プライムゼウスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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砂の女(1964年製作の映画)

4.4

脱出ものというのでしょうか、アート系というのでしょうか。
この砂地獄って、現代日本と言い換えることができて、そこが恐ろしい。ラジオがスマホになっただけじゃないか、というような。さらに、どうあっても監視
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

2.7

うーん。テスラの伝記に詳しい人なら楽しめたのかも。イーサン・ホークだから最後まで観ましけど、違う人だったら…。
いや、内容も映像も面白いんですよ。ただ、悪ノリがすぎるというのでしょうか。物語に急に入っ
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.5

音楽は聞いたことありましたが、まさかこんな内容の映画とは! 不謹慎というか純粋というか。
小学校低学年くらいの男の子と、5歳くらいの女の子に彼女の子犬。冒頭、女の子のご両親は空爆で亡くなってしまう。男
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影武者(1980年製作の映画)

4.0

信玄公が亡くなる前、「三年間、死を隠せ」なんて命令するもんだから、家臣たちがてんやわんやする悲喜劇というのでしょうか。もちろん超・重厚で美しい映画ですけど、どこか笑えるんですよね。
影武者を通して観て
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.2

ついに始まったディズニー+の「オビ=ワン・ケノービ」に触発されて。
すでにある最高の物語へのつなぎですから、何度見ても声が出ちゃう! とくにあのマスクから音が漏れ出すシーン、イィィィ~ってなります。
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.3

スッキリ爽快な映画ではなく、「介護」を連想してしまうアクション大作です。車を全速力で柵にぶつけるシーン。普通の映画なら、簡単に突き破れるはずなのに行けない。ずるずると柵を引きずってしまう。ボロボロの状>>続きを読む

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.8

妻に先立たれたシングルファザー。再出発のため動物園付きの家を買う!? 
動物を通してユニークな人間模様が描かれています。いい話っす。
タイトルや全体の空気が、Mrs. GREEN APPLE 「僕のこ
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マスター・アンド・コマンダー(2003年製作の映画)

3.8

とてつもないリアリティを感じます。臭ってきそうな船体、グロテスクな戦闘シーン、ゴリゴリの手術、ビスケットに虫がいたり…。よく分からない部分もありますが、細部のリアリティレベルが高いために、世界に入って>>続きを読む

サイドウェイズ(2009年製作の映画)

3.2

アレクサンダー・ペイン監督版を観たうえで、日本人リメイク版を鑑賞。設定をなるべくそのまま、日本へ。ペイン監督の粗だった部分を丁寧に補修してあります。ただ、直しちゃうと、もさっとしません? いや、面白い>>続きを読む

サイドウェイ(2004年製作の映画)

3.6

上質な映画だと思うんです。でも、観る人を選ぶかも。結婚を前に羽目を外すオッサンの話ですから。しかも若くもないのに、ひたすらワインを飲みまくる。
マリッジブルーって普通は若い女の子だから成立するドラマだ
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.3

ミッドウェイって日本が優勢だった?!
戦争は善悪ではなく、どちらの側も描かないといけない、という趣旨で作られた映画らしい。ですがエンタメにするためには、難しいのでしょうか。生茹での戦争映画でした。現実
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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(2008年製作の映画)

4.0

ジャバの息子がさらわれた!? 地味な話かと思いきや、面白いっす。「スター・ウォーズ」を見てる感じがします。
時系列としては、この後にアニメシリーズが続くのかな。アニメも結構面白いなあ(シーズン1をイッ
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

4.3

あれ? 面白いじゃないか! 久しぶりに、エピソード1から見直しているんですが、楽しいです。劇場でみたときは、なんだか恋愛ばっかで残念だった記憶があるんですが、当時の私は一体何を観ていたんでしょう。
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人生、サイコー!(2013年製作の映画)

4.0

彼女に結婚を認めてもらうドキドキと、出産のハラハラがミックスしている物語なのに、さらに超ユニークな設定!!
公園で子どもが遊んでいるのをみて「ヤダ、鼻くそを食べてる」とドン引きの彼女に「重要なタンパク
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.1

何度か見たはずなのに、昔より好きに。アナキンが母親と離れるシーンなど、感動的。
女王アミダラの衣装がすごい。場面ごとにお色直しがあって、いずれも凝った作品。建物も美しい。
かつて苦手だったジャー・ジャ
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海底二万哩(1954年製作の映画)

4.7

めっちゃ面白い! 前半、海中でお宝を発見!? そこへサメが!! 無音ですけどオチも可笑しい。
子どもの頃に読んだ感動が蘇ります。海のフルコース料理や巨大タコとの戦い、船内のイメージなど、クルーになった
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王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

4.3

「ライト・スタッフ」みたいな映画かなと思って観ていると、国立民族学博物館(大阪)に行ったときのような感覚になってしまった。ごった混ぜの世界観とでもいいましょうか。
物語として面白いのかは、よくわかりま
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.4

前半「オーシャンズ」だっけ感のある映画です。
観ている途中も終わってからも、ずっと考えてしまうのは、命か美術品(文化)か問題です。アートファンではありますが、当然、今を生きる命が大切だと思っていました
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

ロールプレイング・ゲームと映画がミックスされた面白さです。
かつてのロビン・ウィリアムズ版では父と息子の問題に踏み込んでいたけれど、今回は登場人物たちの内面なのですね。
ゲーム世界をアバターで動いてみ
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.8

二時間半を超える作品でしたが、終わってほしくない、もっと世之助を観ていたいってなる映画です。
内容は、漱石『三四郎』の現代版って感じでしょうか。大学一年生の一年間という時間を中心にした物語。後半にとん
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.5

古き角川映画の大作って感じです。奇妙な世界はおどろおどろしく、血湧き肉躍ります。キャストのみなさん、いい顔してますねえ。「水滸伝」や「レンジャーもの」みたいにみえます。日本の魅力ってここかもしれません>>続きを読む

トラフィック(2000年製作の映画)

3.9

麻薬をめぐる群像劇。複雑な話なのに、スッキリ観れます。
群像劇のオーソドックスな展開として、後半「全く違う人生の人達が絡み合う」のが見せ場だと思います。ですが、この映画ではそれがありません。交わること
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.5

いまさらですけど、初めてみました。ホラーにコメディをかけると面白くなるんですね。ビル・マーレイたちの自然な演技があるからなのでしょうか。それにあの装備、説得力もあってカッコいいっす。
シガニー・ウィー
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.0

シスターズ兄弟という殺し屋の話なのですが、分厚い文学作品を読んだような気持ちになります。
まず、キャラクターの生活臭が強烈で、リアリティがあるんです。蜘蛛の毒にやられるシーンなども、リアクションが絶妙
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グランド・ホテル(1932年製作の映画)

3.5

素敵な群像劇です。観終わったあとには、うっすらとですが黒澤明監督「生きる」を連想しました。
元軍医で強面のじいさんが、テーマを語ってくれます。ホテルは、人が来ては去ってゆく、それを繰り返すだけ云々。川
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.0

不思議な映画です。
父と息子の話だからでしょうか、自分の内面が不可解な動きをしています。実際、自分の父とキャッチボール的な何かをできないものかと。しておかないと、後悔する気が…。
物語は正直、前半は少
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

『キューブ』的なことを期待しつつ、屋外だから『トランス・ワールド』っぽいのかな。なんて、予想しながら観ました。
冒頭からいきなり、違いました。お医者さまが、いい意味で裏切ってくれます。
『This I
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

4.0

学生時代に観た昔は単純に感動したのですが、社会人になった今はドキリとしました。
特に、サリーが社長に乞われて脅す演技をするシーン。ブ-ちゃんも見ちゃうんですよね。で、今までニャンニャンと言って笑ってい
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清須会議(2013年製作の映画)

3.2

密室の権力争い! そこに恋の駆け引きも加わり(?)加速してゆく会議はもはやイクサ?!
勝手なイメージで恐縮ですが、三谷幸喜作品はオールキャストのドタバタ劇! という印象があります。役どころからして佐藤
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.7

初めて観ますが、どこか懐かしい素敵な設定です。茶の間でご飯を食べながら、大笑いしたい方におすすめです。ストーリーを楽しむというよりは、キャラクター(演者)で楽しむ映画だと思います(ゴディバのアソートチ>>続きを読む

光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

4.0

「ファーストコンタクト」というものでしょうか。「SF大作です!」というほど仰々しくない、心温まるSF作品です。「E・T」に近い感動がありました。
なかでも、皮ごとバナナを食べるシーンが印象的。すごいで
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.5

田中邦衛さんの名演がたまりません。爪を切る背中、いいですね。二度目は「だめだ。切る爪がもうねえ」なんて、泣かせてくれます。
せめて玄関は内開きがよかったなあ。

囚われた国家(2019年製作の映画)

4.1

『第9地区』を観た衝撃に近いです。
アシナガバチの巣みたいな宇宙船。あんなイメージは初めてみました。エイリアンが来てくれたおかげで、平和になった?! 貧富の差が拡大!? 現代と重なってみえます。
荒廃
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

三谷幸喜氏の大河を見ていて、つい再鑑賞。やっぱり面白いですね。キャラクターはシンプルなのに、人間関係が入り乱れるので、重厚な作品に見えます。でも複雑ではないんですよね。
ドタバタしてるのに、オシャレな
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

5.0

すげー! 完結した三部作をこう料理しますかー!!!
「脱獄幇助もの」というジャンルがあるのかしりませんが、そんな感じっす。
さらに今回グッと迫って来たのは、子どもが作ったおもちゃ。アレって子どもの宝物
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.5

どうしてこんなにドキドキするのでしょう。一緒に遊んでもらっているようなものなのでしょうか。
あそこまでアンディくんが成長してしまうと、物語はどうなるのだろうと心配になりましたが、キレイにまとまりました
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