張れるという思いを心から感じたことは、今までの人生できっとないし、これからもそんな風な人生を送ることはないんだろうという思いからくる眩しさ。

殴って殴られて、痛くてそれでも立ち上がっ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.8

北村匠海が、「これは虹郎の映画だね」と本人に連絡したという。誰もが絶賛する村上虹郎の一虎。
村上虹郎大好き人間なので、正当な評価だな、とも思いつつ、やっぱり凄かった。「化け物すぎる」

東京リベンジャ
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

あまりに有名なのでストーリーを知ってしまっている気がして後回しにしていた作品。
観て思ったのは、私は一方からの意見の感想しか読んでいなかったなということ。

この話は、特に前半はベン・アフレック側の視
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.5

わたしにもヒーロー映画疲れがきてるのかもな、と感じる割と見たことある、の連続。
ブラックアダムの力、飛び方とか、パワーとか、スローモーションとかは、スーパーマンのそれとに過ぎているし、
たくさん出てき
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ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島(2010年製作の映画)

3.5

ピーターとスーザンがナルニア国を卒業し、エドモンドとルーシーの2人に。
でも、ナルニアの王カスピアン、ネズミの騎士リーピチープなど前回から引き続きのナルニアのキャラクターが出てくるので、寂しさはなかっ
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ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛(2008年製作の映画)

3.6

ポスターのセンター、ベン・バーンズだったんだ!という驚き。
アンドリュー・ガーフィールドがやりたかった役らしく、くっそぅベン・バーンズめって言ってて可愛かったやつこれでしたね。

カスピアン王子、ベン
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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(2005年製作の映画)

3.6

BBCのドラマ版、ライラの冒険が思いもよらぬ終着点に辿り着いて、ファンタジーの持つ力に驚かされたので、CSルイスのナルニア国シリーズにも思い立って鑑賞。

ルーシーがナルニアに迷い込んで、傘とプレゼン
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少女バーディ ~大人への階段~(2022年製作の映画)

3.8

どろんこになって遊びたい、家の手伝い?そんなのごめんだね、家のための結婚なんて嫌だ!、そんな子供から大人に変わる頃、14歳のバーディことキャサリンの物語。

「私たちは生まれつき女ってわけじゃない
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.6

このドラマの感想を書く時、
散々主要キャラクター像、特にワトソン像に文句を言った記憶があり、だからこのドラマ好きになれなかったんだよなぁと思い出していた。

今回は1本のミステリーとして特に仕上がって
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終わりで始まりの4日間(2004年製作の映画)

3.5

観たのは2022年の秋ごろだね。

ザック・ブラフ監督・脚本作品。
ちょっとした笑いを誘うようなコメディパートいくつも差し込まれていて、
それが笑いが目的ではなく、あたたかさと優しさのために思えたのが
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

エブエブの7部門より、
ドイツ人が作った、ドイツ人が出ている映画が、4部門取ったことの方が嬉しかった今年のアカデミー賞。

アカデミー賞については、エブエブの感想へ。

1930年版を観たので、この悲
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.7

この話の最大のポイントは、村上淳演じる容疑者が、犯人である確証がない=直接手を下すシーンがない中でどこまで、遺族の立場に立てるかということ。

飯尾和樹演じる被害者の父親の静かなる悲痛も良かったが、短
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BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.6

bodies bodies bodies!
人狼ゲームのような犯人探しゲーム。
紙を引いて、目印のついたのだった人が犯人役、
電気を消して、犯人にタッチをされた人がbodies=死体、死体を見つけた人
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ファントム・オブ・ジ・オープン 夢追う男(2021年製作の映画)

3.8

可愛い。
感想がとりあえず可愛い。

脚本家がパディントン2と同じだからかな。クマは出てこないけど、テイストがパディントン。

全てが愛おしくて、心地良くなる映画。
こういう映画はいくらあっても良い。
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バビロン(2021年製作の映画)

4.2

このちっぽけな人生で、何者にでもなれて、どんな世界にも飛び立ってゆける。
そんな夢の世界=映画の世界。
"長く続く、大きなものの一部になりたい"
映画を愛し、映画の一部になりたいと願った主人公の、夢の
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.6

今まであまり縁のなかったフランス映画。
あぁ、この国は『キッズリターン』をバッドエンドと思う国だなと思った。
どう受け止めてよいかわからなくて戸惑った。

美しい中学生の2人のひと夏の冒険。
2人が呼
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

7/17 試写 IMAXレーザー
息をつく暇のない2時間44分。
こんなに長尺なのに、ダレるシーンがなく、緊張感が続き、それが気持ちいい。

アブダビ、ベニス、オリエント急行と、舞台は次々に移ろうから
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