Saitoさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Saito

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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.2

B級映画として観れば面白いがなまじ装いが良いものだからただの失敗作に見える。途中までは良作。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

SFとしては心踊るものがあったが(未知の言語解析とかコミュニケーションの試行錯誤の過程が良かった)肝心のオチの部分はどうなんだろう。特に深い何かを感じるものでは無かった。

モンスター 変身する美女(2014年製作の映画)

3.9

邦題のセンスの無さが酷いが中身は良質のロマンス。二人の関係の進展を丁寧に描きベースがしっかりできているので突飛な設定もうまくスパイスになっている。締め方も好みだった。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

自分の中ではオールタイムベストに入る傑作。

予告編を見た印象とは全く違い、能年玲奈は役に完全に馴染んでいたし、何よりキャラクターが生き生きと動くアニメーションが素晴らしく、すぐに映画の中に引き込まれ
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.2

日曜の夜に観るべきものではなかった。
いじめ、性的虐待、DV、貧困という地獄の中で極限まで絶望が高まった時に「無垢の祈り」がどのように捧げられ、叶えられるのか。

神のいない世界で無垢の祈りは連続殺人
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

ドライで重苦しくなく、多少のユーモアもある映画だが、頻繁に胸に刺さる瞬間がある。妻が死んでも涙が出ない。大事な人を見くびったり貶めたりする。嘘をつき続けて生きていくうちに、他人とも自分とも真剣に向き合>>続きを読む

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

3.9

健康食品のみ、ジャンクフード無しで1日スプーン40杯の砂糖摂取になることに驚いた。つまりスーパーサイズミーのマクドのようにどうみても怪しいものを使った実験ではない。

興味深かったのは、実験を始める前
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海街diary(2015年製作の映画)

3.8

複雑な家庭環境の映画は監督の十八番のようになっているが本作は女優陣に陰が無いためか、あるいは女性だけが主人公のため感情移入ができなかったのか、ちょっと軽い印象を受けた。鈴の心情吐露に対する風太の誠実か>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.6

うまく暗闇の恐怖を強調している。鑑賞後、部屋で消灯する時に思い出さざるをえない。
非常にシンプルで真っ当なホラー映画だが、登場人物が間抜けな行動をとったりバカみたいに大げさな演技をしないところも好み。
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

この自己陶酔と幼稚さは細田守作品からも感じられるのだけど、新海作品の方がその点に関して純粋かつ突き抜けているように見えるために逆に謎の魅力というか憎め無さを醸し出す。
新海監督がテンションを抑えている
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ヒップスター(2012年製作の映画)

3.7

ショートタームの監督のデビュー作とのこと。
この監督の映画はものすごく優しい。
主人公をただ単にこじらせた人、と言ってしまうのはあんまり過ぎる。繊細な心の持ち主であることは3.11に対する反応で分かる
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

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鑑賞中はバカみたいに感動したが後日思い返してみるとそれほど残ってるものが無かった不思議な映画。確かにめちゃくちゃ熱いものを感じたのだが。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

コミュニケーション完全不可能のガチ化け物としての奇形的ゴジラの造形と過剰な暴力はすごく良かった。完全に使徒だけど。特殊車両、鉄道、兵器などオタク趣味全開の終盤も興奮する。終盤の畳み掛ける総攻撃の勢いの>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.5

エンターテイメント性はディズニーなのでめちゃ高品質。勝利法を知っててそれに沿って作ってる感じ。

一方でストーリーは言うほど深くない。非常に幼い子供が世の中の複雑性を理解するための入門として見る分には
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.7

「お父さんはなりたいものになれた?」に対する阿部寛の「なりたいものを目指す気持ちが大事なんだよ」「本当だよ。本当、本当」という下りと対になるような樹木希林の「幸せというのは何かを諦めないと手にできない>>続きを読む