98分という短尺の中に、戦争の縮図が凝縮されている。
ワンシチュエーションものということで軽い興味で観始めたものの、想像を超えるずっしりと重たい余韻。途中で分かり合い、やり直せるチャンスはあったはずなのに…いや、それすら一時のまやかしなのか?一度起動した戦争という地雷は、もはや誰にも解除できないということなのだろうか。
劇中で、ルワンダが大変なとこになっているらしいというセリフがありますが、己らも戦争の最中だと言うのに、当事者はそれを忘れてしまう程麻痺してしまうものなのでしょうか。後に起きるスレブレニツァの虐殺の事も思うと、劇中の誰もが出口の無い塹壕の中を永遠に彷徨っているかのように思えてきます。
ルワンダ繋がりで次はホテルルワンダを観ます。