makiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.7

ダニエル・クレイグ版、第3弾。
初見だけど、アデルの楽曲イメージが元々印象深かったので(だから第1弾を見た時は拍子抜け…苦笑)、冒頭から楽しめました。
何気に、いつも冒頭のアクションが1番動きがあって
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.6

ダニエル・クレイグ版の第2弾。
前作の続編的なつくりで、ヴェスパーを失ったボンドという役柄が、ダニエル・クレイグのかっこよさ+ちょっと悲しみもある顔の作りに、妙に合う。
(だんだんハマってきました)
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.6

初007シリーズ。

ジェームズボンドはかっこいいというイメージが定着しすぎて、オープニングになんだかぽかんとしてしまい(特に音楽とか)。
でも、見ているうちにだんだん慣れていく。

ボンドガールとの
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.6

美味しそうな食べ物の映画というのは、幸せな気分になれるものが多く楽しい。
終始陽気なテンポで、料理への愛に溢れている。

‘分子料理‘という呼称は知らなかったけれど、なかなかあの手の料理に出会うことな
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罪の声(2020年製作の映画)

3.5

犯罪者とその家族、マスコミの役割・使命。事件から時が経っていることこそが、この物語の面白さ。

グリコ・森永事件をモチーフにしているという本作。この事件は知っているけれど、詳しく知らなかったので、事実
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.7

父親、母親、近所のパーク…女として、女だから…と避けられない自分の持って生まれた性と向き合いつつ、なんとなく居心地が悪い所から、自分の居場所を探し渡り歩く少女カミーユ。
どんな場所で誰といようともスケ
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モモ(2016年製作の映画)

3.3

16分の中でやりとりされる少ない台詞で、この映画が始まる前までに起こってたであろう過去や、この映像が終わった後の未来が、自然と想像できる。

バイス(2018年製作の映画)

3.5

チェイニーが似すぎてすごい。実在の、しかも存命の人物をこんな映画にするって、さすがだけどモノマネ大会みたい苦笑(他の人物も似せてくるし)。ただ、チェイニーを描くには、これくらい癖のある作品にしないと描>>続きを読む

マイ・シェアメイト(2017年製作の映画)

3.0

同性のルームメイトが同性愛者だと知ったらどうする?という、なんだか、絶妙にこの映画の主題をきちんと理解できず…。
友人関係の話をしているのか、生活レベルを含めた話として階層をあげることに何か意味がある
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

3.7

気楽に観れて、尚且つ温かい気分になれるので、ぽかんとした気分の時に観てしまう作品。
人がどんなに素晴らしいスキルを持っていても、できないものや超えられないものがあって、愛とか人を思う気持ちとかには変え
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.8

1972年ミュンヘン五輪での、パレスチナの"黒い九月"によるテロ事件に対するイスラエルの報復活動。

祖国を奪われ祖国がない人の気持ち、祖国を得るもテロに怯え、立ち向かい、祖国を離れることになる人の気
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OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.8

1993年のイスラエルとPLOによるオスロ合意の舞台裏を描いた作品。

なぜ今、この、結果的に和平が継続していない合意を映画化したのか(2016年舞台化→大ヒット/2017年トニー賞→2021年テレビ
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蝶の眠り(2017年製作の映画)

3.4

建築家・阿部勤の自邸「中心のある家」で撮影されたと知り、鑑賞。正方形が入れ子になったシンプルなプランの中にさまざまな場所があり、窓辺だらけの家だ。映画の中で映し出されるシーンはさまざまなあちら側とこち>>続きを読む

アスファルト(2015年製作の映画)

3.8

荒廃した工業団地らしき場所に建つ、低所得者層や移民向けのようなRCのアパートメント。コンクリートの物質感あふれる素朴な空間を軸に起こる出来事と3組のストーリーは、絶妙にちょっとおかしくて笑えるし、なん>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

ディズニーワールドの街・フロリダにあるモーテル「マジックキャッスル」に、1泊30ドルで"住む"人たち。

これほどまでにカラフルで記号的な建物が並ぶ街と、こどもたちの笑顔(だけど憎たらしい遊びともいえ
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.7

いくつかの"外国人と日本人"のやりとりのパターンを織り込みながらゆったりとしたスピード感で進む不思議なプロットに引き込まれる映画。

外国人という存在に対する拒否反応。
露骨でなくとも、咄嗟に外国語!
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.6

真相に行き着くまで地味にバタバタと振り回されたり、妙にコミカルだったり、と意外と癖があるけど、気軽に見れるという不思議な作品。そして、全てのキャラクターが妙に憎く、性格が卑しくて、想像していたよりも独>>続きを読む

その年、地球が変わった(2021年製作の映画)

3.5

コロナ禍による人間の移動や経済活動の停滞がもたらした自然の変化。とりわけ、野生動物と人間の関係を取り巻く世界についての、様々な変化や気づきの集積の映像。
(映像が綺麗すぎるてCGに見える現象が私の中で
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パーマー(2021年製作の映画)

3.8

12年の刑期を経て仮出所した主人公パーマーと、家に不在がちで薬漬けな母をもち、プリンセスが好きな少年サムの物語。

過去の出来事や、個々の嗜好で、人はいろんな名前をつけたり、カテゴリーに当てはめて判断
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ボーイズ・ステイト(2020年製作の映画)

4.0

AppleTV+とA24による、2008年にテキサスで行われた"ボーイズ・ステイト"のドキュメンタリー。
各州で毎年行われる"民主主義と礼節ある対話"を学ぶイベントで、約1000人の男子高校生が一堂に
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恋とスフレと娘とわたし(2007年製作の映画)

3.0

三人の娘を育てた母(ダイアン・キートン)と恋人のいない三番目の娘(マンディ・ムーア)を心配して起こる、母と3人娘のわちゃわちゃした話。ストーリーラインは想像通りだけど、なんだか賑やかな家族。ダイアン・>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.7

1956年、ルース・ギンズバーグがハーバードのロースクールに進学した際、たった9人の女子学生しかいない時代。
女性であることによる様々な不利益を自身も受け、性による差別をなくすため、見事な視点で訴訟を
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つぐない(2007年製作の映画)

3.9

冤罪と戦争に奪われた男女の愛は切なく、冤罪のきっかけを作ってしまった少女の背負うものの大きさが果てしない…。

映画が始まってすぐ、つい一旦停止。
これは誰?と思うほど印象的な少女は、シアーシャ・ロー
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ブレグジット EU離脱(2019年製作の映画)

3.7

日本でも何かと話題の国民投票や住民投票。
直接、有権者が意思を示せるからいいのでは?と言う考え方もあるけれど、YESかNOか、そんな単純な話ではないことの方が多い。

結局それは、これ(国民、市民らに
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.7

1956年、キューブリックのハリウッドデビュー作品。
競馬場での強盗計画とその実行。計画の段取りと当日の描き方が、90分に満たない長さもあって無駄がない。
独特の滑稽な演出があるかと思えば、ラストのバ
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

2.9

在宅医療の多様な役割と尊厳死について。
美しい金沢の街並みと豪華な俳優陣の演技は素晴らしかった。

ただ、テーマは興味深いけれど、役柄、設定、脚本など色々無理がありすぎるのと、とにかくカメラが動きすぎ
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アンコントロール(2020年製作の映画)

3.6

警察の過剰な手出しと反発する移民が招く、アンコントロールな時間。色々と巡り巡る出来事や行く末に、やるせない気持ちになる。

デンマークの移民問題については、政府が"ゲットー・プラン"という名前までつけ
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.6

1989年12月6日にモントリオール理工科大学で反フェミニズムを掲げる犯人によって起こされた銃乱射事件を題材とした作品。

犯人は女性を憎む一方で、女子学生の現実は、女性であることだけを理由に理不尽な
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初恋(2006年製作の映画)

3.7

1968年12月10日に起きた3億円事件を基にした主人公の高校生、みすずの初恋を描いた映画。
学生運動全盛期の世の勢いと荒れ模様、若者たちの退廃的な姿。この時代が実際どうだったのかは経験してないのでわ
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ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ(2020年製作の映画)

3.0

安定感のあるハッピーな物語。
作品のキャプチャーからして期待値低めでスタートしたけど、思った通りの作品でした。気楽に誰かの恋を眺めるのもたまにはいい。

あの北米でよく見る、お菓子のトッピング、マーブ
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夜に生きる(2015年製作の映画)

3.0

禁酒法時代のアメリカを生き抜く主人公のジョー。

ルールに従わざるを得ない側、作る側、そのどちらを非難しようとも、表の世界も裏の世界もルールだらけ。そこから完全に逃れて生きることはできない。

ベン・
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

14 歳の中学生ウニの身に起こる様々な出来事は、ある程度ありふれたこと、あるいは、歴史や文化的な流れから引き起こされたこととして描かれていて、ウニを通して 1994 年の韓国の一つの側面を見ることがで>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.7

東西ドイツの分断から統一によって街に血が通ったように、愛し愛されることでしか生きられないウンディーネ。愛した人々に対してそれぞれ下す決断と、それに伴う彼女の運命。

予告編も観ずふらりと行ったので、ウ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

男女問わず、この物語に出てくる様々な人をみて、共感できない、経験がない、こんなこと言う人いるの?、こんなことあるの?…などなどと感じる人は、ある意味で幸運だと思うし、けれどそれは"たまたま"そういう人>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.8

スクリーンの向こう側とこちら側が繋がり、なんだかワクワクする。映画には、暗い時代の空気感を忘れさせてくれるものもあるよ、という軽やかな作品。
スクリーンの中と外のやりとりがとっても面白くて、この撮影を
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

誠実な人、寛容な人、理解がある人…のように見えることも、それは、ただ傷つきたくなかったり、傷つけたくなかったり、ただ自分がどういう気持ちなのかに向き合っていなかったり、ただただよく分からないだけなのか>>続きを読む