Lipthinksさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

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精神を病んでいる話なのか、本当に心霊現象が起こっているのかだいぶ終盤までいかないと判別がつかなかった。

最終盤のハイライト的なネタバラシがないと観ている側は理解できないけれど、それがなかった方が美し
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街のあかり(2006年製作の映画)

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孤独な警備員がとことん酷い目に遭う。

初対面の女性に結婚するかと問うところ、あの主人公なら本気かもしれないと思わせるくらいの暗い人間。

カウリスマキの作品に出てくる人間は暗い割に直情的で、暴力に走
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(2023年製作の映画)

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笑いの要素が多めだったから、
ビートたけし名義なんじゃないかと思った。

戦国時代の男色についてフランクに描かれていて、笑いの要素としてかもしれないけれど他の大衆作品との違いを感じた。

首というもの
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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ビンゴの店があることを初めて知ったし、初デートでそこに連れて行くのはどの時代のどこの国だろうが変なことが伝わってくる。

カウリスマキの作品、だいたい恋愛は順調にいくことが多いけれどすれ違いぽくなるの
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チルドレン・オブ・ザ・コーン(1984年製作の映画)

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初っ端から日曜礼拝にストロベリーシェイクとアメリカど真ん中。

子供がカルト宗教にハマる話かと思いきや、終盤アニメーションエフェクト込みで化け物が登場する。

安っちい映像や演出だけれど、敵役の子役2
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

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コメディを観るたびに、10年以上時間が経ってしまったものはなかなか楽しめないと思わされる。

笑うということは自分の予想からの逸脱しているかが基準の一つだから、パターンとして知っているので予想できてし
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

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15年閉じ込められた男が復讐とその真相に迫る。

ペンチで歯を抜く拷問と自分で舌を切り落とすところはめちゃくちゃ怖い。

性的なシーンが含まれているけれど、この作品においては意味のある盛り込まれ方だっ
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

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霧の中に潜むものが町の住人を襲う。

得体の知れないものが襲う理由が割とはっきりしてるジョンカペ作品は初めて観たかも。

ド派手なスプラッタはないけれど確かに痛そうな演出。終わり方もいかにもホラーな感
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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押し付けられた役割からの解放具合がすごい。

前半はテルマのどんくささにイラッとしてしまい、後半の吹っ切れように笑う。

アメリカンニューシネマ的なラスト。

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

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ガラパゴス化という言葉であっているのか、当時の日本のノリがつまっていてコメディとして見ると非常に厳しい。

ミュージカル風な演出もあるけれど、お遊び程度。
エンドロールがテレビドラマのそれみたいなハイ
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キャンディマン(1992年製作の映画)

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都市伝説を調べていくうちにミイラ取りがミイラになる。

カメラにも映らないキャンディマンの犯行は、事件のたびに刃物を持っている主人公がやったことにされて異常者扱いされていく。
これはホラーにしては珍し
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スティーヴン・キング 痩せゆく男(1996年製作の映画)

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スティーヴンキング原作もの。アメリカの中でジプシーは当時どんなイメージを持たれていたのか(2009年のスペルでもまだこの設定を擦っていた)。

視聴者に何へと恐怖を抱かせるのか。大体はグロテスクなビジ
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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リメイク前のものはだいぶ前に観ていて、かなり違った印象。

導入の不気味さから物体Xとの遭遇の衝撃、全員が疑心暗鬼になっていく展開がテンポ良く展開されていく。

ジョンカペなのでクリーチャーは液がベチ
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マジェスティック(2001年製作の映画)

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記憶喪失の主人公物、スタートから自分が誰か分からない場合が多いけれどこの作品は違くて、そこがじわじわ効いてくる。

ローソンの町でもピーターがルークでないと何人か気づくけれど、父親が気付けないのは思い
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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カウリスマキの映画にしては珍しく、愛を得ることがない主人公が暗いラストに向かっていく。
もうやるんだって決めてからの疾走感が気持ち良い。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

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悪い方に悪い方に話が転がっていくのはアキカウリスマキの筋書きあるある。

起こっていることは結構シリアスなことが多いけれど、とぼけたキャラクターのせいで現実的な痛々しさを感じることがない不思議な感じ。
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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画としては綺麗なものが多いけれど、やっていることは終始低俗でそのアンバランスさが良い。
出て来る登場人物もほとんどが嫌な性格をしているんだけれど、キャラが立っていて2時間ちょっとある作品だけれど飽きず
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

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太陽がいっぱいの続編を原作とした、ヴィムヴェンダースのクライムサスペンス。

デニスホッパーは本当に悪者が似合う。

映像として美しいシーンが複数あったりする一方、ストーリーはそんなに面白くないし、
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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劇中劇になっていて途中までどっちを主軸に置いたら良いのか迷ったり、すっきりする物語があるわけではないけれど、
目に優しい配色と乾いたユーモアと理不尽さとが本当に良い加減で混じり合っていた。

休日の午
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アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

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子供の存在を知らなかったスキャンダルまみれの西部劇スターと生まれた時から父親が不在の環境で成人した息子と娘が出会う話。

娘の方は初めから最後まで好意的な一方、息子は自分の成長過程に暗い闇を落としてい
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

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映画脚本家を目指す若者役のスティーヴブシェミがシーモアカッセル演じる妙に羽振りの良い怪しげな男に振り回される話。

白黒フィルムで、テンポは遅すぎず割と着実に話が進んでいく。
ラスト以外は割と印象的な
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ホラーだと思って観たけれど、
怒りを子供として産んで、その子供が憎い相手を殺しに向かうって発想などSF的な部分も多い。
狂気のままに不思議な力を得た妻役を演じるサマンサエッガーの迫力がすごい。

怒り
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フェイシズ(1968年製作の映画)

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白黒フィルムのジョンカサヴェテス監督作品。

ジョークがかなりの量飛び交うけれど、国も違えば時代も異なるのでまったく面白くなくて置いていかれる気分になる。

ジーナローランズもやっぱり出ていて、娼婦の
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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さまざまな登場人物が2人きりで話し込む積み重ねで2時間の作品が出来上がっている、という印象。

ボンボンの男女が親の都合で婚約していたり、いかにもな演出家がもてはやされていたりと今となっては当時のテン
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

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冒頭、精神病棟で張り付いたような笑顔の職員がかけるBGMがカーペンターズのインストでグッときた。

ジョンカーペンターの映画らしくヌメヌメのクリーチャーが出てくるけれど、まざまざ見せることはなく断片を
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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すごくグッとくる演出が多かった。
失踪して4年経った主人公が息子と、息子を預かる弟夫婦の家に帰ってきて初めての食卓を囲む時まず足元を撮ることでその心境を映すところとか、離別した夫婦がのぞき小屋のマジッ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

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冒頭から訳がわからない。
食事に出された小さなローストチキンから血が流れたり、どうやったらこんな映像を思いつくのか本当に不思議。

おかしな世界なのではなくて、狂った主観での見え方なのかも、とふと思っ
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裏窓(1954年製作の映画)

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ヒッチコックだけどカラー作品。
グレイスケリーが息を呑むくらい美人。

骨折した主人公が裏窓から見える周辺住民の生活をのぞき見するワンシチュエーションで、2時間のうち後半まで話の進展も少ないけれど、そ
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

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デヴィッドリンチの映画は音楽も良い。作品ごとにジャンルが違うけれど、そのどれもが映像にマッチしている。

マフィアのボスが煽ってきた車のドライバーを詰めるシーン、安定のやりすぎで笑えた。
過剰である
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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カルトホラーの古典でミッドサマーの元ネタの一つと書かれていたけれど、言われてみればそんな気がする。
敬虔なキリスト教信者の警官が主役。
その態度はあまりに横暴で、
この主人公がひどい結末に合うことを楽
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

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冒頭、ニコラスケイジが襲われかけてメタルの音楽が流れる中でやり返すシーンから過剰すぎて笑える。

吹っ飛んだ手を犬が咥えていってしまったり、悪い魔女、良い魔女が出てきたり完全にぶっ飛んだ演出。
シリア
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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デヴィッドリンチ4作目のサスペンス。
クドクドと語らないところが好き。語らなさすぎるきらいもあるけれど。

冒頭から転がっている耳を主人公が平気で拾い上げたり、度を越して風変わりな登場人物が登場したり
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恐怖の足跡(1962年製作の映画)

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カラー映画以前だし、低予算のためちゃっちい部分も目立つけれど、
後々の名作の萌芽とも捉えられるようなアイディアの豊かさに感心した。

特に主人公の存在が周囲に認知されなくなる場面へのトリガーとなる演出
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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映画=作り物だとしても嘘みたいにやりすぎなキャラクターや演出でゴテゴテしているな、と思って観ていたら終盤でそれらの意図が回収できた。

偏執的な作り込みの作品で、日本公開時のキャッチコピー「わたしのあ
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タミー Tammy(2014年製作の映画)

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孫と祖母による品のなさすぎるロードムービー。
めちゃくちゃ面白いところがあるわけじゃないけれど、終着地点としてのナイアガラの滝と黄色い合羽という組み合わせのハッピーエンドは美しかった。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

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ジーナローランズ演じるベテラン女優が舞台のテーマである老いを受け入れられずに精神のバランスを崩していく。

こわれゆく女でもそうだったけれど、ジーナローランズの狂気に取り込まれていく演技がすごい。
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