映画ファンさんの映画レビュー・感想・評価

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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

3.6

暴力的になりホームレスになった父レックスと家を飛び出し順風満帆な人生を勝ち取った娘ジャネットを描いていく映画
前作ショートターム同様デスティン・ダニエル・クレイトンとブリー・ラーソンのタッグ!
現在と
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ラック 幸運をさがす旅(2022年製作の映画)

3.5

ピクサーを去った後のジョン・ラセターがプロデュースしたアップルTVプラスオリジナルのアニメーション映画
不運に取り憑かれた少女サムが幸福の銅貨を手にするも落としてしまい摩訶不思議な運の国に辿り着いてい
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.3

東京行きの119便が不慮の事故に見舞われたのも束の間、政府ですら手が出せないゲリラ組織が支配するホロ島に不時着し乗客全員が人質に取られてしまうパニックスリラー映画
ジェラルド・バトラー演じるブロディ機
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

3.7

殺しも厭わない変態を集めた見世物屋を描いていく一世を風靡したカルト映画
イエスの拷問を再現した見世物が悪辣で印象的(後にメル・ギブソンが大金をかけて実際に映画化するとは思わなかったが…)
モノクロなが
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マダガスカル3(2012年製作の映画)

3.7

アレックスたちがニューヨークへ戻るためペンギンズと協力していくシリーズ3作目
序盤から展開される警部との激しいカーチェイスは疾走感ありシリーズのアクションの中でも最も迫力があったと思う
サーカスに入っ
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

4.0

ギリシャ神話のオルフェとユリディスをリオデジャネイロに置き換えて映画化したもの
1950年代当時としてはかなり先進的で現代でも評価されている
前半は軽快な踊りと共に2人の恋愛模様や関係を掘り下げ、後半
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ブロークン・アロー(1996年製作の映画)

3.5

核弾頭を盗んだ空軍出身のテロリストのヴィックを追うライリーを描くアクション映画
ハリウッド進出を果たしたばかりでここまで規模の大きいアクションを任せられるジョン・ウーはさすがと感じる
ジョン・トラヴォ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.9

1985年実際に熊がコカインを摂取し大暴れした事件を基にしたブラックコメディスリラー映画
熊の姿をあまり映さず恐怖を演出するのは若干ジョーズを連想させる
1980年代が舞台なのでテーマも撮影も80年代
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

林業をやっていた夫の大祐がある日事故で亡くなってしまう、そんな中で大祐の兄の恭一が現れ死んだ夫は大祐ではない別人ということが明らかになっていく社会派ミステリー映画
在日問題や血筋に囚われがちな現代日本
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.1

アルツハイマーで引退を考える殺し屋が、最後の仕事を引き受けたところターゲットが少女だったため断念した結果、組織に追われていく映画
アルツハイマー描写は序盤だけで基本はいつものリーアム無双映画だが共演の
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.9

夫のグレゴリーに束縛されてしまうポーラを描いていくスリラー映画
グレゴリーに洗脳され憑かれた表情を見せるポーラを演じたイングリッド・バーグマンが素晴らしくアカデミー主演女優賞を取ったのも納得だった

ことの次第(1981年製作の映画)

3.9

映画撮影の途中で予算が底をつきプロデューサーのゴードンと連絡もつかず監督自らハリウッドに向かう映画
ヴェンダース作品の中でも特にメタで個人的な映画だなと感じる
あえて映画撮影シーンをカラー、現場をモノ
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.3

模範囚として誠実に生きてきた元軍人のポーは仮釈放されコンエアーに乗ることになる、だが乗り合わせた機が極悪凶悪囚たちによってハイジャックされポーも巻き込まれてしまう映画
前半、看守が少し目を離した隙にあ
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魅せられて(1996年製作の映画)

3.7

死んだ母の詩をきっかけにトスカーナに訪れ19歳のルーシー、そこでルーシーに惹かれた男たちの欲を描いていく映画
処女であるルーシーが男の強烈な性欲に当てられてしまうという点はポランスキーの反撥に近しいも
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

4.1

1999年、核衛星の墜落が予期されたディストピアSF映画
ディザスタームービーのような直接的な脅威を描くのではなく、あえて俯瞰で撮った荒野や退廃的な人々を描くことで表現してしまうのがヴェンダースの才能
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

3.5

人魚と出会った青果会社員アランの恋を描いていくロマンス映画
人魚とバレてしまう後半の流れはキングコングを男女逆転させた感じが若干強い
最後は2人が海に飛び込み手際よくまとめたのはロン・ハワードらしい

イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.5

出所した老年の男が娘の事故死を知り真相を突き止めるべくギャング組織と関わっていくクライムサスペンス映画
テレンス・スタンプが出所したてのギラギラした男を見事演じていたのは素晴らしい
クロスカッティング
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逃走迷路(1942年製作の映画)

3.8

無実の罪を着せられた消防士を描いていくサスペンス映画
後の北北西に進路を取れのプロトタイプ的なストーリーテリングで尺も短く見やすかった
ハリウッドパニック映画の基礎は何気にこの映画から生まれたのかもし
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

4.3

自殺未遂をしたショックから記憶喪失し幼児退行化した妻の佐知子を半ば誘拐し逃避行する夫の松本、何十年も前に男と約束し毎週土曜にベンチに座りながら待っている良子と足を洗ったヤクザの元組長の出会い、交通事故>>続きを読む

処女の泉(1960年製作の映画)

4.2

敬虔なクリスチャンの娘カーリンが羊飼いと名乗る暴徒を助けてしまったばかりに無慈悲に犯され惨殺されたことを受け、怒りに狂った父親テーレの復讐を描いていく映画
犯行を石を投げて止められたのにカーリンへの嫉
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

第1作より前の戦後直後である1946年を舞台にアカデミー視覚効果賞を受賞した山崎貴版ゴジラ!!
ゴジラのスクリーンタイムは非常に短いが、戦後疲弊した日本人に突きつけられる新たな脅威をより強調した作りに
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.4

同名漫画を原作に山本五十六の下、戦艦「大和」製作に着手する天才数学者の櫂直を描いていく映画
冒頭の沈没する艦を描いたショットは派手で見やすかった
冒頭のようにもっと画で見せていった方が良かったのにセリ
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.6

カトリーヌを愛してしまった親友同士のジュールとジム、やがてジュールはカトリーヌと結婚するも倦怠期に突入し、ジムに一緒にいてくれないかと奇妙な三角関係が生まれていく映画
序盤の橋のかけっこから始まり、カ
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.2

同名のベストセラー小説を山崎貴が映画化
CGを駆使した零戦の造詣やドッグファイトの解像度の高さは中々だったが映画の構成として見ると中盤からかなりダレた印象は否めない
尺はもうちょい短くて良かったと思う

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.3

遊び人の妹マギーが姉ローズの彼氏を寝とってしまったことで姉妹関係に亀裂が生じてしまう映画
マギーが家を追い出され祖母の元で介護の仕事を初めたことで変わっていく流れは若干マイフェアレディーに近しいものを
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デート&ナイト(2010年製作の映画)

3.3

人気のレストランの予約が取れず別人になりすました夫婦だったが、そのなりすました夫婦というのはギャングや殺し屋に狙われていた曰くつきの人間であったため命を狙われてしまうコメディ映画
店員だと勘違いして殺
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.6

アメリカに逃亡した日本のヤクザを描いていく日米合作のバイオレンス映画
ファッキンジャップくらいわかるよ馬鹿野郎のセリフがあまりに有名で半分以上英語なのに自然と内容が入ってしまう異色の作品
マフィアの集
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

飛び降り自殺した妊婦を拾った天才外科医のゴドヴィンは、お腹の中の胎児の脳を妊婦に移植し電気ショックを与えることで蘇生させることに成功する。だが幼児程度の知能で復活してしまったがためにとんでもない事態へ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

シリーズ7作目!!暴走したAIを止めるため世界中から追われながら重要な2本の鍵を手に入れようとする任務を描いていく!!
ローグネーション、フォールアウト等と比べると中盤まではアクション要素や激しいスタ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

監督黒澤明、志村喬主演のあの名作をイギリスがリメイク映画化!
元と同じく1950年代設定、アスペクト比やライティングやエンドロールに至るまで1950年代当時のイギリス映画に寄せていたのはさすがだなと感
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ドッグマン(2018年製作の映画)

3.8

犬のサロンを経営していた男マルチェロだったが、半グレのシモーネから持ちかけられた儲け話を断れず、信用もサロンも失ってしまう映画
断りきれない人間の弱さは本当に優しさなのかと視聴者側に突きつけてくるよう
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

ジム・ジャームッシュ長編デビュー作!
ニューヨークにいる等身大の落ちぶれティーンの葛藤を見事描いていたのが特徴的
まだ細かい部分で荒いところはあるものの卒業制作とは思えない画面構成力の高さジム・ジャー
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

2.4

昭和30年代の日本を山崎貴がCGで完全再現させたノスタルジー映画
街並みはよく作り込まれてはいるがイマイチ人物に生活感がないというか昭和30年代にしては全体的に小綺麗すぎるのが違和感を覚えずにはいられ
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殺し屋たちの挽歌(1984年製作の映画)

3.8

仲間を裏切りスペインに隠れた男をボスの元に連れ戻すべく向かった2人の殺し屋がその先で誘拐事件に巻き込まれた女と出会っていくロードムービー
奇妙な4人の付き合い、設定に反してゆったりとしたカメラワークが
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ネメシス/S.T.X(2002年製作の映画)

3.5

スタートレック劇場版10作目にして新スタートレック劇場版最終作!!
21世紀初のスタートレック映画ということもありCGのスケールは全体的にパワーアップ
これまでとは違いピカードに焦点を絞ったという点は
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.1

ある不可思議な青年が裕福な一家と暮らし始め、彼と出会ったことにより崩壊する一家を描いていくミステリー映画
セリフは極力少なめでテレンス・マリックのような画作りに圧倒させられる
青年がいなくなり狂ってい
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