ウサミさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ウサミ

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Mr.Children 「GIFT for you」(2022年製作の映画)

3.5

ゴールデンウィーク、名古屋へMr.Childrenのライブを見に行きました。
コロナの影響もあって『soundtracks』のツアーも無く、Mr.Childrenを聴く機会も、高校時代や大学時代に比べ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.4

聾唖のボクサーの物語。
うーん、重そう。難しそう…
やはり、障がいを扱う映画を観ると、社会の無頓着さが露見し、自分自身の厚顔無恥さ加減を突きつけられ、気が滅入ってしまうから。心では分かっているし、気を
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ある男(2022年製作の映画)

4.1

人間は、さまざまな環境や、関わる人物、生きている時代に左右され、多様な考えを持ち、個性を形成する。
しかし、その複雑な心情を他人が把握することは並大抵のことではない。

「その人が何者であるか?」
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

4.1

1が名作でも2を観るのに時間がかかる僕なのですが、楽に観れそうなので観てみました。
トレジャーハントで死と隣り合わせの日常を送るジョーンズ教授が、宝をめぐって命を狙われ、気づいたらインドの奥地へ。
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.3

設定や世界観、キャラクターなど、かなり歪でヘンテコながら、次第にのめり込み、最後には何か壮大な作品を観てしまった…!という後味のある、かなりユニークな作品。
起承転結の「起」までの圧倒的なテンポ感、不
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

新海誠が描くアニメーション描写は、写実的でありながら、ファンタジックな色合いがあり、見慣れた世界も彼の手にかかればこうも美しくなるのだと、スクリーンで驚嘆しました。
現代社会のリアルにファンタジーを組
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RRR(2022年製作の映画)

4.4

本当に180分しか無かった?
3回くらい、「あ、2に続くんかな」と思った。

インド映画が凄まじいパワーを孕んでいるということは観る前から百も承知で、身構えて映画館に行くんだけれども、それを遥かに凌駕
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.0

スピルバーグ産のアドベンチャーエンタメ。
オカルトに傾倒したナチスの思惑を阻止すべく、ジョーンズ教授のトレジャーハンティングの冒険が始まる。

インディジョーンズといえば、勇敢で高潔な戦士というイメー
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.1

独特な光の使い方とビビッドなカラー、カメラワークなど、映像で個性を発揮し、オンリーワンの魅力を観客の脳にこびりつかせる作品だと思います。
ハイセンスでスタイリッシュ。しかし自然体で、監督の遊び心が詰ま
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スプリット(2017年製作の映画)

4.1

『シックス・センス』のMナイトシャマランが描くサイコ・サスペンス。
間違いなく才能はあるものの、鮮烈なデビュー作が作り上げた高いハードルと、世間からの期待値の高さに振り回されたシャマラン監督の、復活作
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

正面から向き合うほど仰々しいものでもないが、邪険にするほど軽率なものでもない


何ともいじらしく、非常に絶妙な塩梅で、「男」を描いた作品に感じました。
ポン引きのチンピラのジャックと、落ちぶれたDJ
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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(2012年製作の映画)

4.1

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編で、彼らの壮大なコレクションをアメリカ中の美術館に寄贈するプロジェクトを追う。
続編、とはいえ、感覚的には180分のドキュメンタリーを2つに分割したよ
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チーム・バチスタの栄光(2008年製作の映画)

3.9

ハチャメチャに面白い小説の映画化。
原作は人間の心理描写に重点を置き、極限下でのサスペンスや院内政治を含んだ医療界のリアルに切り込んだ作品でした。
実写化となる本作は、「医療ミステリー」というエンタメ
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ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008年製作の映画)

4.1

「アート」というと非常にとっつきにくい、理解し難いものに思える。
しかし、それらの直感的な美しさを肯定し、理解不能を探求し、アートを深く愛する夫婦の姿を見れば、アートとは思ったよりシンプルなのかもしれ
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バットマン(1989年製作の映画)

4.0

不気味で恐ろしい脚本とおどろおどろしい演出、しかしカラッとした明るさを感じさせるアンバランス感が妙に心地よい。
今ひとつマイケルキートンの「バットマン」に卓越した魅力を感じないのと、ほぼ独演状態のジャ
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

4.1

偶然に身をゆだねる男と、野望に燃える男のクライム映画。
しかし、その実情はあまりに不安定。完璧な犯罪計画とははるか遠く、何もかもが噛み合わない。
アクの強いキャラクターたちの擦れ違い青春劇の様相は、い
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スーパー!(2010年製作の映画)

4.2

例えば無敵のパワーを得ることが出来て、僕はどうするかなぁと思いました。
多分、力を隠して、恐い人に絡まれた時の自衛に使うだろうなとか思いました。


主人公のフランクは、冴えない中年で、冴えない人生を
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

子供の一夏の冒険。
本作に登場する少年たちは、どこからどうみても「少年」でした。これが素晴らしい。
観客のノスタルジーを引き起こす舞台装置と設定が満載です。このあざといくらいの「作品のねらい」を、自然
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ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)

4.0

派手なアクションが観たい!!
から『ダイ・ハード』を観る!!
という方程式によるモチベーションから鑑賞したので、大満足でした。

ダイハードシリーズといえば、1がめちゃくちゃ面白いんですよね。1に限っ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

派手さはあるが、緊張感がなく作品に興味を持つことが出来なかった。

『ジュラシックパーク』の素晴らしい点は、エンタメとして爆裂に面白い所と、そこにピリ辛のスリラーが混ざっている所と、何より、作品に知性
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.8

縛られるからこそ、自由になれる

アスペルガーを描く作品は多くあり、本作もその一つです。本作は、その病気との向き合い方をコミカルかつハートフルに描いており、「どうやって向き合うか」を重苦しく描くのでは
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.1

久しぶりに映画鑑賞。もっと映画観たい!

銀行強盗に入る3人組。
しかしそのうち一人は恐れを抱いて逃亡、肝心の銀行には数十万の現金しかなく、あっさり通報され気づけば大量の警官に囲まれ、FBIまで出動し
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おクジラさま ふたつの正義の物語(2017年製作の映画)

4.1

僕が小さい頃からよく「捕鯨問題」についてはニュースとかで聞いていました。社会の授業とかでもやったのかな。
でも、小学校の給食でたまに「鯨の唐揚げ」みたいなのが出てたし、クジラって食べてええの?って思っ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

是枝裕和監督の作品は『万引き家族』と『三度目の殺人』しか観てないですが、どっちもめちゃくちゃ好きな映画でした。
二つの作品を観て感じたのは、監督はキャラクターのバックボーンを観客に考えさせるのが上手だ
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

4.2

「ほんとうの」の意味はよく分からないというかミスリードな感じがしますが、めちゃくちゃ素晴らしい映像作品として個人的には超好きでした。

童話『ピノキオ』の映像化、こりゃ凄い。
世界観は徹底して作り込ま
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

なんとなーく感覚がズレてて、絶妙に外してくる男、荒川青。
ミステリアスな寡黙さがある訳ではなく、かといって他者を唸らせるカリスマがある訳でもなく。
でもちょっとカッコいい、夢中になりそう。あ、全然そん
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

4.2

幸せに潜む虚飾、暴かれるのは幸か不幸か


高級車に豪華な住宅、大手会社のビッグポストに手を掛けようとする夫に、元インテリアデザイナーの妻。
“成功者”の体現のような、幸せに満ちた夫婦のもとへ、一つの
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.1

地球の支配者が人間から別の生物に取って代わるという骨組みはとてもSF映画として王道で面白く、その原因に人間の行為そのものが存在する点、行き過ぎた科学が自らの首を絞める展開も、とても面白い。

本作の興
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

女子高生の自殺事件を追うドキュメンタリー監督の物語。

生前イジメを受けており、それを学校に相談

しかし、学校側は若手教師と彼女が交際し肉体関係がある、との理由から反対に退学を勧告

女子高生が
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.1

いつの日か、「好きな監督は?」の質問に対して「ジム・ジャームッシュです」と答えられればいいな、と思います。
勝手に答えればいいんですけど、僕ははっきり言って彼の作品、よく意味が分からないんですよね。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

コレでもかと言わんばかりにカッコいいを詰め込んだ映画だった。
血湧き肉躍るとはまさにこのこと。

めちゃくちゃイカすセルフオマージュ、退屈なファンサービスに留まらない前作人物の登場、年月が経ちナマイキ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.1

「トップガァン… マヴェリック」
って予告、たぶん映画館で20回は観たと思います。
よ〜うやく公開かい!

本作『トップガン』は30年以上前の映画ですが、この映画をリアルタイムで今の僕くらいの歳
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.5

僕はガキなので、例えばバラードの音楽とかを聞くと、
じれったいなぁ
と思います。
ゆっくりだなぁ、長えなあと。
本作もそんな感じでした。サビまで遠くて、サビの盛り上がりも抑えめな、繊細系バラード曲を聴
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

めっちゃくちゃオモロかった。
肉体格闘と銃が見どころのハードアクションが死ぬほどカッコよかった。

金髪コミュ障の社会不適合者まひろと、能天気根アカぶっ飛び女性のちさと。
都内でシェアハウスする凸凹コ
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

好きなものを全力で好く姿は美しい


好きなものに全力投球して、監督の「好き!」が見える映画は好みだ。
本作は「好き!」をふんだんに、コレでもかと盛り込みつつ、しっかりバランスを取って纏められた映画に
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

個人的に『シン・ゴジラ』が大好きなので、本作もめちゃくちゃ楽しみにしてました。
『シン・ゴジラ』が怪獣に立ち向かう人間のドラマなのに対し、本作は割と「異世界」のドラマなので、コンセプトが微妙に異なりま
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