Lipthinksさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

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ジムキャリーが演じるゲイの詐欺師スティーブンが獄中で出会ったユアンマクレガー演じるフィリップと恋に落ちる。

実話をベースにした話だというのが信じられないくらい突飛な展開が盛りだくさんだった。

ジム
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

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とても嫌な緊張感が終始続く作品だった。

邦題がこわれゆく女だったので、妻を演じるジーナローランズがおかしくなっていく前提で観始めた。けれど違和感がすごくて、終わってから原題がA Woman Unde
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人が演じる以上どれだけCGや特殊な演出があっても大なり小なり現実味が混ざってしまう実写作品に対して、アニメーションはそもそも土台が非現実で成り立っている。
純度100%の作り物の世界の物語を現実の尺度
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

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実在するコメディアン、アンディカウフマンの人生をジムキャリーが演じている。

オープニングに癖があったので、メタ的な演出が多いのかと思いきやそれ以降は時系列も前後することなく普通に進んでいった。

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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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ストリップクラブのオーナーがギャンブルの借金をネタに殺人を強要される。

場面の切り抜き方がかなり独特。
それは例えばストリップのショーでも、殺人現場でもそうでメインのトピックを真正面から映すカットが
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エース・ベンチュラ(1994年製作の映画)

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ジムキャリーの初主演コメディー。

笑いにする対象が時代を感じさせるものばかりで素直に笑えたりはしないけれど、ジムキャリーの顔芸や身のこなしの切れ味は一世を風靡してしかるべき迫力がある。

デスメタル
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

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ベトナム戦争の傷痍軍人がPTSDに苦しむ話、と思っていたけれどどこか様相がおかしい。
どこまでが現実で、どこからが妄想・夢なのかが曖昧になるような演出。
話の筋が見えてきたかと思うところで別の要素が発
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窓辺にて(2022年製作の映画)

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妻に浮気されていることに怒りや悲しみが湧かなかったことに悩む主人公。

こうなったらこうあるべき、みたいなセオリー通りでないものに対して、都合の良い理解者は出てこず相談した相手から一様に否定されてしま
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

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デヴィッドリンチの撮った、老人がトラクターで遠く離れた場所に住む兄に会いに行くロードムービー。

道中で会うさまざまな人たちに悪い人は出てこない。
ツインピークスにも共通する、甘すぎるくらいのロマンテ
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

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かなり追い詰められた環境の中で、自堕落な生活を送っているアンジェラとジェシーの主人公2人がそれを笑い飛ばすユーモアが光る。
これっぽっちも品のない冗談や出来事が続くけれど、2人の軽さが眉を顰めさせない
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

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詩人がひたすらに享楽的に過ごす。
テーマに反して不愉快な気持ちにならないのは主人公のムーンドッグに愛嬌があるのと映像として美しく見せる演出があってこそだと思う。

出演しているスヌープドッグの色気がす
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怪物(2023年製作の映画)

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登場人物の視点から起こった出来事について追体験していく。

男の子目線だけで描かれていたほうが自分好みにまとまっていた気がするけれど、そうするとこの作品の趣旨とずれてしまう…

ミスリードの仕方が極端
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

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おそらくトリーチャーコリンズ症候群の少年オギーが学校に通い始める中でその見た目から差別、いじめられてしまう。めげずに通っていく中で内面の魅力を知った周りと邂逅していく。
オギーの話がメインではあるけれ
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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

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グレムリンの監督が2014年に撮ったゾンビコメディ。

映像は2014年らしいハイファイさなんだけれど、演出にどこか古めかしさを感じるのはセンスなのかオマージュなのか。

人間関係の終わり方の一つとし
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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11歳になったばかりの夏休みに娘と父親がトルコ旅行に行った思い出を振り返る。

うまく切り取れば一夏の楽しい思い出なんだけれど、要所要所でそれに違和感を感じるようなヒリつく一瞬がある。

その時点です
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

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自分が生まれる少し前の昭和を舞台に少年時代の一夏の経験が描かれる。

このテーマでどれだけの作品が作られているのだろう。
既視感のあるエピソードを一通り並べた中に、タイトルと関わるサバ缶寿司だけがオリ
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

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両親の離婚と父親がトランスジェンダーであることを伝えられることから物語が始まる。

撮影されたデンマークはLGBTQの理解が進んでいる国で、職場でオープンにしている確率が69%なのだという。

それだ
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レスラー(2008年製作の映画)

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ドキュメンタリーさながらの無駄な演出を最低限に省いた撮り方が好きだった。

娘との関係修復だったり、スーパー店員として働くことでの社会復帰、ストリッパーの女性との恋愛そのすべてにつまづいた末、すがるよ
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アリスの恋(1974年製作の映画)

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すごく身勝手な母親とその子供である手のつけられない悪ガキ、どちらにも愛着が持てないまま終わってしまった。

途中本性を表したハーヴェイカイテルの暴力性がここ1,2年で観たどの映画の悪役よりも怖かった。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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救われる ということについての話。

主人公チャーリーが見事なまでに自分勝手。周りの人がみな見放さないのが不思議なくらい。
発作が起きた時、かつて娘が書いたエッセイを暗唱して気持ちを落ち着けるのは良い
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

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ロビンウィリアムズが最高のホームレスを演じていた。

リディアを追いかけた先の地下鉄のコンコースがボールルームのようになるさまはハッとするほど美しい演出だった。

恋をする、ということはどういうことな
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恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

3.3

夢と現実の区別がつかない主人公の目線で、恋模様が描かれる。

段ボールやフィルム紙を使ったストップモーションなど、幻想的で子ども向け番組のような演出で夢の世界が描かれる。
一方で、性に関する描写はやや
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.3

ぬいぐるみサークルに所属する部員の群像劇。

ぬいぐるみサークルという一風変わった設定だったけれど、取り上げられるトピックは生々しい、現実的な問題となっていた。

はじめは癒し、やさしさについてがテー
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.0

1年前に鑑賞。

マルコヴィッチの穴で高い評価を得た脚本家が新たな作品に取り掛かるも、
行き詰まっていく。

ニコラスケイジが双子として一人二役を演じ、
軽薄でポジティブな弟と神経質な兄を演じ分けてい
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

5.0

スケアクロウみたく、小物を演じるアルパチーノを観られる。
そういう役所だと、どこかポールマッカートニー に似た可愛らしい顔つきが活きてくる気がする。

銀行強盗をやるけれど計画の杜撰さが随所に出ていて
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.0

想像していたよりもボニーとクライドの2人が、というか一味の全員が普通の人らしくて拍子抜けした。
冒頭、ボニーが日常と非日常との間で揺らぐ描写があるけれどその一線を超えない未来が容易に想像できるくらいに
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