ゆんぶりっく

ブラック・フォンのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.5
町で連続する少年失踪事件、その標的になった主人公は犯人により地下室に監禁されてしまう。
過去に殺された少年たちと通話することができる謎の黒電話からのヒントをもとに地下室からの脱出を試みると言う話。
監督は「フッテージ」のスコット・デリクソン。

過去に脱出しようと足掻きながらも志半ばに殺されて行った少年たちからヒントをもらっていくと言う展開は結構良かったですね!
本作の死後の世界観は薄ぼんやりとしか分かりませんが、同じセリフを繰り返してしまったり謎に宙に浮いていたり不気味な感じ、シャイニング的な夢を見れる妹ちゃんパートもよかったですし。

全体的にホラーもサスペンスもショッキングシーンも全体的にはアッサリ目というか、ハラハラする展開を期待していた自分としてはやや肩透かしを喰らってしまった感は否めませんでした。
誘拐犯がどう怖いのかがあまり伝わらないんですよね。
誘拐犯が表面上は優しいが怒らせると…ってのはある意味で定番っちゃ定番ですが、結果的に主人公はあまり犯人を怒らせる事なく、かつ肉体的にダメージを負うことがないですよね。
過去の少年たちがどのようにして殺されて行ったのかもほぼ語られないのは物足りませんよ〜
電話でボッコボコにするのは笑えましたが、でもカタルシスを感じるレベルでは無かったなと。

全体的に完成度は高めなんですがいかんせんイかせてくれない一本でした。
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