この時点から『エヴァ』っぽい要素が盛り盛り。凄いけど、どんだけ擦り続けてんだ。
おれはこういう、気楽で能天気で嘘つきで悪趣味で派手で突拍子の無い映画が大好きなんだ。笑えたよ。ブルース・ウィリス、あんたは最高だ。
初ソダーバーグ。『search』を筆頭にしたデスクトップ作品的なギミックで『裏窓』しつつ、更に時事ネタをまぶす。作家性とかテーマ性とかはさておいて、完璧な設計図を着実に遂行した結果を「君たちが見たいの>>続きを読む
再見すると台詞での説明が多くてヒッチコックにしては異色に感じる。太眉で目ん玉ひん剥くジャネット・リーが悪党面過ぎて早くも怖い。口説いてくる不動産屋のヤラしいジジイ、追跡してくるポリ公、中古車ディーラー>>続きを読む
青二才の若造が手練れのジジイにボコされる。ゲイリー・グライムズが「あれ?こんなはずじゃなかったのに」と事態の悪化に連れて顔がどんどん汚れていくのに涙。ここまでやるせないのはそりゃねーっすよ、フライシャ>>続きを読む
久しぶりにヒッチコック。ここまでハラハラとラブロマンス以外の中身を削ぎ落とした映画って他に無いのでは。マクガフィンを尽く雑に処理していく大胆さには恐怖すら覚えた。なのに120分超えという。時間が歪んで>>続きを読む
改めて見返したけど良いな〜。無人島での水爆実験、アメリカとの緊張関係、横田基地登場、と時事ネタで攻める関沢新一脚本。本多猪四郎の淡々とした演出でポリティカル・フィクションをやると凄みがある。ジェリー伊>>続きを読む
中島丈博のドロリとした脚本を西村昭五郎がドライに処理することで生まれる、妙チキリンとした言いようのないコク。強盗一味が逃げ込んだ先はなんとセックスのことしか頭にない珍妙不可思議家族だった。徹頭徹尾の感>>続きを読む
80'sギャル姉妹には世界の終わりを軽やかに生き延びてほしいとかねてから思っていたので、まさに痒いところに手が届く映画だった。シンディー・ローパー『Girls Just Want To Have Fu>>続きを読む
アンニュイ×ホラー。何が起きているのか全貌がさっぱり掴めないまま、気怠〜さムンムンのムードに浸れて最高💯
消息を絶った父を探し求めて娘が辿り着いたのは、海岸に聳え立つ荒廃したアトリエ。室内がトリック>>続きを読む
半世紀以上前の作品かと思うとビビる。今見ても遜色ないのが流石のドン・シーゲル。白黒コントラストが美しい温室の中で胎動する邪悪なサヤ人間たち。このシークエンスはシリーズ頻出だけど第1作目からキモさが既に>>続きを読む
休みの日の夜にはこういう映画が見たい。
マイ・フェイバリットは湖に投げ捨てられた純白コルセットとカタツムリの這う水色の靴。枯葉の舞い上がり方も美しい。
夢みたいなんだと思う。具体的なモチーフに拘っ>>続きを読む
もーずっと楽しい。玩具箱ひっくり返し系の傑作。舐めててごめん樋口真嗣。グリーンバック撮影のトンチキ背景にミニモニ。を強引に押し込んだ実写パートは全員が常時カメラ目線なのが大発明。アイドル映画として正解>>続きを読む
私生活の終わってる寂しい中年刑事が女絡みの事件を追う映画、だいたい面白い。
錚々たる制作陣のわりに小粒な話だけど、風俗喜劇としての元は取れる。センシティブな話題を取り上げつつ全方位を薄ら馬鹿にする大友克洋の脚本は、時代を感じつつも楽しい。THE江口寿史なキャラデザがグリグリ動>>続きを読む
職なし宿なしのおっさんを車で撥ねたら窓に突き刺さって取れないからさあ大変。意外に真っ当なサスペンスとして展開しつつ、意地悪なギャグもスパイスとして効いてる。三面記事に載るようなしょーもな事件をカチッと>>続きを読む
黒縁メガネにチューリップハットのブラッド・ピットがどことなくエッチで良い。その他はこれと言った見どころ無し。折角の列車なのに全く環境を活かしきれず。過去回想も頻繁過ぎて邪魔。あえてヘンテコなTOKYO>>続きを読む
やり場のない気持ちに折り合いをつけるためにおこなわれる、宛先不明の超個人的な行動の数々。「見てしまった」という衝撃に包まれたまま、安易な言葉を飲み込んでしまう。
写真を消す、前転する、空気銃で「ばん>>続きを読む
以前挑んだ『ゴダールの決別』が異次元のわからなさで挫折したので相当構えていたけど、全然取っ付きやすくて安心。
今回のゴダールは三つの物語と幾つかの断片のサンプリング。ユロ氏リスペクトのゴダールのキテ>>続きを読む
超クール。宇宙からの生命体に立ち向かう科学者四人組に情緒的なやり取りが皆無なのが潔い。これがプロじゃ。延々と続く消毒殺菌パートも、モニターとの睨めっこな調査パートも、地味丁寧の極みで最高。
これだけマザコン殺人鬼の頭の中に寄り添ったまま終わる映画が他にあっただろうか。
ルチオ・フルチmeets東映不思議コメディシリーズとでも言おうか。お得意ゴア描写とらしからぬメルヘンシーンの乱れ打ちに頭クラクラする。
過去作でも思ったけど、フルチの子供観が面白い。純真で大人社会の>>続きを読む
フルチの『キャリー』『フェノミナ』ってところか。「学園生活あるある」的な要素は「まあ青春ってそういうもんだから」とあまり肩入れせず流されていく。この辺の達観した視点はフルチっぽい。みんな言ってるけど冒>>続きを読む
ジャンル映画としては凶暴化するチンパンジーもドデカ飛行物体との対決も楽しいけど、ジョーダン・ピールが盛り込みたいのであろう差別や排除を巡るテーマとの相性がやや悪いように感じた。その点は過去作の方がシャ>>続きを読む
殺人鬼の平凡な日常。郵便配達中には管理人のババアからのクレームにゲッショリ、ジジイの下世話な立ち話に愛想笑い、人妻にモテモテ、と横道逸れまくり描写の数々がとても良い。捜査線上に浮上して特に状況を撹乱す>>続きを読む
暴走族の俺様リーダーが黒魔術で永遠の生命を手に入れて大暴れ。「奇人の彼氏とそれに振り回される一般人の彼女」という組み合わせが少女漫画っぽくてニヤニヤ。しかしその先に幸せな結末は待っておらず、最後は一人>>続きを読む
爆弾魔のチャック・コナーズは通行人にキレ散らかすわ店員捕まえて説教するわで、絵に描いたような限界中年男性。ネヴィル・ブランドは理想的な家庭人の皮を被りつつ夜な夜なレイプ魔に変貌。その上で妻のハメ撮りで>>続きを読む
新進気鋭の若い歌い手を起用した連載25周年記念お祭り映画を期待させておいて、これは……。
尾田栄一郎がこれで行こうと思った意図がわからないのが不気味だが、勝ち組中年ならではの屈折した絶望を感じた。「>>続きを読む
ホラー全振り前のルチオ・フルチ。やっぱりなんでも撮れる人なんだなというのを再確認。開幕は密輸人と警察のモーターボート追っかけっこ。ちゃんとアクションしていて背筋を伸ばした。その後は陰惨なゴアシーンあり>>続きを読む
主人公・明日死能がステキ。「ニヒルな面構えで厭世的な凄腕浪人」のはずだけど、キレると刀を抜くしかなり情に流されるしおっぱいはモミモミするしとかなり俗っぽい。丹波哲郎じゃなきゃ成立しないキャラクター。妖>>続きを読む
初チャイルド・プレイ。
見せ場のオンパレード。
多種多様な方法で撃退されるチャッキーにはゆっくり虐待的な後ろ暗い愉しみを感じる。
鎮魂には無数の形がある。
こういう映画を見ると「センス一本勝負」だと呼びたくなる。あそこが良いだ悪いだと鑑賞後に騒ごうとも、監督の揺るぎないセンス(価値観)で構築されているかぎり「そういうもんでしょ>>続きを読む
このユルさはクセになる。
だけどただユルいだけじゃない。血で血を洗う殺伐さが一瞬漂ってはすぐ消えたりと安易な油断を許さない。色々踏まえた上での達観としてのユルさなんだろうなと。
それはそれとして、「>>続きを読む
メルヘン度数極めて高し。映画の主役はロビン・ウィリアムズじゃなくて入魂の美術たちだと思って見たら良いと思う。
話はなかなか動かないけど、でもまあ、オモシロギミック搭載のカラフルで巨大なセットを愛でる>>続きを読む
今更、初ドラゴンボール。
鳥山明の脚本はとにかく健康明瞭で、病んだ世相を前にすると目新しくも見える。2時間がわりと一瞬で過ぎてしまった。要らないギャグは多いし転換の手数も少ないはずなのに、何故。。。>>続きを読む
大衆に色目を使う中途半端な俗っぽさが残っているように感じた。誰の目も意識していない、自己満足全振りな高尚アートムービーを見せてほしい。
① 山本英「あの日、この日、その日」
そういう意味ではこれが一>>続きを読む