HarutoMさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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IT/イット(1990年製作の映画)

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90’s版のIT。
ペニー・ワイズのチープ感がむしろ不気味さに輪をかける。ティム・カリーの狂気溢れる演技は見もの。

TVシリーズをまとめたものだから187分と長めなのは当たり前。7人の登場人物の群像
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愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

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アイデアに富んだラブ・コメディ。ハルには絶世の美女に見えてるのだが、周りには特大級デブに見えてることで起きるすれ違いコントが面白すぎる。

ジルを断るシーンの「男の人生には何度か決断の時が訪れる」から
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シックス・ストリング・サムライ(1998年製作の映画)

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マッドマックスのような世界観のアメリカでギター侍が暴れまくる。
おバカだけれど、スタイリッシュ。アクションシーンも迫力あり。
ラストシーン、バディーの遺した衣服とギターと刀を持ちベガスへと去っていくキ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

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テルマとルイーズの共通点は、あるものから常に逃げながら生きていることだ。
冒頭でテルマの夫に対して自分の意見を伝えることができない様子が印象づけられている。彼女は夫という存在、もっと言えば結婚生活から
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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一人の人間としてのオッペンハイマーを浮き彫りにした作品。
結果として世界の破壊者となってしまったことに対する意識とそれが自身の生涯をかけた発明であるが故に苦悩するオッペンハイマー自身の視点から描いてい
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オルフェ(1950年製作の映画)

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”オルフェウス”の神話を現代劇として置き換えた作品。

ジャン・コクトーが得意とする逆再生による魔法の効果、詩的な台詞、舞台照明のようなライティングが本作でもふんだんに用いられている。今見ても古臭さを
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秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜(2007年製作の映画)

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ノンストップ・ナンセンス・シニカルが延々と続く70分間。メタ的なギャグもたくさんあり大人も笑えるアニメーション映画。
(20240401)

恋はハッケヨイ!(2000年製作の映画)

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完全にパッケージ買いしてしまった。
原題は"Secret Society"(秘密結社)。海外の人が日本文化に対して持っているミステリアスな神秘性みたいなものが強調されている。
それは時にして地球外文明
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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これまたオムニバスで描かれる恋愛群像劇。

言葉を発せない青年がナレーションで物語を語るという面白い発想。
『恋する惑星』と続けて鑑賞したが、同作では二つの物語がラストで繋がるカタルシスがあったのに対
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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オムニバス形式で大人の不器用な恋愛を描く。

鏡に映った虚像を活かしたアパートのシーンが印象的。映像、音楽ともにスタイリッシュ。
(20240401)

ネイバーズ2(2016年製作の映画)

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展開にやや違和感が、ラストは特に強引に良い話に持ってったなという印象。学生たちも前作の方が個性強くて面白かったよな。
コメディシーンの面白さは前作にも引けを取らない。学園祭のマリファナを巡るチェイスシ
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ゆるし(2023年製作の映画)

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母親が娘に対して怒りを向ける場面がいくつもあるのだが違和感と唐突感が否めない。娘に大切にしたい気持ちはあるものの誤った手段によって逆説的に娘を苦しめてしまう母親のジレンマが彼女目線でしっかりと描かれる>>続きを読む

マーダー・ライド・ショー(2003年製作の映画)

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キャプテン・スポールディングが一番怖い。主人公らを直接襲うファイアフライ一家以上にスポールディングのその物腰の柔らかい表情の裏に隠れ爪を研ぎ澄ましている彼の狂気におもわず震える。
デニースが地下に落ち
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ネイバーズ(2014年製作の映画)

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映画ネタとかも散りばめられていて、デ・ニーロパーティーのくだりとか笑っちゃう。
コンセプト自体めちゃくちゃ面白い。
(20240322)

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

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まあとにかく人物関係が分かりにくいわな。誰が誰の兄弟で、この二人似てるけどどっちが、、とかやってる間に爆撃が起こったり人が撃たれたり強姦されたりする。

でも整理すると意外と筋は見えてくる。エレクトラ
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

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そこまで感情の起伏がしなかった。コメディシーンは抜群だけど、ドラマの部分がイマイチだった。
軽く観れるアクションコメディとしては良作だけれども。その点やはり『スーパーバッド 童貞ウォーズ』は主人公の青
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

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ドニー・ダーコの”世界の終わり”に近づいてゆく妄想的な日々を描いた本作。現実のシークエンスであってもどこか白昼夢を見ているような変な感覚がつきまとう。
生徒の存在を抑圧し彼らの自由な成長を許さない教育
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

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キャスティングがすごいな。プロットが単純明快で楽しめる。酒を買いに行くくだりとか、仲間内でわちゃわちゃやってるのが結局幸せなんだと思う。
楽しい映画なんだけれど、終盤セスとエバンが雑魚寝して「愛して
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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早稲田松竹にて35mmを鑑賞。

バーナード・ハーマンによるメイン・タイトルとともにニューヨークの夜を移動するトラヴィスのタクシーが映し出されるオープニングで見事に作品の世界へ引き込まれる。

トラヴ
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

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早稲田松竹にてDCPを鑑賞。

実際に70年代のアメリカで起きた銀行強盗事件を取り上げ、その奥にベトナム戦争、マイノリティ文化、家族の崩壊、フェミニズムなどの思想と価値観、それに随する社会問題を透かし
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

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晴夫が悦子に想いを伝えるシーン雨空がサーッと晴天に変わっていくのとラストの大泉洋の振り返りで時を遡る演出が良い。
(20240317)

ジャバーウォッキー 4Kレストア版(1977年製作の映画)

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あのハンドメイド感あるごちゃごちゃとした中世世界が堪らなく良い。怪物〈ジャバー・ウォック〉の姿を見せない演出も効いてワクワクが募ってゆく。いざその姿が明らかになると大したことないんだけど。
(2024
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

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現代まで続く『ゾンビ映画』というジャンルの礎とも言える本作。その内容のほとんどが人間の生に対する執着とその葛藤のドラマによって構成される。
(20240315)

美女と野獣(1946年製作の映画)

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フランス語を話す野獣がエキセントリックな印象が、人間の腕型の燭台が照らす薄暗い城の雰囲気とマッチしている。
『美女と野獣』という題材は「ルッキズム」に係る寓話として語られることが慣例となっているが、本
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サンゲリア(1979年製作の映画)

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イタリアの『ゾンビ』

離島で発生したパンデミック。パンデミックとは言っても、未知のウイルスによるものなのかはたまたブードゥー教の呪いによるものなのかは分からない。
ただ、島の中に400年前のコンキス
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恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

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終盤、彼女がコラムの存在を知った辺りから面白くなってくる。ここからの二人をもっと描いたほうが良かったんじゃないか。
関係を修復するくだりも省略されてしまっていてなんだか不完全燃焼といった印象。
(20
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

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アラン・ドロン主演のクライム映画。
印象的なスコアとスタイリッシュな映像で魅せる強盗計画。飄々としたフランス映画独特のテンポ感が感じられる。
(20240310)

N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年製作の映画)

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意外なコンビ!と思い、つい観てしまった。
ゲイや修道僧が絡むコメディは後ろめたさも相まってバツグンに面白い。
(20240310)

空とぶギロチン(1975年製作の映画)

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ギロチン武器による遠距離戦といった一風変わったカンフーアクションが面白かった。

雍正帝による独裁的な治世下、皇帝勅令の暗殺を担う"空とぶギロチン"部隊が結成される。その中でも頭抜けて優秀なマーはそれ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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演出の粗雑さによって展開を追いにくい部分が多かった。だが、その煩雑感がパンク調の作風とマッチしカッコよく決まっている箇所が幾つかあった。
コマ送りの移動シーンはやっぱり面白いし、ゴア表現もなかなか凝っ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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アリ・アスターと言えばその作品を持って観客を”不快”に陥れる天才である。今回はどのような方法で不快感を煽ってくるのだろうと楽しみにしていた。
本作のテーマはいわば、幼児性に対する断罪。普段我々が当たり
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