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わたし達はおとなのktyのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
3.2
最近の新聞の記事で、リクルートブライダルの昨年の調査によると、未婚の二十代の男性の46%は恋愛経験がなく、「恋愛は時間とお金の無駄。」と考える人が増加傾向にあり、恋愛経験自体が少ないのが現状だそう。

記事で知った「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」つまり、恋愛すれば結婚し出産するのが当たり前という考え方。19世紀の産業革命後の欧州で広がった価値観で、日本も昭和に顕著になった。

このイデオロギーは今は絶対的ではないのだろう。

本作の藤原季節の演じる大学生の姿は、この記事でいう男性像と噛み合わない。恋愛の巧みなズルい男だ。会話の間に感情が吹き溜まるような間の取り方が、嫌な感じだけど上手い。

親目線から言わせてもらうと、こんな男は長い人生で必ずしっぺ返しにあうだろう。

若い男性のキノコまたはヘルメットのようなヘアスタイルは今風だなぁ。

学生の住む部屋に螺旋階段!、ガラスをふんだんに使い、デザインの洗練された階段の校舎など、自分の学生の頃と隔世の感がある。
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