ウサミさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ウサミ

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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.2

麻薬捜査の張り込みの拠点としてチキン屋を買収したら繁盛してしまう話。

韓国映画といえばヘビー・社会問題・バイオレンスを混ぜた印象でしたが。
こういうコメディも行けるのね〜 真っ直ぐなユーモアセンスも
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

世界はスパイダーマンを愛しているんだなぁ。
『スパイダーマン』という映画や「マーベルシネマティックユニバース」というコンテンツを包括したエンターテイメントの力を感じた。

“親愛なる隣人”
なるほどね
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.1

愛する者が罪を犯した時、その償いに寄り添うのが愛なのか、無罪を信じて奔走するのが愛なのか。
母親の息子への底知れない愛は温かく、普遍的で、素晴らしく嬉しいもの。

本作で描かれる「愛」も、そんな美しい
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

想像力の世界をこよなく愛しつつも、現実世界のドラマを賛美する、スティーブンスピルバーグらしいエンタメ映画でした。
世界中で愛されたカルチャーが沢山詰め込まれており、それらを探すだけでもワクワク楽しい映
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.1

平和主義者は今日も剣を振る

キングスマン前日譚ということで、あのユーモラスでスタイリッシュな作品を期待していましたが、今作はかなりシックな空気感で、これはこれでまた良し、といった塩梅でした。

いか
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.2

周りが子供だと気付けるぐらいには大人で、自分が子供だと気付けないぐらいには子供


分かったような事を言わないで。
あなたって、ホントに理屈っぽくて、退屈な人ね。
あなたと話していても、ちっとも楽しく
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

憧れは、夢破れた者たちの血と涙で滲む

『ベイビー・ドライバー』などのエドガーライトの新作ゴシックホラー。
ビビッドなカラーのネオンとドレスに彩られた60年代のロンドンに迷い込んだ少女の物語。
華やか
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.4

ミュージカルと過酷なドラマを掛け合わせた傑作!
“幸せ”というものを、独特な切り口で観客に突きつける


“胸糞悪い映画特集”のスタメン映画。というかクリーンナップ打ってますね。4番は『ミスト』かな?
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白かった。面白すぎてビックリした。
何より、作品全体が熱を帯びているのがわかった。SF映画として、ロボットアニメとして、刑事ドラマとして、100分の間に監督の熱がコレでもかと込められてい
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.3

ドゥニヴィルヌーヴの味わいタップリに、徹底した映像美を魅せられるだけでお腹いっぱいの映画でした。
リドリースコット監督の『ブレードランナー』の正統続編で、現代の技術の結晶のような映像の連続、SFはもは
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.1

ドラマーの主人公が突如聴力を失うという話。
音を失った彼は、共にライブツアーを廻る最愛の彼女と決別し、聴覚障害者のコミュニティで生命力の基盤を作ることを決意する。

「聴覚障害の擬似体験」なんて言うと
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

この作品にテーマを滲ませるのは、フィンチャー監督の価値観か、世間への冷笑か


怖えー映画でした。
初めて観たフィンチャー監督の映画は『セブン』。残酷な事件ながら夢中になってしまう矛盾、人間が秘めたる
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.2

心に残るMCU映画は久し振りだった


エンドゲーム以降のMCUは、正直、今ひとつ乗り切れていないのが僕個人の感想なのです。

ディズニーの介入は、良くも悪くも、エンドゲームって感じでした。
MCU人
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃな映像美。
デゥニヴィルヌーヴに求められる期待値と越えるべきハードルは、トンボのように遥か上空で越えてくる。
妥協のない映像に、ハンスジマーの音響が鳴り響く。普段、音楽の監督とか意識してな
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

マイノリティをマジョリティに!ではない マイノリティはマイノリティとして、等しく尊重されるべきである


「LGBT、流行ってますよねぇ、僕も勉強してますよ」
本作に感じた違和感を、本作がそのままシー
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.1

ガイリッチー監督最新作。
『ロックストックアンドトゥースモーキングバレルズ』を彷彿とさせる、ガイリッチーの個性と芸術性を感じるスタイリッシュな群像劇。
会話の中の劇中劇のようなスタイルで、英国映画らし
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

4.0

キャスリンビグロー監督といえば『デトロイト』や『ハートロッカー』といった、ヒリヒリした映画を作る監督、というイメージ。本作もそんな感じのヒリヒリ系だった。

本作の開幕は、罪なき人々の苦痛の声が流され
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.2

遊び心、とは最大の知的行為である

難しい資料を作るのって簡単ですよね。本当に難しいのは簡単な資料を作ること。
「ファンタジー建設」というフワフワした、おふざけのような企画を、プライドと技術、熱意を込
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.4

雪国のイメージ、静かなオープニングアクト。
サミュエルLジャクソンとカートラッセルの両名が顔を合わせる多幸感と、ボコボコに殴られるジェニファージェイソンリーの存在が、「ああ久々にタランティーノ作品観た
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

4.0

ワイルドスピードといえば、1はアングラな感じ、2はカーチェイスのよくあるアクションって感じだった。
イマイチハマらなかったので3を観ずにほったらかしにしてたけど、派手な映画が観たくて借りた。
日本を舞
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

本作品を手に取るまで、ずっと「ひびこれこうじつ」という作品だと思ってた。
TSUTAYAの「ヒ」の場所をいくら探しても無いから、わざわざ店員さんに聞きに行った。案内されたら、「ニ」の場所に思いっきり、
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

4.1

理由なんて、きっと後からついてくるもの


革命家チェゲバラの青年期の流浪の旅。
彼の哲学の基盤を作り上げたであろう日々を爽やかなロード・ムービーで綴る。

主題が主題だけに政治的思想に傾倒しそうだが
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.1

我思うゆえに我あり

主人公は、ゲームの世界のNPC。
プレイヤーたちからすれば背景やステージの一部分に過ぎない彼が、自我を持ち、世界の広さを知るというストーリー。
いわゆる「AI」が題材の映画で、と
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.3

林業をテーマとしたエンタメムービー。
『ハッピーフライト』でも思ったけど、矢口史靖は仕事を描くのが上手いな。

軟弱な男が、「なんとなく」林業の世界に身を入れ、次第に熱中していく様を、コメディ感たっぷ
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

4.1

「タイムスペクタクル」くらい当たり前にやってのけてくれるだろうという期待感は、前作までのクオリティと丁寧な世界観の構築ゆえのもの。
しっかりした土台のもと、『メン・イン・ブラック』シリーズ大団円となる
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.6

ノスタルジックな田舎の描写や、閉鎖的な場所特有の居心地の悪さ、お節介でうっとうしくも有りながらも温かく受け入れてくれる存在の煩わしさと愛しさ。
主人公の少女の、狭い世界の中で早くも自身を卑下し悲観する
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青い春(2001年製作の映画)

4.2

ヒリヒリとした痛みを、学園と青春という言葉を借りて描いたファンタジーである


いつかは必ず社会という枠組みの中にはまらなければならない現代において、その未知と不安の渦に飛び込む痛みや迷いを、モラトリ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

正直マーベルの映画の新作やるってのを8月の31日くらいまで知らなくて、『ブラックウィドウ』が公開延期しまくったのであまりのインターバルの短さにビックリしつつも、カンフーアクションとMCUの相性に期待し>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

「広島の治安守ってんのはお前だけじゃねえんだよ」

前作の『孤狼の血』は、「魂に焼き付く暴力とカタルシス」の文言に違わぬ、圧倒的な熱量で、心を奪われたのを覚えています。

悪のツラを被りながら、そこに
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

おっもしれーー
1もめちゃくちゃ面白かったけど、2も色褪せず面白い。

たぶん1と3の繋ぎ的な役割かもしれないけど、よりSFエンタメとして前作以上に掘り下げているし(前作はどちらかというとドラマ重視な
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

サリーホーキンスみたいなアジのある顔立ちの女性、好きです

うーーーん。
表情だけの演技とかグロい映像とか風刺っぽいキャラ配置とか、優等生感たっぷりの映画なんだけど、それが鼻につかない良い映画だった。
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.6

人が飯を食っているのを見るのが、本当に好きです。
それも、グルメ番組とかじゃなくて、何気なく食ってるとこ。
「食事は気ままなものだ」ってゴローさんが言ってたみたいに、グルメ番組みたいに、「食事を見せよ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.2

リアルな手触りの非現実、血の通った悪夢、他人事でない未来


狂気じみた画に、誇張した世界、拍子抜けのSF、ここまで揃えば、誰がどうみても「社会に対する風刺や皮肉」の映画とわかる。
そこにテリーギリア
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.9

ネットで悪口書き込んでたら、そのサイトの管理人が乗り込んで来て、両手に拳銃をネジ留めされて、殺し合いに無理やり参加させられる話。
意味わかんね〜

あまりにナンセンスな設定と筋書きはB級エンタメとして
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

4.0

世界観が構築され、初見の楽しさが失われた「2」。それでも、しっかり観客を楽しませてくれる魅力的な続編。

まだまだ世界観を作り上げるワチャワチャしたエンタメ、小ネタの引き出しは尽きず。前作のファンキー
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フローズン・リバー(2008年製作の映画)

4.3

氷の世界、アメリカとカナダの国境、深いシワが刻まれた辛苦の表情を浮かべる女性。

映画のファーストシーンって大事ですよね。
それがワクワクドキドキ楽しいものなのか、ネガティブなイメージを与えるものなの
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