スルガさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

3.7

戦争中の模様を軽快にアクションを起こすチャップリン。木に同化するチャップリンが1番笑った。

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

3.9

2人で1つ。

出所したエディは恋人だったジェーンと結婚したものの、生活に上手くいかない。それな彼は銀行強盗をした濡れ衣を着せられてしまう。

面白い。エディが可哀想にも見えるが善良な心があればと思う
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狼の時刻(1966年製作の映画)

3.8

現実か幻か。

画家のユーハンが失踪した。妻のアルマは彼が残した日記帳とともに振り返る。

冒頭から視聴者に語りかけるように始まる本作。アルマ役のリヴ・ウルマンは当時ベルイマンのパートナーでもある。当
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ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

4.1

ひたすら捜査。

妻を殺された刑事は、容赦なく悪人を追いつめる。

面白い!かっこよく決まりまくるフィルム・ノワール。

バニオン刑事が揺るがない正義で復讐していくのに惹き付けられる。悪い奴はとことん
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グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.8

戦いの神だ。

極貧バンドが行き着いた先はネオナチ軍団が経営するライブハウスだった。

グリーンルームは「楽屋」という意味を指す。

面白い。前半は極貧バンドの日常と演奏を描き、後半から殺伐とした空気
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.0

ルイス・ブニュエルの古典的名作。

剃刀で眼球を切り落としたり、手から出る蟻などよく分からない映像だらけの15分。まあ色んな意味が込められており、解説など見ても頭を悩まされる。

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.7

列車を追え!

キートンは連れ去られた恋人を救けるために汽車で追いかける。

追いかけ、追われの痛快アクション。ずっと同じ絵面で少し飽きてしまったが時代を感じさせない映像だった。終盤の橋のシーンが特に
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ロイドの要心無用(1923年製作の映画)

4.0

痛快!

結婚を夢みて訪れた町で起こるドタバタ痛快コメディ。

今の時代で観てもしっかり面白い!有名な時計台のシーンもヒヤヒヤした。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

スープより芝居。

母親が急死し、ボーは帰省する。

『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督最新作。

なんかわけわからん世界に放り込まれた悪夢のような最高な気分。ジャンル分け
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

生贄を捧げよ。

祖母エレンが亡くなり悲しみに暮れるグラハム家。そんな家族に奇妙な出来事が襲いかかる。

アリ・アスター長編デビュー作。前半はかなりサスペンスのように進み、後半から恐ろしいホラーに仕上
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大砂塵(1954年製作の映画)

4.1

ただのギター弾きさ。

ギター弾きのジョンは元恋人ヴィエンナが経営する酒場に訪れる。そこで駅馬車襲撃の真相を探りにエマ一行が現れ…

面白い!ラブロマンス西部劇。ヴィエンナが諍いに巻き込まれて可哀想だ
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.8

スリ王になる。

スリに没頭する青年を描くクライム作品。

巧妙な手口でスリをするシーンがとにかくかっこいい。悪いことばかりするミシェルなのに教会で涙を流すシーンは人間味溢れていて良かった。

生きていた男(1958年製作の映画)

4.0

彼は兄なのか?

死んだはずの兄ウォードが妹キムの別荘へとやってきた。兄しか知らない情報ばかり吐くことに戸惑うキムだったが…

面白い!まんまとやられるどんでん返し映画だった。もっと評価されてもおかし
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下宿人(1926年製作の映画)

3.6

復讐鬼。

金髪の女性ばかり狙われる殺人事件が発生。そんな最中、下宿屋に犯人に似た人相の男がやって来て…

ヒッチコックの記念すべき第1作。初のサイレント映画を観たが、楽しめた。だが、後半にかけてスト
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リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

4.3

報道の自由だ。

友人トムの葬儀に訪れた上院議員ランス。ランスはトムは何者かを新聞記者に語る。

面白い!極悪非道なリバティ・バランスを法で裁こうと奮闘する。ストーリーも難しくなく、しっかりエンタメと
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.7

始めに混沌があった。

見ず知らずの父親に会うため、姉弟はドイツへ向かう。

詩的で童話のような作品。長回しのカメラワークと美しいショットが際立つ。姉と弟が厳しい現実を目の当たりしながら進む旅路。複雑
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

優しさで溢れる。

他者と痛みを分かち合う。

前作『ケイコ 目を澄まして』はそんなに刺さらなかったが、今作は素晴らしかった。

PMS、パニック障害を抱えながらも支え合う藤沢と山添の関係がとても良い
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.5

18歳のシャンタル・アケルマンを映した短編。後の『ジャンヌディエルマン』が集約されている。

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.1

用心しろ。

ドイツの占領下のリヨンで、男は脱出不可能な監獄から脱獄する計画を立てていた。

面白い!初ロベール・ブレッソン。

脱獄する緻密な計画を丁寧に描かれていた。身の回りのものを駆使して行動に
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キャット・ピープル(1942年製作の映画)

3.8

黒豹女。

動物園で知り合ったイレーナとオリヴァーは瞬く間に駆け落ちする。だがイレーナの起こす行動に疑問を抱くオリヴァーだったが…

エログロもないしっかりとしたホラーロマンス。

影や音楽などで恐怖
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ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

3.6

最後の走行。

9年振りに逃がし屋に復帰したハリーは脱獄囚のリッカードと彼女のクローディーの逃亡を手助けするが…

余生を仕事で終わらす男。派手なアクションは無いがロードムービーとして観ると良い。

非情の罠(1955年製作の映画)

4.0

人間は時に とんでもない事にに巻き込まれ判断力を失う。

落ちぶれたボクサーは隣人の女性をギャングの手から救おうと奮闘する。

スタンリー・キューブリックの初期作品。

60分という短い本編でしっかり
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泣く男(2014年製作の映画)

3.9

その男は涙脆い。

任務中に誤って幼い少女を殺してしまった殺し屋ゴン。その母親が狙われることを知った彼は必死で守ろうと奮闘する。

血腥いハードアクションだった。前半はテンポが遅く退屈だったが、後半か
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.9

凄腕ドライバーここにあり。

強盗を逃がす仕事を請け負うドライバー。いつまでも捕まえられない刑事は罠を仕掛けるが…

ライアン・オニールがクールでカッコよすぎる。巧みなドライブテクニックで追っ手を翻弄
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.1

治安を維持するためのロボット。

ギャングを追っていた警察官マーフィは無惨に殺されてしまう。オムニ社が作ったロボットにより復活し復讐を違う。

面白い!想像以上にバイオレンスで楽しめた。ロボコップのビ
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

ある少年の衝動。

少年ドワネルは学校でも悪さばかりで家では両親が喧嘩ばかりする毎日を送っていた。ドワネルはいつしか友達と非行に明け暮れるようになるが…

トリュフォー自身の子ども時代をモチーフにされ
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奇跡(1954年製作の映画)

4.0

主が与え、主が奪う。

宗教一家の日常を描く。

カール・テオドア・ドライヤー監督作を初鑑賞。

あらすじとか何も見ずに観るべき映画。

タイトルの通り”奇跡”について多く触れられる。祈っていれば奇跡
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

愛を分かち合う。

理不尽なり理由で職を失うアンサと、酒に溺れながら現場仕事をするホラッパが、カラオケパブで顔を合わせて互いに惹かれあっていく。

初アキ・カウリスマキ。面白かった!

不器用な男女の
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

愚かな投資。

ゲームストップに全財産つぎ込んだ話。

んー単純にハマらなかったな。前情報入れていたらまだ楽しめたかもしれない。これから盛り上がるのかなと思っていたら映画が終わりに近づいていた。ポール
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.9

一緒に牧場に行こう。

様々な性格の人間を乗せた駅馬車。途中でアパッチインディアンに急襲される。

アメリカ映画の代名詞とも呼ばれる作品。

ロードムービー、ロマンス、アクションといったものが充分に詰
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第三の男(1949年製作の映画)

3.7

ひたすらに追う影。

親友ハリーに呼び出されてオーストリアに訪れたマーチンスは彼が自動車事故で亡くなったことを知り真相を探ろうとするが…

聴き馴染みのある音楽とともに展開するサスペンス。シリアスにな
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.1

人生はお祭りだ。

映画監督として悩み続けるグイドは療養として温泉に訪れていた。そんな彼は妄想の中に逃げ込んでいく。

面白い!難解映画と聞いてかなり身構えて観たが全然観れた。複雑な理由としては現実と
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.3

2つの大義。

長年ヤクザに潜入捜査を行う警察官ジャソン。会長が事故死したことにより、内部で後継者争いに発展していく。

面白い!上品でバイオレンスな韓国ノワール。

警察官とヤクザの狭間で揺れるジャ
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.1

地球に蝕む生命体。

仕事を探しにある町に流れ着いたナダは、教会を装ったコミュニティがあることに気づく。そこで見つけたサングラスをかけると人間に紛れたエイリアンを目視できるようになり…

面白い!世界
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

椿が散る。

9人の侍の元に現れた浪人者。大目付・菊井の策略を止める為に奮闘する。

『用心棒』の続編にあたる作品。

個人的には前作の方が好みだが、コメディの部分はこっちの方が多かった。押し入れにず
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

地獄の入口で待ってるぜ。

2つの組が対立する町に現れた浪人者。彼は諍いを楽しむように過ごすが、やがて彼にもその諍いに巻き込まれていく。

黒澤明監督作品を初鑑賞。

聞き馴染みのない言葉が多く、理解
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