Saitoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.3

ミセスボーヒーズ、機動力やステルス能力が高い割に近接戦闘で小娘に普通にやられてしまうのが勿体無い。

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.8

希望のかなたのプロトタイプのような感じ。この人の映画を観ると慎ましい生活がとても美しくというか魅力的に見える。お金に困っていても人助け、卵一個のオムレツ、ボロの服を毎日着続ける。合理性とは無関係のとこ>>続きを読む

東京画 2K レストア版(1985年製作の映画)

3.9

この映画の中において小津が撮った東京は80年代の東京にはもう無いとヴェンダースは神話と現実の間にある隔たりを感じ、ヘルツォークはもう「映像」なるものをこの風景から切り出すのは大変な困難だとやや絶望気味>>続きを読む

レイク・マンゴー 〜アリス・パーマーの最期の3日間〜(2008年製作の映画)

3.8

抑制の効いた演出と出演者白身の演技が他には無いリアリティを生んでいる。ジャンプスケア無しでじっとりした不穏な空気が蔓延した映像もホラーとして質が高い。全体にコミュニケーション不全というか、友人や家族と>>続きを読む

マニアック・コップ2(1990年製作の映画)

3.5

不倫した上に嫁をぶち殺されたことは完全に忘れたかのようなブルキャンがテンポよく殺され、不倫相手の婦警がチェーソー持ってコーディを叩き斬ろうとするも返り討ちに会うなどグルーヴィーな序盤。コーディと一瞬で>>続きを読む

マニアック・コップ(1988年製作の映画)

3.5

B級カルトホラーに分類されているが映像も脚本も出来が良く、普通にクラシックと呼んでも良いのでは。今でもテレビ放送に耐え得る気がする。尺も90分未満で見やすい。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

アバターより映像的な驚きがあったのだが、それだけでなく脚本と演出も優れている。こりゃ監督と脚本家も良かったんだな、と思ったら全部井上雄彦がやっていたのか。漫画のキャラクターが違和感なく人間のようにリア>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.3

CGは確かにすごいのだが作るのが大変だったろうなという受け止め方しかできず、虚構世界にリアリティを持つことができたかというと大半はそうではなかった。これは前作の時も同様だったが、地球上の所謂部族的なも>>続きを読む

ノロイ(2005年製作の映画)

3.3

役者の胡散臭い演技を除けばかなり良い。ラストは文脈抜きで狂人が家に乗り込んできたシーンとしてだけ見るとかなり怖くなる。

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.4

エルヴィス、そうだったんだー、という感じ。事実関係の確認が出来ないのか、あまり掘り下げられてないのでちょっと薄味のうちに終わる。

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.0

ホラー映画だと思って観るとかなり見誤る。夫の不在中に肥大化した欠如が妻を不貞に走らせるもそれでは埋まらない何かが狂気を産み出す、というのが筋だと思うのだがそこに冷戦という政治的状況や宗教的なモチーフを>>続きを読む

デュアル(2022年製作の映画)

3.3

プロットとしては面白かったが葛藤の表現を最小限に突っ込みどころをスルーしてどんどん話が進むのでシリアスなテーマの割には深みの足りない印象になってしまった。ラストはいい感じに憂鬱だったのでそれに釣り合う>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.2

序盤は結構面白い、と思ったが終盤にかけてどんどん失速。敵の人はイコライザー2の人かあ、と思いながら観ていた。

フランケンフッカー(1990年製作の映画)

4.0

フランケンフッカー化したパティマレンのビジュアルが良すぎるのと例によって治安の激悪そうな荒廃した90-80年代のニューヨークの雰囲気がこの映画を生き残らせている気がする。めちゃくちゃ適当に全てが進行す>>続きを読む

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.3

ドンパチやる適当な映画かと思ったらかなり重苦しい話で面白かった。愛国だの仲間だのと散々利用されるだけされて都合よく捨てられる軍人が民間軍事会社に行き、そこでも私利私欲のための駒にされる。軍人なんて絶対>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

簒奪者としての人間と運命に翻弄されるひたすら可愛いアダちゃん。幸せだと浮かれる人間に対してどうしても人間の輪の中に溶け込めないアダちゃんが悲しい。家族愛の映画とは全く思わず、自己愛を皮肉な形で描いた寓>>続きを読む

天使の涙(1995年製作の映画)

4.5

何度観たか分からないが、2.39:1というスコープサイズで4Kレストア、5.1chを今回劇場で観られて本当に良かった。しかしレストアとは無関係に30年近く前の映画とは全く思えない格好良さ。登場人物もミ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

面白い…のか?
トーマシンマッケンジーちゃんが大変可愛い以外には特筆すべき見所は無かった。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

IMAXで鑑賞。

スティーヴン・ユァンを主人公にしてチンパンジーの話の比重を高めて一本撮った方がテーマに対しては余程ショッキングだったと思う。志村動物園でパンくんが出演者虐殺、生き残った相葉くんはト
>>続きを読む

Hell House LLC(原題)(2015年製作の映画)

3.7

内容としてはなんてことない話だし、ありがちなファウンドフッテージホラーで、金も全然かかってなさそうなんだが恐怖演出が自然なのかなんなのか、なんとも言えず不気味。別に特別目新しくもない気がするのだが。

パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

4.5

買ってよかったBlu-ray、2Kレストアの映像でみる北米中西部の美しい風景とライクーダーのギターが感動的に映画の魅力を引き上げている。スーパー8の思い出ビデオにトラヴィスの独白を載せた特典映像がかつ>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.7

間違いなく童夢にインスパイアされているが、派手さはなく、ひたすら静かに張り詰めていく。ほぼ何もせず睨み合ってるだけの超能力バトルなのにこれだけ緊張感を演出できるのは凄い。不穏なラストも良い感じの佳作ホ>>続きを読む

灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.5

前情報はほぼゼロで鑑賞したが傑作だった。ミステリーとしても非常に優秀で丁寧に謎をぶら下げては追いかけさせる構成でどんどん引き込まれていく。どっぷりと物語に没入させた上で辿り着くのはこれまでに積み重ねら>>続きを読む

マルサの女2(1988年製作の映画)

4.0

宗教と政治と裏社会の癒着という一作目よりかなり攻めた内容。宗教家の高笑いで終わるラストは後味が非常に悪いが、エンタメ性を失わずに社会問題に切り込み、鑑賞後に考えさせるような構成は見事。津川雅彦のなぜか>>続きを読む

レリック(1997年製作の映画)

3.1

昔ミミックのパクりみたいなもんだと思ってたので記憶にほとんど無い上に評価も低かったが改めて見るとB級ホラーというにはしっかりできている。薄暗い博物館の雰囲気も良いが、だんだん薄暗いどころでなく暗くなっ>>続きを読む

フラッド(1998年製作の映画)

3.0

どんなセット組んで撮影したのか、CGじゃないということがどれだけ見応えにプラスに働くかはっきり分かる。中身は皆無だが、90年代感というかありし日のTVで観る映画的ノスタルジーも感じられて良い。

マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

次々に出てくる脂っこい役者陣とこってりした絵面。今の時代の職業ドラマはテレビも映画もペラッペラなものばかりだがこれは大満足。話が、というより絵面であり役者の演技であり台詞回しであり例の音楽であり、全て>>続きを読む

スリープレス(2001年製作の映画)

3.7

2000年代の映画の割には火サスのような既視感のある古めかしさが独特だが、思いの外破綻の無い脚本と暴走のない演出でかなり楽しめた。冒頭はハイテンションでグイグイ引き込まれるがちょっとトゥーマッチかな、>>続きを読む

デモンズ2(1986年製作の映画)

3.5

ダリオ・アルジェントによると苦慮して出来た脚本ということだがほんとに苦慮したのか?というほど雑で面白い。それでもとにかくそうなんだ!というパワーでなんとなく話は進んでいく。流石にジェイコブのくだりに本>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

真綿を口中に詰め込まれるような嫌なストレス満載の人生は辛い、仕事は辛い映画。90分ノーカットの緊張感も相まって実際に終始胃が痛かった。ラストは嘘でしょというくらい意地が悪い締め方でイギリス映画らしさ全>>続きを読む

ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

4.0

80年代ホラー映画最高峰のひとつ。
殺戮シーンのアイデアがユニークかつ楽しく、それを高品質な特撮・特殊効果技術が支えている。いきなり主人公ぽいやつが容赦なく溶かされて掴みは抜群、女の子の顔がめり込む、
>>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

3.8

初見。若者のファッションがやたらお洒落なパンクだらけで良い。挿入曲がメタルなのもご機嫌な雰囲気の演出に寄与しており、バイクに日本刀でデモンズを斬りまくるシーンはテンションが上がる。この手のホラーの中で>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

2.5

これは…普通に面白くないのでは。ストレンジにもワンダにも共感できず、単発感の強いマルチバースのキャラ達にも魅力を感じず。インカージョンとか言われても特に危機感ピンとこないし、一旦MCUも失速感が否めな>>続きを読む