楽太郎

キャメラを持った男たち 関東大震災を撮るの楽太郎のレビュー・感想・評価

3.0
100年前、まだ映像技術が十分じゃなかった頃、未曾有の大震災を記録したキャメラマンの偉業を再発見する企画。詳しい資料が残されていない中、遺族の証言や雑誌などの記事、果ては映像そのものを素材ごとに並べ直して当時の状況を理解しようとする。その努力がユニークで面白い。また、その上で教科書の文字でしかなかった「関東大震災」が身近に感じられるのが素晴らしい。本所区横網町の陸軍被服廠跡で起きた悲劇は改めて怖いと感じました。製作者の意図を越えたところにこの映画の価値がある。キネマ旬報のドキュメンタリー1位というのも頷けます。
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