歴史と神話、恋、筋肉バトルのバランスが絶妙な映画でした。
事前予習なしで試写会で鑑賞しました。
派手な演出などは少なく、淡々と進んでいく物語はまるで歴史書を読んでいるようでした。流れやアクションは割とスロー気味で、全体を通しての画面の暗さや、粗雑な生活の雰囲気、時折入る残虐シーンなどを含め、この時代の素朴な世界観に上手くハマっているように感じました。
目が慣れないうちは、画面の暗さに見づらさはありましたが、メリハリがあり、魅せるシーンはしっかり魅せてくれます。ありがちストーリーながらも100分超疲れることなく鑑賞できました。
ファンタジー部分はかなり控え目です。ファンタジーというよりは全てが「信仰から見える幻」とう印象。話の中心はあくまで人間同士の復讐劇でした。
GOS、アメリカン・ゴッズなどリアル神様好きには物足りないかもなので、そこはあまり期待せずに鑑賞するのがいいかと思います。
個人的にはラストの１対１シーンが生々しくて好みでした。
筋肉バトル好きにはかなりお勧めです。
歴史改編や話が大きく逸脱することもなく、恋愛至上主義にもならず、適度なハラハラもあり…
試写会のトークゲストとして登壇された丸屋九兵衛さんのお話にあったように、全体を通してちょうどいいバランス感の作品でした。
