Jun55さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Jun55

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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.5

本作品は、自分のお気に入りでもある「人生は二度とない」、「鼓動を高鳴らせ」のZoya Akhtar監督の最大ヒット作。(特に海外で大ヒット)
これもまた、期待以上の出来だった。

主人公は、ムンバイの
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.3

2016年の大ヒット作品「Dangal」を撮ったNitesh Tiwari監督の2019年の作品。興行的にも評価的にも成功を収めた。
監督自らが卒業した難関校IITムンバイを舞台にしたドラマで、受験に
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ジョンとレジナの物語(2013年製作の映画)

3.9

この映画は、タミル映画界のヒットメーカーAtlee監督の監督デビュー作ということで観たいと思った作品。
(Atlee監督は、Vijayと組んで何作もメガヒットを生み出し、現在、SRKとのコラボ作品が進
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チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー誕生(2013年製作の映画)

3.7

この映画は、興行的には大変な成功を収めているにもかかわらず、評論家には賛否があり(特に海外は厳しい)、確かに自分自身も、なぜ興行的に成功したのか?と思うところがある。
この映画の人気の理由について考え
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鼓動を高鳴らせ(2015年製作の映画)

4.5

Zoya Akhtar監督(女性)の「人生は二度とない」がとても良かったので、この映画も注目していた。
「人生は二度とない」はスペインを舞台にし、インドでもスペインブームが起こったほど。今回は、地中海
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バジラーオとマスターニー(2015年製作の映画)

4.2

Sanjay Leela Bhansali監督でRanveer Singh、Deepika Padukone共演の映画は、過去、「Goliyon Ki Rasleela Ram-Leela」、「Pad>>続きを読む

心のままに(2019年製作の映画)

3.9

この映画は、恋愛ドラマ、特に結婚をテーマにしたものだが、インド映画として新鮮味を感じた。
インドにおいて、恋愛、結婚物といえば、宗教やカーストが背景として登場する”定番”。
だが、この映画は恋愛をスト
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ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

4.5

アクション映画と銘打たれているのだが、これは哲学的な映画。
ある意味、インド的映画、と評することもできるのかもしれない。
個人的には好きなタイプ。
また、最後の最後まで展開が読めないストーリー、最後に
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.1

日本にいるインド映画愛好者として、避けて通れない?作品。
この映画が、日本において、インド映画ブームの火付け役だけでなく、インド文化への関心を高めた、というエポックメイキング的な映画であると言われてい
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恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

4.1

ファラー・カーン監督、シャー・ルク・カーン、ディーピカー競演の映画ということでは、「Happy New Year」は既に観ていたのだが、その原点ともいえるOSOを観る。(Netflixの英語版で視聴可>>続きを読む

未来は私たちのもの(2020年製作の映画)

4.1

ドイツ映画祭にて鑑賞。
移民、難民の立場からドイツを描き、もう一つのテーマがLGBT。
何れも「アイデンティ」が柱にあるものなので、それを結びつけたところは面白い。

ドイツは移民に対して先進国と言わ
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ミナは歩いてゆく(2015年製作の映画)

4.0

2015年初に公開された映画。
2001年にアメリカがアフガンに侵攻し、民主政権が誕生して10年以上経っている中で、ドキュメンタリータッチに描かれたドラマ。
ドラマとはいえ、実際に起こっていることをベ
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痕跡 NSUナチ・アンダーグラウンドの犠牲者(2019年製作の映画)

3.8

ドイツで2000年代に起こった、ネオナチ地下組織によるトルコ系住民連続殺人事件に関するドキュメンタリー映画。
被害者家族のインタビューにより構成されている。
映画監督から、加害者側の報道ばかりなので、
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

#MeToo映画だとは分かっていたのだが、この表現の仕方は新鮮味もあり、とても巧く、素晴らしい出来栄え。
オスカーに向けて自分にとっての今年のベスト映画かもしれない。

中世の時代物なのだが、#MeT
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

本は読んでいないし、過去の作品も観ていない中、鑑賞。
お勧めの通り、IMAXで観たので、その映像美、音楽・音質に圧倒され続けた。(ただ、Denis Villeneuveの監督作品では、「Blade R
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.4

実は、アクション映画は余り関心がなく、ボンド映画も殆ど観ていない。
ただ、今回はダニエル・クレイグの最後の作品ということで必見だと思い、映画館に向かう。

ところで、ダニエル・クレイグで鮮明に覚えてい
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.3

このようなことをドキュメンタリー映画にする、ということ自体、凄いことだし、観るべきだと思うのだが、この内容について驚きがなかった自分が怖い。
詰まり、現象面ではどこの国でも起こっていることだから。
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最終ラウンド/ファイナル・ラウンド(2016年製作の映画)

4.0

実話に基づく(複数のアスリートから情報を取った模様)女性ボクサーのスポ根物語。
ロッキーが典型だが、やはりボクシングは気持ちが熱くなるし、この映画もインド人の愛国心に響くところが多いにあるのだろう。
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火花-Their/火花/テリ ~スパーク~(2016年製作の映画)

4.3

ヴィジャイの映画の中でも興行的に最も成功を収めた作品のひとつで、この作品で彼は世界的なスケールで人気を不動のものにしたのではないか。

勧善懲悪がベースにあり、インド社会の暗部を痛烈に批判し、そして「
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.8

Jon Stewartは、「ザ・デイリー・ショー」のホストの頃からのファンで、自伝を読んだこともある。
彼の監督作品ということで楽しみにしていた映画。

残念ながらRotten Tomatoesの評価
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わが恋は燃えぬ(1949年製作の映画)

3.7

福田英子を学ぶ為に視聴。
勿論、映画なので脚色はあるのだが、福田英子のイメージは、もっと武骨で男性的な女性ではないかと思う。
福田英子は近代日本における女性解放のパイオニア的存在で、東洋のジャンヌダル
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

史実を知るため、忘れないためにも、観ておきたい作品。
また、同じような問題が各国で起こり続けている事実も改めて認識する必要がある。
この映画のテーマは、「公害」、「環境破壊」、「資本の論理」だけでなく
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まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人(2018年製作の映画)

4.3

インド映画なので(笑)、どんでん返しのストーリーを見る前から予想していたのだが、結末に向かい、その予想(期待)以上のどんでん返しが待っていた!
その意味でも、新鮮味があったし、改めてインド映画の魅力を
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双璧のアリバイ(2019年製作の映画)

4.4

インド映画の面白いツボに入った映画。
・ストーリーの展開が読めない。
(含むドンデン返し)
これは、映画の時間の長さにも関係している。

・社会性がある。
今回は法の解釈について。
冤罪に対する巧いア
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イングリッシュ・ミディアム(2020年製作の映画)

4.1

舞台が以前生活していたロンドンだということと、イルファン・カーンの遺作ということで、どうしても観たかった作品。
イルファン・カーンの遺作ということだけでも涙腺が緩くなるところ、同じような娘がいる自分に
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マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)

4.2

”大将”ヴィジャイがVSPの競演で話題になっている最新作。
共演者だけでなく、ストーリー、舞台設定、音楽(踊り)とスケールが大きく(予算)、エンターテイメントとして楽しめる映画。
冒頭の紹介の仕方を見
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俺だって極道さ(2015年製作の映画)

3.8

ロマンス、サスペンス、アクション、コメディと幾つかのキャラクターが当てはまるのだが、自分としては、何となく”芯”がないように感じたことが残念。
例えば、ロマンスであれば、もう少し紆余曲折があっても良い
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東京クルド(2021年製作の映画)

4.3

「入管」の問題が酷いということは分かりつつも、やはりこのようにドキュメンタリーとして観ることで、新たに知ること、感じることもあり、観てよかった。

これは移民、難民の問題の以前に、人権の問題であり、国
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プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行く(2015年製作の映画)

3.8

日本風に表現すると、昭和の良き時代のアプローチで、但し、当時には実現できなかった豪華さを以って、セットも俳優も用意した、ということなのだろうか。

正直、ストーリーの深みは感じられず、他のインド映画に
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オーマイゴッド 〜神への訴状〜(2012年製作の映画)

4.2

インドにおける宗教の位置付けを考えると、とても難しいテーマに取り組んだ意欲的な作品といえる。
そして、それがインドにおいて高い評価を受けているところに、インド映画の懐の深さを感じる。
ハリウッドもそう
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.4

待望の作品、といっても良いのだろう。
コロナ禍、1年間劇場公開を延期し、満を持しての公開。
期待以上の内容。

ストーリーとしては、とてもストレートなのだが、音楽とダンス、そしてラテンコミュニティのR
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.1

この映画はアカデミー賞外国映画賞にインド代表として選ばれ(結局、予選落ちとなったが)、トロント映画祭等でも高い評価を受けた映画。
また、Lijo Jose Pellissery監督は、インドにて最も注
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ペーッタ(2019年製作の映画)

4.3

ラジニカーントの存在感は勿論だが、インド映画の醍醐味とも言える、予想を超えたストーリーの展開を堪能できる。
前のシーンの出来事を紐解くようにストーリーが展開し、最後の最後にも思わぬ展開が!

監督は若
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ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)

3.8

インド映画を30本近く観ているのだが、ラジニカーント映画は初めて。
(アクション映画が趣味から外れているから?)
それにしても、彼は70歳にもなるのですね。
鬘を取った普段のラジニカーントさんを観ると
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

この映画は、#Me tooが生んだ映画、支えた映画といえる。
また、トランプ時代と重なるところも偶然ではない。
トランプ大統領就任式直後にWomen’s Marchが始まったことや、ブレット・キャバノ
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.3

サスペンスとして本当にうまく出来ていると感服!

サスペンスの醍醐味の一つが、最後のどんでん返しにあるのだろうが、概ね、ストーリーの展開が読めたり、読めないとしても、何らかのヒントに気が付くもの。
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