スルガさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

3.8

船でレース。

船長のドクは甥っ子のデュークが正当防衛で捕まり絞首刑になるのを防ぐために奮闘する。

甥っ子を救うストーリーと思って観ているのに終盤の展開がむちゃくちゃで笑った。終わりよければすべてよ
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夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)

3.8

真剣な恋愛。

弁護士のエーゲルマンは後妻のアンと先妻の息子ヘンリックと過ごす中、エーゲルマンはかつての愛人デジレに未練を抱いたのだが…

ベルイマンが描くラブコメ。エーゲルマンを筆頭に登場人物が恋愛
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.1

神を憎む。

バレリーナのマリーは、元恋人の日記が届き、過去を振り返る。

ベルイマンが描く瑞々しい青春映画。『野いちご』のように観やすい部類に入る作品。

青春映画に留まらず、過去の出来事に壁を作っ
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ベルイマン監督の 恥(1966年製作の映画)

4.1

有るまじき醜態。

戦争真っ只中、人里離れた所に住む一組の夫婦に戦争の恐ろしさを目の当たりする。

派手な戦闘もない恐ろしい戦争映画。『狼の時刻』に引き続き、ベルイマンが戦争による人格崩壊を描く。タイ
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.6

数字に囚われた男の行く末。

数学者のマックスは、とある数字の謎を解き明かそうとする。

ダーレン・アロノフスキー長編デビュー作。

まあ常人には理解できない内容であり、終始狂っていた。主人公の男と同
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.9

とことんすれ違う。

平社員のバクスターは昇進するために何人もの上司に自分のアパート貸していた。そんなバクスターは密かにエレベーターガールのキューブリックに恋をするが、部長の恋人だったことを知り…
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.4

平和を望む。

司令官は突然、ソ連に向けて核攻撃を指示。だがソ連は人類滅亡兵器で反撃しようとしていた…

大きい円卓での会話劇。ピーター・セラーズが1人3役演じているのも印象的。政府のやる気のなさや人
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ミニオンの月世界(2024年製作の映画)

3.5

さあ脱出。

月から脱出しようとするベクター。

ベクターを演じる山ちゃんがひたすらはしゃぎまくっている。

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.8

遂に空へと羽ばたかせる。

渡り鳥なのに空を飛んだことがないカモ家族。ジャマイカに向けて動き出したカモ家族だったが…

興奮するシーンはそんなになかったが、家族の描き方や見せ場の作り方は巧妙だった。ま
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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

3.8

終わりの見えない諍い。

フランスが植民地とするアルジェリアで起こる抗争を描く。

直接的な残酷描写はないが重く恐ろしい。終盤にかけてのデモのシーンは凄まじかった。

メトロポリス(1927年製作の映画)

3.9

手をつなごう。

地下の労働者はマリアが説く調停者を望んでいた。そんなマリアが誘拐され、アンドロイドのマリアを生み出したことにより暴動が起こってしまう。

搾取する者、される者を映した物語にSF要素も
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デリンジャー(1973年製作の映画)

4.0

犯罪王ジョン・デリンジャー。

銀行強盗とFBIの攻防を描く。

面白い。テンポよく物語が進み、派手な銃撃戦も多かった。終盤でデリンジャー一味が蜂の巣にされるシーンは凄惨だった。

チェイサー(2008年製作の映画)

4.1

暴力でしか抑えられない。

元刑事で現在は風俗の元締めとして務めるジュンホはデリヘル嬢が相次いで失踪していくことに疑問を抱く。そこには共通して1人の男が関わっていることを知り…

ナ・ホンジン長編デビ
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恐怖と欲望(1953年製作の映画)

3.6

魔法使い万歳!

森に墜落した4人の兵士は、脱出しようと奮闘する。

スタンリー・キューブリック長編デビュー作。

色々な思いを胸に奮闘する兵士たちを映し出している。戦争の恐ろしさより、窮地に陥った人
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

まだ観ていなかった作品。

親善旅行中に嫌気をさし、ローマの街へ飛び出したアン王女は、アメリカの新聞記者ジョーと出会い、交流していく。

恋愛映画はあまり観ないが良かった。恋愛よりコメディの方がかなり
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.9

200ドルまだ返してもらってない。

母親を亡くした9歳の娘アディは、母の友達と名乗る男モーゼと共に親戚の住むミズーリ州に向かおうとするが…

ライアン・オニールとテイタム・オニールが本当の親子で演じ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

香料を制する者は全てを制す。

アトレイデス家を壊滅させられ、復讐を誓う若き王子ポールは先住民フレメンと共に戦う。

前作を凌駕する映像体験。IMAX GTレーザーで鑑賞したことで大迫力だった。ただ、
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

表裏一体。

幸せだったはずの家庭がすぐさま消えた。

話はシリアスで重いストーリーと思って観ていたら、進むに連れ意外な方向へ行って驚いた。人間は白と黒の二面性があってこそ成立している。妙子の元夫であ
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.4

謎の霧。

街に覆う謎の霧とともに起こる殺人の行方は。

テンポがかなり悪くそんなに面白くはなかったが、霧のビジュアルは後半からの展開は楽しめたし、情報伝達がラジオなのも斬新。

ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.0

奴らを追え。

人間に乗っ取り、次々と宿主を変えるエイリアンを2人の刑事が追う。

面白い。SFと刑事ドラマを掛け合わせた本作。冒頭から迫力のカーチェスがあったり、何十発撃っても死なないエイリアンとの
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.8

市民の反乱。

1905年に起こった戦艦ポチョムキンの反乱を描く。

ウジ虫がついた肉によって大きく物語が動く。水兵が反旗を翻し、市民もそれに奮起し希望を持たせるが、絶望への階段に突き落とす大虐殺が容
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.0

カリガリ論。

とある町のカーニバルに現れたカリガリ博士。夢遊病のチェザーレを使った見せ物をしたことから次々と殺人事件が起き…

面白い!
出だしから難しいストーリーと思いきや恐ろしいサイコスリラーと
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.2

シャーロックJr。

映写技師のキートンは探偵学を学んでいる。

これは面白い!サイレント映画の大傑作。

時代を感じさせないプロットであり、今観ても楽しめるエンタメ作品。バイクを使った逃走劇やコメデ
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お葬式(1984年製作の映画)

4.0

父が死んだ。

父親が亡くなってから葬式をするまでの流れを描く。

伊丹十三初監督作品。

面白い!親戚付き合いや葬式費用やマナーなどをユーモアに描かれていた。大滝秀治のキャラがあまりに滑稽だった。

タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

ラーメン奉行。

トラック運転手のゴローとガンは女性が切り盛りするラーメン屋を立て直そうとする。

伊丹十三の映画を初鑑賞。

面白い!本筋であるラーメン屋立て直すストーリーと随所に小エピソードも挟ま
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.2

農民が勝つ。

百姓の村は野伏せりによって脅かされていた。そんな村を守るために七人の侍が集い、奮闘する。

日本映画最高峰のエンタメ作品。日本でも世界でも高く評価された本作。

面白い!3時間超えなの
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.3

私、癌かも。

癌の検査待ちのクレオはタロット占いで悪い運勢だと知り、恐怖を抱える。

タイトルの通り5時から7時までを過ごすだけのストーリー。んーイマイチハマれなかった。ジロジロ見る歩行者や大道芸人
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

”ファック”

新作の小説もボツになり悩むモンク。冗談半分で書いた小説がベストセラーになり、映画化まで発展していく。

シニカルな笑いが多く楽しめた。創作物に対し思い悩む主人公と同時に家族がテーマとな
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

三つ巴バトル勃発。

麻薬絡みの事件を追うソクト刑事。その事件には日本のヤクザ、汚職刑事が関わっており…

日本人から青木崇高、國村隼が名を連ねる第3作。

前2作より刑事要素は皆無だが、しっかり楽し
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

暴力刑事再び。

ベトナムで自首した男を引き渡しに訪れたソクト刑事とイルマン班長。その男は凶悪犯罪者に狙われてると言い、捜査に踏み込む。

アクションも笑いもパワーアップした第2作。チームプレイやカー
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

悪い奴らばかり。

2つの組織をバランスよく保ってきたソクト刑事。そこに中国から来た組織により急変する。

1000Marks!!

記念すべきシリーズ第1作。アクションは控えめだが、金で物を言わせる
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

悪い奴は法で裁く。

連続殺人鬼に刺されたものの、何とか一命を取り留めたヤクザのグンスは、刑事のチョンと結託し犯人を追う。

マ・ドンソクがヤクザのボスを演じているだけでインパクトあった。ヤクザ同士の
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

”いつかは死ぬ、覚悟しておけ”

夫が転落死し、目撃者は視覚障害を持つ息子。自殺か、事故しか、それとも妻による殺害か。

面白い。158分と長尺なものの、退屈に感じることなく観れた。本編のほとんどが法
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

全ては約束のために。

爆弾を製造するアフガンの戦地に赴いたジョン曹長と通訳のアーメッド。負傷したジョンはアーメッドに救われ生還するが、アーメッドはアフガンでタリバンに狙わていることを知り、救出に向か
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アマデウス(1984年製作の映画)

4.0

前から気になっていた作品を鑑賞。

モーツァルトの生涯を描いた作品。

音楽としての才能あるモーツァルトだが、人間としてはダメダメだったことに驚いた。その類まれなる才能に嫉妬していたサリエリが人間味溢
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捜索者(1956年製作の映画)

3.8

長い年月をかけて探す。

コマンチ族に一家を殺され、姪を攫われてまい復習を誓うイーサンはマーティンと共に捜索する。

スピルバーグ、ルーカス、タランティーノ、コッポラといった巨匠にも影響を与えた本作。
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