fra51

サン・セバスチャンへ、ようこそのfra51のレビュー・感想・評価

4.0
#サン・セバスチャンへようこそ
試写会で鑑賞しました。

#ウッディ・アレン 監督は好きだけど全然詳しくないので、ちょっと心配ではあったけど、トークイベントが上映前に開催されて、監督の作品作りや見どころ、サン・セバスチャンの観光のポイントなど情報モリモリで、安心して作品鑑賞に臨むことができた。

クラシック映画の名場面が随所に登場するので、古き良き時代の作品が好きな人には大いにハマるんじゃないだろうか?
残念ながら映画に関しては無知の為、自分にはわからないところも多かったのだけど、会場内で時折起こる笑いなどから「今のセリフが何かの示唆や引用なのかな?」と想像したりした。

問題を抱える二人が旅に出て、己を見つめるきっかけを得て新しい道を進むというシンプルな物語を、あえて少し哲学的に見せているのは主人公のキャラクターを反映してのことだと思うのだが、上のイベントで「監督は出たがりだが高齢で出演できなかった。この主人公は監督自身が投影されたもの」と言っていたのが、あとからじわじわ来る。小難しく見えて実はとてもシンプル(特に外から見ている人間からすると)という皮肉にも感じられた。
そして、ちょっと厄介なおじいちゃん主人公だが、話が進むにつれてとてもチャーミングに見え、応援したくなってしまうのだが、それも監督自身の投影なのだとしたら、少し羨ましくもある。

お正月にお酒でも飲みながらゆっくり見るのがいい作品な気がする^^
fra51

fra51