楽太郎

オッペンハイマーの楽太郎のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
オッペンハイマーの半生がカラーと白黒の2つのパートに分かれてましたが、違いがよく分からなかった。現在と過去かなと思いながら観てたけど、多分違う。
カラーの方は若き日のオッペンハイマーが学生時代から始まって、マンハッタン計画を行うまでの成功譚がメイン。テンポよく描かれていて飽きない。青リンゴのエピソード、良かった。広島、長崎の被害への視点はオッペンハイマーの葛藤を通してしっかり描かれていたと思う。
また、反共だと思っていたアメリカが、戦中までは共産主義者が多かったのが意外。オッペンハイマーの周囲には共産主義の仲間が結構いて、それが戦後に尾を引くことに。映画の白黒パートは戦後で、その辺が検証の形で語られていましたが、観ているときはあまり理解できなかった。そもそもロバート・ダウニー・jr. が演じている男が何をやってるのかよく分からない。なのでアカデミー助演男優賞の演技にピンと来ず。彼の視点ということ? ここはネタバレしてもいいから事前に知識を入れて観た方がいいかも。
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