菩薩さんの映画レビュー・感想・評価 - 132ページ目

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.3

台詞も演出も極端にシンプルが故に、強烈なバイオレンスシーンが余計に際立つ。決して派手なわけではないから、笑えもせず、ズシッとした重みを持つ。ショットガンで頭吹き飛ばすシーンは思わず巻き戻して三回みてし>>続きを読む

バロン(1989年製作の映画)

4.4

ファンタジーは基本苦手なんですが、存在自体がブラックファンタジー、テリー・ギリアムは別。とにかく、よく作ったよなぁ、と節々でその窺い知れる苦労に涙の出る思い。世界観も美術もほんとに手が込んで手が込んで>>続きを読む

ハスラー2(1986年製作の映画)

3.7

トム・クルーズのかわいらしいこと。ジジイになったエディが老眼鏡作るとこがたまらん

ハスラー(1961年製作の映画)

3.8

奪われるのが嫌なら、奪う男になれと。負けない方法は闘わない事だ、じゃなくて勝つことだ、ってやつですかな。

マダムと女房(1931年製作の映画)

3.7

日本初本格トーキー。声のみならず、様々な効果音にjazzが鳴り響く。怪しい薬屋ナイスキャラ。簪捻じ曲げる田中絹代はなかなかサイコ。いいねぇ、モダンガール、エロ100%。

新仁義なき戦い(1974年製作の映画)

3.9

前五作の焼き直しと知りつつも、山守はんはのっけから相変わらずの腐れ外道っぷり全開だし、若山富三郎はライオン並みの威厳だし、安藤昇はもう完全にホンモノだし文太さんの凄みは健在だし。十分でございます。

百円の恋(2014年製作の映画)

2.5

いくら不真面目で無気力なボクサーだからといって、タバコは吸わないだろう。のっけからがっくりくる。濃いキャラが多く登場するが、受け皿としてのストーリーが大したことはないから空回り。というか、しつこい。終>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

2.5

押しかけヘルパーわらしべ長者的ロードムービー。

まず、前提として、安藤サクラを肯定できない人にはこの映画は向かない。

父親をプロデューサーに迎え、補助金使って随分と自由に適当なもん作ったな、って感
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.8

九段花街、置屋の芸者から銀座の夜の蝶、そして建築家先生の二号さんへと、華麗に男を渡り世を渡る、艶やかな若尾文子。エロい。エロすぎる。喪服姿が特にエロい。若尾ちゃんにあーんなんかされた日にゃ死ねる。

消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

3.8

二転三転からのドンデン返し。なかなか面白かった。ラッセル・クロウが太り過ぎ。

股旅三人やくざ(1965年製作の映画)

4.0

三者三様、やくざな生き様。股旅映画入門編。切羽詰まった錦之助のなんとも言えない表情がツボ。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.3

高木正勝のせいで永遠に泣ける。
菅原文太の遺作でもあるから余計に泣ける。

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

3.9

胸糞映画すぎる。正直な頑固者はいつの世も損する宿命にある。

ロング・キス・グッドナイト(1996年製作の映画)

4.0

これ、ジャンルはコメディでいいのだろうか(笑)?

んなアホな、って感じのアクションシーンが実にかっこいいし、台詞回しもなかなか凝ってる。ストーリーもなかなかしっかりしてて、サミュエル・L・ジャクソン
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栄光への脱出(1960年製作の映画)

3.5

イギリスの三枚舌外交、世界でやったなぁ、懐かしい。

テロや暴力や死は、国を誕生させるための助産婦だ。いい台詞だ。
見事なまでにユダヤ映画。

メンフィス・ベル(1990年製作の映画)

3.0

出撃までに40分、戦闘開始はそこから更に15分、それもほんの少しで終わってしまう。本格的な戦闘に入るのは一時間経ってから。流石にダレる。最後まで、そこまで大きな山場はない。戦闘機では無く爆撃機ってとこ>>続きを読む

モンスター(2003年製作の映画)

3.5

シャーリーズ・セロンがすんごいけど、全体としてはそうでもない。

浪花の恋の物語(1959年製作の映画)

4.2

飛脚問屋の若旦那と廓の遊女の悲恋物。田中絹代、浪花千栄子、東野英治郎が脇を固める。金が、金が仇の世の中…。実に切ない。

ファンボーイズ(2008年製作の映画)

3.9

スターウォーズファンは絶対に好き、スターウォーズファンじゃなくてもたぶん好き。スタートレックファンは絶対に嫌い。普通に笑えて泣ける出来のいいコメディ。余命いくばくの友人の為に、公開前のエピソード1のフ>>続きを読む

マジェスティック(1974年製作の映画)

4.1

スイカ野郎VS連続殺人犯

どうみたって正義漢には見えないチャールズ・ブロンソンの目的はただ一つ、「スイカの収穫」である。それなのに、連続殺人犯にはつけ狙われ、警察には囮捜査に使われ。挙句、なんとか収
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アーティスト(2011年製作の映画)

4.2

サイレント映画など、チャップリンくらいしか馴染みの無い者にとっては、当然ものすごく新鮮である。この映画に多くの元ネタを見つけるであろう、クラシック映画ファンに、多少の羨望は抱きつつも、そのこと無しに、>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

今日までの映画製作におけるテクノロジーの進歩は、全てこの作品を作り出す為にあったのではないかと、そうまでいいたくなるほどの紛れもない超大作。120分の全てが山場。これは、本当に人の成し得るものなのだろ>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.7

魅力的な四姉妹を中心に、120分良い話が詰め込まれている。その為、必然的に良い映画には仕上がっているが、すごくいい映画か?と聞かれれば「普通」と言った感じ。いかんせん、良いエピソードばかりが並べられる>>続きを読む

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

3.9

気高き灯台守りとそんな彼を健気に支える妻とその家族の25年の物語。途中、戦争が絡む。全国各地でのロケと、派手な空撮ショット。160分の長尺ではあるが、それでも収まりきらないスケールの大きい作品。守り抜>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.3

町山・菊池論争はさておき、単純にまったく面白みを感じられず。ジャズが死んだ証がスタバが出してるCD、ってとこだけよかった、ナイスギャグ。狂気って便利な言葉だね。楽器を大切に出来ない人間は嫌いだし(ピー>>続きを読む

悪女の季節(1958年製作の映画)

3.6

資産家を付け狙う、妻をはじめとしした強欲な者どもの骨肉の争い(笑)。前半はちゃんとしたコメディだが、太陽族らしき集団と出くわして以降、なかなかのカオス的展開を迎える。岡田茉莉子(今作も薬剤師の設定)の>>続きを読む

酔っぱらい天国(1962年製作の映画)

3.8

前半は笠智衆を中心とした酔いどれ者の笑えるドタバタ劇だが、中途で息子が酒の席での過失により死亡、挙句、その息子の忘形見の恋人にすら裏切られ、後半は笑えない復讐劇へと化す。21歳、倍賞千恵子が丸々かわい>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.3

多少なりとも大島渚の『儀式』を感じる…。ばあさんがあっちこっちに電話するとこで毎回泣ける。佳主馬の部屋の本がなかなかいいセンス。

マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

4.2

面白い。単純にコメディとして見たら面白い。ストーリーも分かりやすい。だけれども分からない。なぜチンパンジーなのか。そりゃ『モルグ街の殺人』でもオランウータンが犯人だし、この作品よりだいぶ前に猿の惑星シ>>続きを読む

とんかつ大将(1952年製作の映画)

3.8

長屋の人情話と一方通行の恋物語。ラスト、佐野周二のネクタイが短い。とんかつはそこまで絡まない。

喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

4.4

誰が主演か分からなくなるほど、濃いキャラのオンパレード。徹頭徹尾小ネタで笑わせてくる。「何は無くとも江戸緑!」に場内沸く。唯一、淡島千景が落ち着きキャラかと思えば、見事な大暴れ。見た後絶対とんかつ食い>>続きを読む

私の好きなモノすべて(1993年製作の映画)

3.8

結局この人の映画は頭空っぽにして、時々ふっとほくそ笑めばいいという事が分かった。最後なぜか唐突にビートルズだし。どうせみんな一人ぼっちってことなのかなぁ…いや考えるのよそう。