菩薩さんの映画レビュー・感想・評価 - 131ページ目

シンプル・プラン(1998年製作の映画)

4.1

この誰も幸せになれない感じ。ふむ、たまらなく好きだ。欲に目が眩んだ者の悲しき末路。ざまぁみろ!と言いたくなるところだが、もし自分だったらその場で三等分してる。一度はまった泥沼を、這い出るどころか沈み続>>続きを読む

遠すぎた橋(1977年製作の映画)

3.7

圧倒的物量。空挺部隊の降下シーンが特にすごい。なんだか、しっちゃかめっちゃかで、誰が何してんだが途中で見失ってしまったが、とりあえず、連合軍側の指揮官がポンコツが多い上、作戦がまったくチグハグで、ぼろ>>続きを読む

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.6

あのキチガイドライバーは一体…。ベルトが大活躍する映画。ラストはちょっと切ない。

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

3.8

もはやチープとも言い難い立派な特殊効果で、豪快なスタートダッシュ。で、大分力尽きてる感はありますが、愛しさ満載のストーリー展開。皆んなが皆んな超協力的っていう。ラストがこれまた素晴らしい。

限りなき追跡(1953年製作の映画)

3.6

愛する女を返せ!スケールでかい追いかけっこ。ラストの一騎打ちまで、手に汗握る展開。

大列車強盗(1972年製作の映画)

2.8

ロウ夫人の乳がでかい。後はなんだろ、とにかく、馬っ!馬っ!馬っ!って感じ。

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

4.2

面白い!というより楽しかった(笑)石井岳龍×bloodthirsty butchersと聞いて、期待したモノ以上のモノがちゃんとあった。日本でもこんなやばい追いかけっこの映画が撮れるんだよと。ベクトル>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

3.9

一億個民総イライラ状態の日本にあっては、受け入れられて然るべき作品かと思います。

自らが為すがままに負の連鎖に加担するのではなく、可能であれば正の連鎖の出発点を目指すこと、そこまでの力が無いのであれ
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河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.9

兄弟愛にやくざの人情。美しき漢の散りざま。

字幕版みたい。

栄光への5000キロ(1969年製作の映画)

3.1

単純に長すぎる。裕次郎と車に興味無いと三時間は乗り切れない。後半のサファリシーン、見応えはあるのだが映画としてはどうなんだろ。ドキュメンタリーみたいでなんとも言えん。浅丘ルリ子はとても綺麗。

シャーロック・ホームズの冒険(1970年製作の映画)

3.7

前半は確かにぶつぎり感が否めないが、後半に進むにつれ、しっかり回収され、よほど気にならなくなる。なにしろ、潜水艦のフォルムがすごくいい。終わり方がちょっと悲しい。

11人のカウボーイ(1971年製作の映画)

4.2

なにも学校で学ぶばかりが教育ではない。ウィルもナイトリンガーも素晴らしい教育者。ワッツはマジでクソ野郎だけど。

ガキどもが酒を盗み飲みしても敢えて怒らないとこいいですね。むしろ、朝になれば懲りるだろ
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馬鹿まるだし(1964年製作の映画)

3.9

馬鹿もおだてりゃ煙突登る。

腕っ節だけは強いが、人のおだてに弱い安五郎が、「人助け」をしてるうちに、あれよあれよと親分にのし上がる。出る杭は打たれるもので、賭博で逮捕、一気に落ちぼれはするものの、そ
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.0

ゴルトベルク変奏曲とY字路。
福島先生がリリー・フランキー。

コンタクト(1997年製作の映画)

3.9

日本は候補者を出さない代わりに、総合下請け契約を得る、ってとこ、完全に湾岸戦争に絡めてディスられてるわけですが、まぁ、そこはさておき、超国家的プロジェクトなのにいともたやすく自爆テロ起こされるのもさて>>続きを読む

気違い部落(1957年製作の映画)

4.1

ある種の掟、慣習のもと、長者に付き従い生活を築くうえで、規律を乱し、その輪から追い出される者が生じ、それらが深い喪失感の末、テロリズムを生み出す。相互理解、相互扶助確立への努力無き関係性においては、そ>>続きを読む

勲章(1954年製作の映画)

3.8

戦争に負け、戦後にも負け。ラストはえげつない終わり方をする。
再軍備やらの下りはなんともタイムリーな話題だった。

YYK論争 永遠の“誤解”(1999年製作の映画)

4.0

まぁ、へんちくりんな映画ですよね。あらゆるもの打ち込んでる感じで。実際の予算は1800万だそうですね。沖島勲監督のご冥福をお祈りします。

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.4

夢と現実の狭間で、随所に散りばめられるブルジョワ批判、権力批判、宗教批判。どんな傘の元で虚勢を張って生きようとも、所詮全ての人間は死に向かい毎日を歩き続けるしか無いわけである。

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

チンコのでかさのみを武器に、ポルノスターへの階段を駆け上がる主人公を中心とした群像劇。何にせよ、一芸に秀でた者は強い。
70年代、アメリカンドリームを掴んだもの達が、80年代に入り、時代の変遷に取り残
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.0

その特殊な生活様式により、刹那的に生き、物質至上主義を批判するジョージ・クルーニー。飛行機の乗り方がかっこいいらしいが、一回しか乗ったこと無いのでよく分かりません。アナ・ケンドリックちゃん超かわいい。>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

4.1

さすが、実験映画出身だけある大林宣彦の異常なまでの作り込みは、当然のことながら、単なるアイドル映画の枠に収まるものでは無い。今観ればそりゃまぁ古臭さも感じるが、当時の衝撃は如何程であったろうか。にして>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.3

台詞も演出も極端にシンプルが故に、強烈なバイオレンスシーンが余計に際立つ。決して派手なわけではないから、笑えもせず、ズシッとした重みを持つ。ショットガンで頭吹き飛ばすシーンは思わず巻き戻して三回みてし>>続きを読む

バロン(1989年製作の映画)

4.4

ファンタジーは基本苦手なんですが、存在自体がブラックファンタジー、テリー・ギリアムは別。とにかく、よく作ったよなぁ、と節々でその窺い知れる苦労に涙の出る思い。世界観も美術もほんとに手が込んで手が込んで>>続きを読む

ハスラー2(1986年製作の映画)

3.7

トム・クルーズのかわいらしいこと。ジジイになったエディが老眼鏡作るとこがたまらん

ハスラー(1961年製作の映画)

3.8

奪われるのが嫌なら、奪う男になれと。負けない方法は闘わない事だ、じゃなくて勝つことだ、ってやつですかな。

マダムと女房(1931年製作の映画)

3.7

日本初本格トーキー。声のみならず、様々な効果音にjazzが鳴り響く。怪しい薬屋ナイスキャラ。簪捻じ曲げる田中絹代はなかなかサイコ。いいねぇ、モダンガール、エロ100%。

新仁義なき戦い(1974年製作の映画)

3.9

前五作の焼き直しと知りつつも、山守はんはのっけから相変わらずの腐れ外道っぷり全開だし、若山富三郎はライオン並みの威厳だし、安藤昇はもう完全にホンモノだし文太さんの凄みは健在だし。十分でございます。

百円の恋(2014年製作の映画)

2.5

いくら不真面目で無気力なボクサーだからといって、タバコは吸わないだろう。のっけからがっくりくる。濃いキャラが多く登場するが、受け皿としてのストーリーが大したことはないから空回り。というか、しつこい。終>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

2.5

押しかけヘルパーわらしべ長者的ロードムービー。

まず、前提として、安藤サクラを肯定できない人にはこの映画は向かない。

父親をプロデューサーに迎え、補助金使って随分と自由に適当なもん作ったな、って感
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.8

九段花街、置屋の芸者から銀座の夜の蝶、そして建築家先生の二号さんへと、華麗に男を渡り世を渡る、艶やかな若尾文子。エロい。エロすぎる。喪服姿が特にエロい。若尾ちゃんにあーんなんかされた日にゃ死ねる。

消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

3.8

二転三転からのドンデン返し。なかなか面白かった。ラッセル・クロウが太り過ぎ。

股旅三人やくざ(1965年製作の映画)

4.0

三者三様、やくざな生き様。股旅映画入門編。切羽詰まった錦之助のなんとも言えない表情がツボ。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.3

高木正勝のせいで永遠に泣ける。
菅原文太の遺作でもあるから余計に泣ける。

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

3.9

胸糞映画すぎる。正直な頑固者はいつの世も損する宿命にある。