三國さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

やっと本当の自分になれたーー

といって、僕はジェンダー的なことを、そういう抽象的なことを云々するのだけは絶対に嫌だ。こんな映画を観た後で、そういう陳腐な感想を述べたてるなら、芸術でなくたっていいんだ
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

-

くず、屑、クズ!

①は詰め込み過ぎ、②は延ばし過ぎ。要するに①が悪い。ま、出し渋りするよりは…ってのはわかるけど、
エスポワールぶち込まれるまで10分ないとか。笑
それはそれで笑えたけど。

逆に、
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.9

江藤淳ーーそんな感想を持ってしまう僕は、あまりに文学質か、場違いなのだろう。

いい映画だった。よくできた、いい映画だった。レオンも見たい。ベッソンさんありがとう。

愛。一心同体でないこと。にもかか
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.9

名作。定型すぎる名作。そのくせ定型に達するのがいかに難しいか。それだけで、もう、褒め足りる感じ。
バカバカしい陳腐。だとしたら、それは、僕たちの生そのものだ。アメリカン? 然り。僕らの生はアメリカンだ
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図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)

-

バカヤロウ、と開口一番。

中高生ってSF好きなんだよな。何故か。わかりきったことだ。
俺は違う。もう大人だ。そんな気持ちだったから斜めに見たのは否定しないけど、それにしても子供騙しが過ぎる。

主題
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ジョーカー(2019年製作の映画)

-

ああ、哀しかったなあ、
破砕したパトカーに乗せられて、彼は何を見たんだろう。

もう、評価するやつは負け組で、評価できないやつが勝ち組ってことでいいよ。
くそったれ。
あることないこと言ってんじゃねえ
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.9

どこだっけな、デブス女がべらべらまくし立てるシーンで、一瞬めちゃくちゃ綺麗な女性が映った。好きになっちゃったかも。

おもしろかったです。4時間で、とても周り切れるものではない。ドールスの『三時間』を
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

とぉもせ、灯せ…

おいしいもの、
きれいなもの、
たった、それだけの事が、どうして、こんなに難しい。

一人暮らしの憂鬱と退屈と、まずいというより味覚を失くしたかのような乾いた食事、何を見ても美しい
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.9

長い。
以前、ナイトオンザプラネットでも感じたことだけど、否、見ながら…、(ブンブンと横に首を振る)眺めながら寝ちゃうのを狙っているんだから、長いくらいでいいのだ。何故長いと感じるのか。最後まで、見て
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

眠り=仮死

この人の映像を見ていると、思うのは、やっぱり不思議なテンポじゃないか。
リアリズムとか同時多発とかではないけれども、演劇!である。芝居でやっても、多分おもしろい。
それにしても、フイルム
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.1

種明かしが必要ですか?
怪奇に何らかの理屈が要ると、黙っていられない都会の人々よーーそういう、主知主義?を馬鹿にすることはない、それくらいシャマランの描写は抜け目がなく、鮮やかで、徹底して美しかったの
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イレイザー(1996年製作の映画)

3.1

考えるのは、シュワルツェネッガーを受容する所以だ。否、受容ならぬ歓待の所以である。
正義を行う筋肉ムキムキマッチョマンに、我々誇らしき相対主義者、即ち「正義は相対的なのだから、お前の正義を他人に押しつ
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シックス・センス(1999年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

DVDがギュルギュルいって満足に鑑賞できませんでした。TSUTAYA或いはAQUOSプレイヤー許すまじ。

ドンデン返しとは聞いていたけれど、こういう大団円は考えてませんでした。途中、シャッターアイラ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

父親について、父権制や亭主関白といった型通りの解釈を拒絶して、なお、今僕たちに提示されているかたちとは、何か。

携帯電話で着信とメールを確認した一コマで、家庭内にある父親がそれを成り立たせるために背
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.9

いかしてるサウンド、これはモノクロ!
なんとも、寝ちゃうんじゃない?ってパッケージ見て思ったけど、あれれ、びっくりそういうテイストの映画でした。寝るのは仮死状態だからね。
シナリオは、かなーりありがち
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.1

良くも悪くも、たけしらしい。いや、どっちかというと悪い意味が勝ってる。ソナチネ、況やその男凶暴につきを作った男は、矢ッ張り死んじゃったんだろう。或は限界だったんでしょう。1999年の世紀末に、たけしは>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.1

車好きが自らの嗜好を満たす為だけに作った映画ーーだったらもっと良かったなあ。

奇妙なバランスがある。終幕、資本の権化の如く建ち並ぶ(とは言え所々欠陥を孕み乍ら)ビル群を背景に「ファミリー」を云々ーー
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.1

ばーか死ねざまあみろざまあざまあみやがれ!

何で評価あんまたかくないの? かく言うおれも大しておもしろかったわけでもないけど、え、身につまされるから?笑
本質的には、女性にしかわからないんですかね?
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

内容がどうでもよくなってくる。翻訳=意味で、おれは今泣いてるわけじゃないよな。ああきっと字幕なしでも泣いちゃうわ。ジャームッシュの拍子に、喰入れられたんだと思う。
みんながこうやって、つつましくも艶や
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.9

イエス=キリストの逆説ーーキリスト教とは、人間の如きちっぽけな生き物が唯一突き詰めた真実に思える。それくらい、色んな作品の祖形を認め得る。
ウシジマくんという名の大審問官? 未だ推測の域を出ないが、禅
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カンゾー先生(1998年製作の映画)

4.1

今平、安吾ったら、こうなる。それを裏切らなかった、いい意味で。
タレント揃い、だけどタレントなんて一人も居やしねえやな、そういう映画っしょ。
先生の他は皆自分のことしか考えてない! そりゃあ無理もない
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血と骨(2004年製作の映画)

-

レビューなんて、できたもんじゃないよな、映画って。計るなんておこがましい。何様だよ。わかんねえよ。ちょっと前のことの筈なのに、自分たちと関係ある事柄の筈なのに、何もわかんねえとは何事か。リアルです。写>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.1

簡単な二項対立に陥ってね? 深みって言葉は安っぽくて嫌いだから、敢えて言うなら厚みが、全体として顕現せにゃならんかったんじゃないかなと。大衆全盛プラス保身しか考えてない詭弁タラタラの当時のアメリカに厚>>続きを読む

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.9

赤ん坊連れてきたのか?
戦争、外交の延長線上か、何ともまあこれだけ人を殺せたもので、ナチス云々と概念振り回してブルブル震えてたんじゃ内実がどんなものかわかったものじゃない。仲間、イデオロギーなんてお笑
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闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

4.1

お疲れ様でした。
切ないねえ。バカだねえ。もちろん、自分がバカじゃねえとは寸分も思わんよ。おれはバカ、多分みんなもバカ、痛いほどわかるよ、だから愛澤も愛してる。でも、だからこそ笑ってやるさ。誰よりも笑
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