ペコさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

4.6

直近で見たアメリカン・刑事ノワールもの〜ギャング系映画の中では個人的に最も高評価!

LAコンフィデンシャルから地続きか?と見紛うようなラッセルクロウの粗野だけど正しいと思う事に一直線な刑事役も、イコ
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.2

良質なフィルムノワールモチーフ映画。

ミステリーとしては王道なものの、やはり主演3人の熱くこってりした演技のおかげで最後まで引き込まれる。特に例のロロ・トマシのシーンでのガイピアースの眼だけで語る演
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ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

こちらは良い方のロドリゲス。
最後まで程良くハラハラさせてくれるし、あっと驚く様な仕掛けもちゃんと用意してくれていて満足度高いです。

でも、何だかどことなく馬鹿っぽい…笑
テーマや構成にインセプショ
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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年製作の映画)

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間違えて三作目から観て、途中で気付いて一作目から見直して、紆余曲折してようやく本作に戻ってきました。
キャストも今までで一番豪華だし、シリーズのお約束も折り込み済みで期待を込めていざ視聴!

・・・と
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デスペラード(1995年製作の映画)

4.2

ええ…ちょっと待って、やっとアントニオバンデラス出てきたけど、あんた前作のあの優男のエルマリアッチなの…?(その設定はさすがに無理無いか?)まだ開始数分ですが、衝撃的すぎて一旦メモ。。

そしてブシェ
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

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たまには明るいメキシコ映画が観たいと思い、デスペラード(レジェンドオブメキシコ)を見始めましたが…
何かがおかしい、もしかしてこれ続編?と思ったら、マリアッチ三部作の最終作という位置付けだったんですね
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

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地獄を駆け抜けるような青春群像劇…

陽気なラテン系BGMをベースにテンポ良く、ビビッドなカメラワークを駆使して、時に瑞々しく青春の1ページのように語られる為、エンタメとして捉えればとても観やすい作品
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21グラム(2003年製作の映画)

4.2

本当にアモーレスペロスとバベルのちょうど中間みたいな作品…!
相変わらずの時系列切り貼りで混乱させる所はあるものの、主役の3人が重なるシーンは多く、ある事件を通した三者三様の見え方ということで焦点に一
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.0

アモーレス・ペロス。和訳すると犬のような愛、もしくは惨めったらしい愛。

うーん、もしかしてこの監督、時系列ばらばらな三部構成みたいなものが好き?バベル同様、やはりショートエピソード集のように観てしま
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バベル(2006年製作の映画)

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911テロ以降のアメリカと中東の関係、メキシコの移民問題、聾者のディスコミュニケーション…
一丁の銃をきっかけとして、一見無関係な場所・時間で起きた事が一本の線に繋がり、バベルの巨大な負の螺旋構造を露
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.0

ハビエルバルデムって本当存在感すごい。
こちらはノーカントリーとは真逆の人間味溢れる姿。

内容はイニャリトゥ版『生きる』って感じですが、余命宣告され、生き方を変えようとしてもやる事なす事上手くいかず
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

150分に及ぶ、息も詰まりそうになる緊迫感溢れる法廷劇。

誰もが立証の難しいシチュエーションで起きた、死。全てがあくまで客観的に語られる為、こちらも本当に傍聴席から裁判の行方を追っているかのよう。そ
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

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開始数秒で、あっ、やばい世界に足踏み入れちゃったかも…と戦慄。
続く展開も、エルトポの方がまだ何かストーリー的な取っ掛かりみたいなものがあったような…そして頑張って色々考えながら観ても、文字通り全てか
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.2

アメリカ深南部が舞台、ということはつまりこういう話ですよね。イージーライダーのラストもこの近辺だったかな。

ブラッククランズマン同様、KKKが出てくる作品を観ると、彼らは何故平然と黒人に対して酷い行
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.0

さすがにプロパガンダ感は強い。ほぼ史実を元にしている一方、恣意的に切り取られている部分もかなり感じます。
けれども、モンタージュ技法の確立だとかのポイントをさておいても、そもそもの絵作りだとか伝わって
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ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

4.6

ある日隣人がナタを持って襲って来る恐怖…冒頭のラジオによる民族対立の煽動に始まり、平和な日常から急激に緊張感が高まるまでの流れが生々しく恐ろしい。

そもそもフツ族とツチ族は民族としての差は無く、西欧
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.0

98分という短尺の中に、戦争の縮図が凝縮されている。

ワンシチュエーションものということで軽い興味で観始めたものの、想像を超えるずっしりと重たい余韻。途中で分かり合い、やり直せるチャンスはあったはず
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ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

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ご存知動く死体ゾンビの原典中の原典。
…というのはどちらかと言うとナイトオブザリビングデッドの方なのかな?ゾンビという名称が付いたのは本作からのようです。

そしてリビングデッドからの続き物のように、
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オーメン(1976年製作の映画)

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しっかり悪魔的でミステリアスな空気もあって好みの雰囲気。エクソシストフォロワー全盛の時期にしっかりオリジナリティを打ち出してヒットさせたというのだから大したものです。

昔観てトラウマだったガラス板の
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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うーん、これは自分的にはある意味サイコスリラーものの分類かな・・・
夜明けのすべてで癒された心が無事ささくれ立ちました。。

登場人物皆が身勝手で、共感が難しい。それは人物描写の方向性としてはアリだけ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

沁み渡りました。観終わった後、思わず深く溜め息をつくくらい良い映画でした。

映画を観ていると時折、これは他人事じゃない、自分事映画だ…!と感じる作品と巡り合う事がありますが、本作も正にその感覚を憶え
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.0

コッポラと知らずに見たらヒッチコックかと思う程ヒッチコック風味。それはさておきコッポラ本人が本当に撮りたかったのはゴッドファーザーでは無くこちらだったらしく、ゴッドファーザーで資金援助を受けたおかげで>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.6

あほな映画…笑
数秒に一回アハハ…という乾いた笑いやフフッと小笑いが起きる。決して大爆笑では無いけど、むしろそれがちょうど良い◯

ほぼ全編コメディに振ってるけど、ゾンビ映画のお約束はしっかり抑えてい
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

典型的な、舐めてた相手が実は…形映画。(通称ナーメテーター…笑)

先日観たFALLと同様、限られた登場人物・ロケーションでも充分満足度の高い展開を工夫しているのが好印象ですね。
サムライミも製作に加
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

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ハロウィン新三部作、連続で見たせいで例のテーマ曲が頭から離れない…

個人的な面白さは、
1>2(KILLS)>3(TheEND)の順。

1はもうローリー強い!ブギーマン怖い!そしてラストスッキリ!
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