怪しい宗教にハマってしまった両親をもつ2世の子供たちのさまざまな心の動きが描かれた作品。
親族も、成長しておかしさに気づいた子供たちも、どうすることもできず、距離を置くことでしか逃れられない。そして>>続きを読む
なんというか…絶妙だなぁ…と思う。
タイトルとビジュアルだけで見始めたので、明確な構成に気づくのに少し時間がかかり、確信の持てないなかで、次にデジタル時計が出るまで、少し気持ちがざわざわしたり。最後>>続きを読む
"生まれてきてくれてありがとう"…と、この言葉に尽きる。
誰か一人のせいではない、課題は複雑に絡み合っていて、なかなか一重にどうにかなるものでない。一緒に笑ったり苦しんだり悩んだりしてくれる人がいる>>続きを読む
音楽の使い方やカーアクションの迫力を堪能するには、映画館で観たい!と思わされる作品。。キャラクターの設定とかもバランスよく、気軽に楽しめる。
ベイビーを通じて、音楽や愛がない世界はつまらないと感じる>>続きを読む
家族や街への、愛情や苦しさやもどかしさ、あるいは諦め、のようなものががんじがらめになった、若き日のジョニーデップ演じるギルバートのいろんな想いが、とても丁寧に描かれている作品。
退廃的な田舎町が、フ>>続きを読む
1984年、角川映画。
「何してんだよ」と聞かれて、「何すんのよ」と返す会話がおかしく、最後まで不思議さ満載の映画でした。
若い男女が大人の男女にそれぞれ振り回され、追っかけ追いかけられながら、ロ>>続きを読む
一見、問題だらけに見える生徒も、何事もうまくやる生徒も、誰とでもうまくコミュニケーション取れる子も、それぞれにつまづき、それぞれにいいところがあり、先生も生徒もみんな違った一面を互いに曝け出し補う3日>>続きを読む
緑の田んぼの中に赤いワンピースを着て立っているあのシーンは、ビデオテープの画質の荒さといい、ぼやぼやしててなんだか美しい。
1996年公開、(ハル)と(ほし)がパソコン通信(メールとは違うんですね>>続きを読む
劇中劇で原作の"wの悲劇"を描きつつ、その舞台出演をめぐる舞台俳優たちのストーリーにも話を重ねた構成。こういう構成は好きなので、ドロドロはしてたけど、面白い。
薬師丸ひろ子の可愛さに加えて笑い方が今も>>続きを読む
公開時に平和島の映画館で観ていて、当時は品川や大田区付近が第二の生活圏だったので、その付近が出てきて、妙なドキドキ感を持ったのを思い出した。
本作品までに人生でゴジラ作品に触れてきたことがないけれど>>続きを読む
子供たちへのインタビューというドキュメンタリー的なものと、預かることになった甥と過ごす中でのコミュニケーションへの戸惑いに対する物語的な部分の構成が面白く、モノクロの映像はいろんな情報が削ぎ落とされい>>続きを読む
皆、意識的か無意識的か、人間のドロドロした部分はあり、人は一人じゃ突然"悪人"には基本的にはならない。いろんな連鎖や、思いがけないことが重なって、悪人になってしまうのかもしれないけれど、なかなか、登場>>続きを読む
1979年のカリフォルニアを舞台とした、2016年の映画。
20世紀を生きる様々な年代やアイデンティティ、興味関心をもつ女性たちに囲まれて過ごす15歳の少年ジェイミー。どんな人と過ごすかは大事だし、>>続きを読む
感情を排除することは、徹底的に感情と向き合うことだな、と改めて気づく。
忘れた頃にやってきたオープニングに意表を突かれ、映画館の心地よい椅子に深く腰を据えていたけれど、一度座り直しました。
さまざ>>続きを読む
女社長(アン・ハサウェイ)と、リタイアした未亡人の男性シニアインターン(ロバート・デニーロ)の組み合わせ、周りも含めてのキャスティングが良くて、安心して見ていられる。
ハンカチなんているの?って若い>>続きを読む
「明け方の若者たち」の彼女(黒島結菜)視点?アザーサイド的な…
自分の目で見て感じたものの中から、相手の気持ちを想像したりして人は付き合う。
事実がどうだとか、細かいことを答え合わせすることのつまら>>続きを読む
前半、スマート(たまたま?わざと?…わからない…)な誘いから流れるように始まる若者たちの、自然で幸せそうな恋愛を、(でもなぜかちょっとつまらないな…と思いつつ)ながめていると、一瞬不意をつかれた。>>続きを読む
意識しなくても、いつのまにか知っている曲がいっぱいあるクイーン。
しかし、パフォーマンスは見た記憶がないので、映画を通じてとても圧倒され、楽しめました。独特のパフォーマンスは、もしオンタイムで見てい>>続きを読む
楽しんでいいのかな?と戸惑いつつも温かな気持ちになるところも沢山あれば、悲しくて胸が締め付けられる思いに駆られ、100分に満たないストーリーの中で、心がたくさん揺さぶられる。
ノスタルジックな映像美>>続きを読む
70年代のアメリカ、コロラドスプリングス警察に初めて採用された黒人警官を主役にした、実話に基づいたお話。
冒頭の『風と共に去りぬ』然り、映画の影響の強さを自戒を込めて扱い、その上で、映画でメッセージ>>続きを読む
あちこちで声の上がる、女性の生きづらさについて、世で取り上げられる女性像の表面を掬い取って集め、対する男性像や周囲の人ももまた表象的で、ステレオタイプを寄せ集めた作品。
というか、男性を変な人っぽく描>>続きを読む
1990年のイラン北西部で発生した地震の直後、被災地にいるはずの『友達のうちはどこ?』(1987)の出演者の子供たちや撮影の地を、監督(役)とその子供(役)が、ドキュメンタリー風にめぐる物語。
リア>>続きを読む
最早、観る前に何をイメージしていたのかすら分からないけど、全然想像していたものとは違いました。
人間のある種の暴力性があちらこちらから飛んできて、それを受けた人間もまた、暴力的に返す、全方向からパン>>続きを読む
今の人生は、何かを選び何かを選ばなかった結果なのだと思うと、少し切ない。
でも、限りある時間の中で選ぶしかなく、もし天使が時間をくれるなら、何か私は気づくのかな?なんて考える。
王道で、今見ても古臭>>続きを読む
下北沢なんて数えるほどしか行ったことありませんが、こういう人たち、こういう物語が、ありそうだな…と思う街ですね。
いろんな方が書いていたレビューを意外と覚えていて、ほんとその通りだな、と思うこと沢山>>続きを読む
極めて普遍的な人間の脆さや複雑さがぎゅっと詰まっている。何とも言えない苦しさとか、道徳観のぶつかり合いとか、白黒つけるとかグレーとか、モヤモヤした人間という生き物をあらためて知る。
宗教や文化の違い>>続きを読む
戦後の西ドイツに生きる、反政府(ここで言う政府はナチス)で、反資本主義のテロリストが銀行強盗???
彼女のスタンスの複雑さにちょっとついていけず(赤軍ということらしい)、そして、リタはなぜ"レジェンド>>続きを読む
ラブドールの造形師と美術モデルの出会いから10年の物語。
見る角度によっていろんなことを感じそうだし、一体私はこの作品から何を受け取ったのかと少し戸惑う。
恋愛や結婚、性愛は極めて私的なもので、周り>>続きを読む
80年代、イランの子供たちの宿題にまつわるドキュメンタリー。
この国では、ベルトは"ブツ"ための道具らしい。罰は知ってるけど、ご褒美は知らない。そんな、歪な教育の構造は、インタビューを通して、一瞬で理>>続きを読む
大人の矛盾に振り回される子供の困惑した姿。ただただ友達を想い、ノートを届けたいだけなのに…と、極めてシンプルな物語の中に映し出される大人の子供の姿は、多くを物語っている。
主人公の男の子、アハマッド>>続きを読む
カルロス・ゴーンの逮捕から国外脱出にまつわる一連の騒動は、ほんとにこんなことがあるんだな、ということの塊のような出来事。
ものすごい巨額の富の持ち主は、かけられる容疑や噴出する逸話も桁違い。そして、そ>>続きを読む
"ながら見"を繰り返しすぎて、何度も繰り返し再生してしまった。それくらい、正確に登場人物の関係性やそれぞれの時代を理解しようとすると、しっかり見なければ少し難しい。
とはいえ、正確に理解することの意味>>続きを読む
ラストの副操縦士の方のコメントが秀逸!
張り詰めた緊張感ある構成や俳優陣の演技に引き込まれながらも、一気に穏やかにする幕引きがとても良かった。
この飛行機事故のことは知っていたので、この一瞬の出来事>>続きを読む
1960年代のフランスの若者たち。
"ジェームズ・ボンドとベトナム戦争の時代"に生きる、"マルクスとコカコーラの子どもたち"。
同じ世代でも随分と異なる関心、チグハグで凸凹な会話。とはいえ、若者らしく>>続きを読む
ダニエル・クレイグ版第5弾にして、最新作、そして、ラストのダニエル・ボンド。
ダニエル版の一連の作品が、007になりたてから始まり、愛した者への苦しみ、その結としての本作。
これまでの作品よりも、オ>>続きを読む
ダニエル・クレイグ版、第4弾。
サム・スミスのこの曲は、この映画の主題歌だったのか。メキシコから始まる本作、前回同様、スケール感のあるオープニング、楽しみました。
ここまで娯楽としてふわっと見ていた>>続きを読む