教授さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

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Amazonプライム、U-NEXTでの無料配信が一気に終わってしまったので、課金しての鑑賞。ソフトをレンタルしてもいいのだが、コストとして同じようなもので、映画鑑賞というライフスタイルは、とっくに変化>>続きを読む

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

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シリーズ5作目。
現在のテイストをより「MEGA MAX」と邦題にあるような「マシマシ」で陽性方向に振り切り始めた様子で、シリーズの方向性と、面白さに作り手側が自覚的になり始めた一作。

前作の非常に
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飾窓の女(1944年製作の映画)

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話題作や、情報過多な最新作を続けて観ていくと、大昔の映画が物足りなくなってしまうこともあるので、そういう時こそ「古い作品」を観る必要性を感じていて、進化した映像に慣れ過ぎると、映画の原理的な「凄み」を>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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絶賛が並ぶようなので敢えて違う(?)意見を、ということで僕は同じテーマを扱う中で現時点で(本作はまだ完結していないのが理由)「ザ・フラッシュ」の方が好き。
全く物語のベクトルが別の方向であることもそう
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

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シリーズ4作目。
本当にこのシリーズは良い意味で「行き当たりばったり」で毎回作品のテンションが違う。
そして加速度的に作品の「大味さ」が増してくるのも特徴で、本作からより荒唐無稽さが顕著になってくる。
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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「コミック映画の実写化」という点で最大級の傑作。
アメリカン・コミック・ヒーローの、ヒーローとしての部分を物語的にも、映像的にも、細かく言えばアクションやユーモア、ギャグセンスや哀感、人物描写などに関
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

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書く前にWikipediaを読んでいて良かったと思ったのが、前半の「マリアの本」はアンヌ=マリー・ミエヴィルによる監督。
僕はこの前半がとても面白かった。

壊れた夫婦。ありがちとも思える家父長制に則
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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今年公開の映画は豊作だらけで、映画という表現が到達する多層性とか、新しい表現とか、テーマをより深化させて描くという視点などがめざましく進歩していて、改めて「映画」は面白いと感じる。

「Me too」
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苦い涙(2022年製作の映画)

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ライナー・ベルナー・ファズビンダーの「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」の方は観ていない。
そして、残念ながら、実に演劇的な物語を前面に押し出した作劇であるが故に、なかなか乗れないコメディだった。

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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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これは今年の映画のベストと言ってもいいぐらいに個人として「好き」な作品。

「テーマ」とされることを何も説明しないまま、何を描いているかを明確に伝えてくる、という不思議な作品。
ホームビデオに「記録」
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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やっぱりホラー映画って体質的にはあんまり合わない。
「ジャンル映画」は嫌いではないのに、どうしてなのか「ホラー的お約束」が発動すると「既視感」というふうに認識して途端に「あー、こういうパターンのやつか
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はなればなれに(1964年製作の映画)

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2日連続の「追悼ジャン=リュック・ゴダール映画祭」。
満を持しての「はなればなれに」だが、人身事故による電車遅延と、開かずの踏切に道を阻まれ「観に行く」までに疲労困憊。
本日も安定の眠さで、世評の評価
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カラビニエ(1963年製作の映画)

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感性が全乗っかりではない中、眠い眠いと思いながら楽しんだ。
GW中から各所で公開している「追悼ジャン=リュック・ゴダール映画祭」の中の一本。
とりあえず中々観ることができなさそうな作品を鑑賞。

とい
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

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正直途中から、もうつまんないや、って投げやりな気持ちになってしまった。
前作の「鈍重さ」により拍車がかかり物語を拡げるだけ拡げるという続編ありきな展開に終始していて、本作自体の物語の核がない。

本作
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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2018年の作品ながら「シン・仮面ライダー」を思い浮かべながら観ていた。
本作が特段の傑作というわけではないが、定番のディテールと、そのディテールを駆使した「見せ方」において、常々書いている通り韓国は
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

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ゴキゲンの「ワイスピ」シリーズ3作目。
作品ごとに迷走しながら「セットアップ」を完了していく謎のシリーズで、初期のセットアップが完了する3作目。

まずは監督のジャスティン・リンの登板。
正直出鱈目な
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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こちらもポッドキャスト収録のため鑑賞。
公開当時、映画から一時離れて、音楽やその他のポップカルチャーに関心が移っていた頃。
映画がまた自分の中心に引き戻された一作。

当時はかなりの「衝撃」を受けた一
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アメリ(2001年製作の映画)

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リアルタイムで本作のヒットを眺めていたが。その「女子たち」の熱狂に居心地の悪さを感じていた映画である。

今回ポッドキャスト収録のために鑑賞。
非常にとっ散らかった感想を持った。
そのため、恐らく、あ
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ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

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頭の悪さが更に深まったオープニングから、そのまま「普通の」映画で特に言うことが思いつかないのだけど。
ポイントはドム(ヴィン・ディーゼル)がいないこと。
本シリーズで、ヴィン・ディーゼルや役柄としての
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怪物(2023年製作の映画)

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非常に困惑する作品。
ネームバリュー以上に、ここまで脚本家である坂元裕二という存在が全面的にフィーチャーされ現場レベルで「統制」されているかのように物語世界を構築された映画は珍しいように思う。
あるい
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

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1作目だけを観ていきなり最新作に飛んでの鑑賞。
少し最近の気分としてあまり理屈をこねるような映画や「現代の気分」というのを感じることにノイローゼになってきている。なんとか「バカみたい」と笑いながら気楽
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

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ようやく…来るべき(観るべき)時が来た、とばかりに、個人的なタイムラインで機が熟した感があり、とはいえシリーズ全作観るのは億劫だという逡巡に対して「観たい」という気持ちが勝ったシリーズの一作目。

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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

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全体的には目くじらを立てるほどのつまらない作品ではないけれど、特に素晴らしいという際立ったところがないというのも事実。
どちらかと言えば、欠点の方がどうしても目立つ作品と言えるかもしれない。

本シリ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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最近、頭の中が「ワイスピ脳」になっているので、本作はちんぷんかんぷんだった。
自虐的に言えばアート=芸術に関してオープンで、こういう作品に対しては無条件で感動したいのだが、正直に言って何が面白いのかわ
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

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いくつかのレビューを読んで「ADHD」の理解という点でなかなか気持ちが暗くなったりもしたのだが、作品はとても素晴らしかったのでとにかく褒めまくることにする。

監督のジェームズ・グレイの作品は前作「ア
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EO イーオー(2022年製作の映画)

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ロベール・ブレッソンの「バルタザールどこへ行く」は観ていないという無教養さで本作に臨むも、それが敗因とばかりに、昨年の「マッドゴッド」以来の眠気に負けた。
一応意識はあったのだが、ウトウトしては覚醒し
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

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なかなかレビューが書けなかった作品。
感想は数多あるし、語るべきことはたくさんあるのだが、ある種の俗さを煽るようなトーンの作品でありながら端正に「映画」であるという不思議な作品。

冒頭の空撮によるア
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

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素直な感想で観ると割と退屈な作品だった。ただ出来の悪い作品かというとそういうことでもなく、物語的な「刺激」から来るカタルシスとは趣が異なるので、なんとなく「フランス映画」らしさに満ちた良し悪しがあると>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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比較的元気のない日々を過ごしているのだが、本作によって、元気をもらった。

とはいえ。
近年「MCU」につきまとう停滞感は、どことなく鑑賞を後回しにしてしまうようなところがあり。
またジェームズ・ガン
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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ショーン・ベイカーの演出力が極まった、という感触の映画。
僕がこれまで観たのは「タンジェリン」と「フロリダ・プロジェクト」の2作品。
それ以前にも、それなりにキャリアは積んでいたので、演出力は蓄積され
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

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正直なところよくわからなかった。
ただ曖昧に、感じるところを解き明かす記号をなぞることが、本作を「映画」たらしめている、という意味で非常に表現に対して自覚的な作品だと言える。

たとえば主要なガジェッ
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

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まぁ…やっぱり映画作品ではないので、何を言うにしても野暮だなぁと思うのだけど。
大前提としては、大好きなガーディアンズ。彼らが出ているだけで、そしてこの緩さで、なんてことはないショート・ストーリーをな
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

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「猟奇殺人」を取り扱った映画として、いくつもの捻りが用意されていて、まずはエンターテイメント作品として良質。面白い。

イランで発生している娼婦連続殺人事件を追っていくという常道の展開から、犯人である
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

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物凄い衝撃を受けてしまってなかなか言葉にならない。
壮絶な映画であることには間違いはなく、5時間17分みっちり膨大な物語と情報量が詰め込まれいた。
この長尺を「昇華」させる手腕。必然が見事としか言いよ
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

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あまりに現代的とも形容できなくはないが、比較的「既視感」に溢れた題材であるし、製作は2016年なのでかなり前の映画であることには違いないが、社会と個人の関係という意味では、作中当時と製作当時、そして現>>続きを読む

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

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「若大将シリーズ」に続いて「クレージー映画」も。
というわけで、どちらもハマりつつあるわけだが、本作は映画としてのつくりも非常によくできていて驚く。

「無責任社員」と称されている植木等演じる平均(た
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