半変人のお調子者さんの映画レビュー・感想・評価

半変人のお調子者

半変人のお調子者

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

3.6

これにて旧シリーズ完結。
今回は猿(ゴリラ)が過ちを犯す話。
猿と人間の殺し合いはあっても、猿同士は決して殺し合わなかった今シリーズ。
遂にその一線を超えてしまう。
終盤、人間が言った「これで(猿社会
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猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

3.7

これまで以上に人間の醜さに磨きがかかっていて本当に憎い。
そうやって猿を虐げている行為が、猿の反発を強めて、猿の惑星へとなる道を作っていると何故分からないのか…
ただ、平和主義者だったあの2人の息子で
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新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.8

前作『続・猿の惑星』が絶対続編が作れない終わり方だったのに、まさかまさかの続編。

ジーラとコーネリアスが現代の地球へ…
前半はカルチャーギャップ要素が楽しいけど、段々人間の醜さが顔を出していって、最
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

2.4

急激なクオリティの低下に驚く。

まず前半、行方不明のテイラーを探す為に、新たな主人公ブレントがノバを連れて、猿の惑星を探索するけど、猿と人間の逆転に驚いたり、ここが地球である事に気付いて愕然としたり
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.5

事前情報で『リーサル・ウェポン』の二人を意識した』だの、『ゼイリブの長過ぎるプロレスシーンを意識した』だの、監督がインタビューで答えている記事を観て、大丈夫かそれ…と心配してたんだけど…

蓋を開けた
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変な家(2024年製作の映画)

2.4

可もなく不可も無い中途半端な映画だった。

間取りを見ただけで、全てを推理してしまう栗原さん、しかも全て推理通り。え、超能力者か何かですか?

あと雨男にヒロインが会いに来るシーンで、雨男が「家の場所
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

土方歳三が使ったとされる刀を巡る殺人事件、平次と和葉の恋の行方、そして変装使いまくりで暴れ回るキッド…と内容盛りだくさんで今年も大いに楽しみました。
キッドと平次、そんな因縁があったのね笑

ただ、「
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観終わってすぐは、終盤が盛り上がりに欠ける事、ポールに全く感情移入できなかった事が気になって、あんまり面白くなかったな…と思ったけどポールを安易な救世主にしてないのは、狙い通りであるという事をBLAC>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.7

謎の飛行物体襲来から3年、高校3年生の門出と凰蘭は、襲来前とさほど変わらない日常を送っていた…

女子高生主役ののほほんアニメかと思って観に行ったら、とんでもない劇物だった。
正義の暴走、陰謀論の危険
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

原子爆弾を作り、世界のあり方を大きく変えてしまった、オッペンハイマー博士の半生を描く…

自分の作ったものが、大量に人を殺し、更に世界のあり方を根本から変えてしまったという事実に対する良心の呵責に苦し
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

全てを凍らせる邪神復活!
果たしてゴーストバスターズは夏を取り戻すことができるのか…

…って内容の映画なのは予告で分かってる事なのに、そこに辿り着くまでが長い長い。
そこまで退屈はしないけど、分かっ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.7

途中まで、観ているこっちがレッサーパンダになりそうなくらいイライラしてた。
とにかく母親が毒親過ぎて、終盤までキツい。
生理ナプキンを持って学校に来るあたり、本気でどうかしてる。
主人公も主人公で、終
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

ベラが次第に成長していく姿を見事に演じ切って見せたエマ・ストーンの演技力。
皿をひたすら割る無邪気なベラ、色欲に目覚めるベラ、知識をつけ医師を志すベラ、全て同一人物のはずなのに、別人のように見える。
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来る(2018年製作の映画)

3.9

ブログに書かれてる事は一丁前だけど、実際は何一つやっていない自称イクメンの夫、
夫が役立たずで、母との仲も最悪で、誰にも頼れず、育児ノイローゼとなっていく妻

そんな2人の娘に忍び寄る何か…
何かが来
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仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング(2024年製作の映画)

4.1

ギーツの集大成としても、Vシネとしても100点満点。
これこれ!Vシネはこれでいいのよ笑

正直、「人と人ならざる者は共存できるのか」というテーマはゼロワンで腐るほど観たから、それギーツでもやる?とは
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.3

小さい頃から俄かには信じがたい思い出話ばかりする父エドワードに辟易とする息子ウィル。
ある日、ウィルはエドワードが余命幾許もない事を知る。
妻と共に実家を訪ねたウィルは、エドワードから本当の人生の思い
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.3

前評判が最悪で期待値が下がり切っていたからか、めちゃくちゃ楽しめた。
スパイダーマン匂わせがとにかく凄くて辟易としてくるし、粗が探さずとも自分からぶつかってくるような映画だったけど、未来予知が連続し過
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

ある男が自宅の屋根裏部屋の窓から落下した。
警察は一緒に暮らしていた妻に疑いの目を向けるが、妻は夫は自殺したと主張する。
男は自殺なのか、他殺なのか。
それを証言できるのは、夫婦と共に暮らす一人息子だ
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

4.3

日常の中で奏でられる様々な音楽に耳を傾けたくなる大傑作。

OPの力の入れ方が異常で、度肝を抜かれた。別のスクリーン入った?と本気で勘違いするくらい笑
そして終盤、まさに「地球交響楽」を奏でる場面が激
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ソードフィッシュ(2001年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ハッカーとして悪事に手を染めてきたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)が娘の為にも足を洗おうと決意するも、元妻から娘の面会を拒絶されてしまう。(妻がちゃんと育ててるならまだしも、ネグレクト気味なのに、拒>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.1

コンクリートジャングルでの変わり映えしない日常から大自然へ飛び出す中盤以降の爽快感が良い。

ネガを探し求めて、ヘリに飛び乗り、荒れた海に飛び込み、開けた山の一本道でスケボーを乗り回し、火砕流をギリギ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』と来て、さぁ次はどんな悪夢を見せてくれるのか!と期待値高めで行ったけど…

とんでもないものを見せられた!
分からん!全然分からん!!笑
まるで洗濯機の中に放り
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

困惑する場面は多々あるけど、555の続編として納得できる内容で大満足。

ネクストファイズ、最初観た時はなんかちょいダサくない?と思ったけど、動いたらちゃんとカッコよかった。ただ、それで負けるの?とか
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.8

乗り物のデザインやアクション、オチのビターな感じは好みで、めちゃくちゃ楽しんだけど、肝心の真相の部分が、『あの映画』とだいぶ似通ってて、少し拍子抜けだった。

ただ『あの映画』とは違い、トムを1人にす
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キャリー(1976年製作の映画)

4.7

なんて切ない話なのか。
学校にも家にも居場所が無い少女がようやく掴んだ一筋の光。
しかしそれすら踏み躙られてしまう。
そこからの阿鼻叫喚の念力大会。やっちまえ!という気持ちよりもあぁ…遂にそうなってし
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テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

4.3

Xのフォロワーさんにおすすめされて鑑賞。

「ラストにびっくりする」とのことだったので、見破ってやる!と注意深く観てたんだけど…

全然見破れず、ものの見事に騙された笑笑

ポーカーにまつわる話だけど
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まず発端となるブラックフライデーの惨劇が凄まじい。現代版『イナゴの日』と言ってもいいくらい最悪。無料とか激安とかに群がってしまう気持ちは分からないでも無いだけに最悪。まぁあそこまでになってたら近づかな>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

歌が上手くなりたいヤクザと声変わりに悩む合唱部長の奇妙な友情物語。

歌う事に情熱を持てなくなった聡実君が、狂児を指導する中で、歌への熱を取り戻していき、最後に大爆発する展開に、思わずホロっとしてしま
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

2・3と来て、これはあまりにも薄味すぎるって…
敵も小粒過ぎる。ヴァンダムとメル・ギブソンの後に、アンディ・ガルシア…
申し訳ないけど、ショボいよ…
アクションもカット割りすぎてとにかく見づらいし、ニ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.6

バカンスを楽しむ娘と、その裏で次第に見え始める父の闇。
彼に何があったのか、この後何があったのかわからない。
ただこの親子の関係が、このバカンスで終わってしまった事は確かである事は明確に伝わってくる。
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.3

前作以上に大物がてんこ盛りの本作。
終盤なんてもはや何が何だか分からないんだけど、映ってるのが、メル・ギブソンやらハリソン・フォードやらウェズリー・スナイプスとかだから、画面の豪華さは伝わってくる。
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.5

血湧き肉躍るとはこの事!
1にさほど乗れなかった自分も、終始ニコニコで楽しんだ。
教会でのステイサム、空港でのBIG3、スタローンvsヴァンダム…などどこを切り取っても素晴らしい。
ブルース・ウィリス
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.1

これを観ずして、2023年を終われない!という事で、大晦日に滑り込み鑑賞。

超王道ラブストーリーにドボドボ泣かされる。そこに織り交ぜられる親子のドラマも良かった。
最後の挨拶とか…ここでもまた号泣😭
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

ルールかあるから何も言えない…
なんて茶番はさておき…

社会の歯車と成り下がり、生の喜びを感じられない主人公が殴り合う痛みによって生きている事を実感する話かと思っていたら、どんどんおかしな方向へ話が
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

「女らしく」「男らしく」生きるとは、何と無意味で馬鹿馬鹿しい事なんだろう。

フェミニズム映画ではあるけど、女性の地位向上を訴えるだけで終わらせず、その先も描こうとする姿勢も良い。

男の自分には居心
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

上手く行ってる時はダイジェストで、ジョセフィーヌとの愛憎劇や思うように行かなくなってから先はたっぷり描くという最高に意地悪な構成。

ナポレオンが徹底的にダメ男として描写されてて、そのダメさに思わず笑
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