(リライトしました)
英題は「Revolution of Our Times」
「私たちの時代の革命」
香港の若者(10歳の少年少女もいる)のデモ隊と警察との激しい衝突の映像を2時間半観て、若者たちの純粋さに涙が止まらなかった。
勝ち取ったのではなく、与えられた民主主義の国に生まれ、平穏に暮らしていると、自由と民主主義のありがたみを忘れてしまう。
香港で闘う若者たちは香港返還後に生まれ、日々自由が侵食されている中で危機感を募らせながら生きてきた。
いちばんに残った言葉は、「私たちに明日はない」だから「今、自分を犠牲にしてでも闘う」。
若者のデモだが、両親も無事を願い子どもを送り出す家もあった。
高齢者は「私たちが子どもたちの未来を守るべきだった。子どもたちのために私も闘う」と若者の前に立ち、警察からの攻撃の盾になった。
民主化のためのデモは民主的で、指令部や指揮する者はいない、ボランタリーなネットワーク組織だった。
民主化のせめぎ合いが隣国で起きている。自分事として考えたい。
民主主義をどう守るか、民主主義の守り方を知らない日本人は、民主主義の基本である普通選挙の選挙権をみすみす捨てている。自分たちの民主主義に関心を持てば、他国の民主主義にも関心をもつきっかけになるだろう。
「私は中国人ではなく、香港人です」と香港人であることを誇っていた知人にこの目でしっかり観たよって伝えたい。
天安門事件の直後、英語を教えてもらっていた中国系アメリカ人は怒っていた。
「なぜ日本人は隣の国で起きたことに無関心なんですか」
私は恥ずかしかった。私も天安門事件に特別の関心はもたず、「ひどいことする国だな」と、いくつかのニュースの中の一つだったから。
若い人に観てもらい、民主主義とは何かを考えてもらいたい作品でした。