ひろゆき

ボイリング・ポイント/沸騰のひろゆきのレビュー・感想・評価

3.4
銀幕短評(#631)

「沸点」
2021年、イギリス。1時間34分、公開中。

総合評価 68点。

そうですね、だれでもキレるときだってありますよね。やってらんねえなあと思いますよ。じぶんがもうひとりいれば、仕事が万事うまく回るのになあと、深いため息をつきますね。

しかしこの考え方は、根本的に不健全で間違っています。自分がやれば正確で早く済む、ほかの だれがやるよりも。わたしはむかし、この考えに染まっていました。こんなに複雑で緻密な むずかしい仕事を、だれかに任せるわけにはいかない、と まいにち夜なべをして。確かにそうかもしれませんが、もしじぶんが病気で寝込んだら、つかれて休みたくなったら、ひとに頼るほかはありません。後進の人材を、頼れる仲間をどうやって優秀に育て上げるか、それは先輩、熟達者にしかできない むずかしい仕事です。また、じぶんの仕事の “コツ” や “ノウハウ” を教えるのは もったいないと思うかもしれない。でもそれを いつまでもしぶっていては、ものごとが前へ進まない。なんでも出し惜しみするひとは、ひとから一目おかれません。この際エイッと公開し、そのブラッシュアップについて、みなに相談する。できる先輩はこれですよ。っと、できないわたしは想像しますね。

でも、パーマンのコピー・ロボット、あれは ときどきほしくなりますね。
ひろゆき

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