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白い巨塔のktyのレビュー・感想・評価

白い巨塔(1966年製作の映画)
4.3
優れた執刀医としての腕と教授への野心。田宮二郎の演じた財前五郎の激しい感情は普遍的。

彼の周辺の人物も名役者揃いでした。
東野英治郎は、水戸黄門の聖人のかけらもない。財前への嫉妬丸出しの老獪な演技が憎らしかった。

五郎の義父の又一役の石山健二郎のゼニで何でも片付けようとするユーモアたっぷりの演技とハゲ頭とちょび髭は俗物丸出し。

おっさんだらけの浪速大学病院と一線を画す小川真由美の愛人のホステスが花を添える。卑猥な言葉も手術に例える台詞が可笑しい。

1977年のテレビ版で再度財前五郎を演じた田宮さんの迫真の演技と結末が衝撃的でした。

かっぱえびせん的名作です。

NHK BS
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