「ビリーバーズ」で大好きになってしまった北村優衣目当ての鑑賞記録。
6分間の物語。
この短いエピソードの中で、短編とはいえ「映画」の瞬間を感じ取ることは正直難しい。
いわゆる10代の、自分の気持ちを上手く言葉にできない気持ち、というものを描いているとは思うのだが…「設定」が前傾化してしまって、感情という部分までは届かない。
なまじストーリー主体の「ドラマ」性を帯びているぶん、シチュエーションを美しく見せる映像という印象以上の物語が見えてこない。
文句があるというよりは、却って「何を描いているのか」がわからないという感想の方が強い。
そして、おそらく観たままのことなのだろうし、ラストの告白しそびれた自嘲も含めて、北村優衣の笑顔から何を読み取るか、ということが重要なのだと思うが、個人的には、状況の飲み込めないシチュエーションに対しての想像力がまったく働かない。
短編映画であるということも含めて。
何かを想うには、情報が不足していたという感想。