🎄✨メリークリスマス✨🎄
今年も1人で映画を観ています…
今年のクリスマス映画はこれにしました😊Netflixでもロアルドダールの短編を連発されていたウェスアンダーソン監督。この監督のクセはハマる人にはハマりますね。
「ヘンリーシュガーのワンダフルな世界」をどうせなら長編で観たいなぁと思っていたところ、あれを長編にするとこんな感じになるのかな?と理解できました。
例えば動かないカメラ、台詞の激しい応酬、横スクロール移動、画面の主体を真ん中では無く右か左に(だいたい右)に置く、画面一つに多くの情報量がある。など、ウェスアンダーソンの感性が凝縮されていましたね😊
この作り方になったのって「犬ヶ島」あたりからかな?って思ってます。
舞台もスタジオ一つあれば完結できそうな簡素なもので、作り物感をあえて出す事がアンダーソン的寓話なんだよ。と言っているようで素晴らしいです。おそらくストップモーションを使ったであろう宇宙人のシーンも呆気にとられ見守ってしまう位のゆるさ😅もう彼のこれまでのキャリアが詰まった作品ではないですか!
ポスタービジュアルも彼の映画っぽいです。「ムーンライズキングダム」「ロイヤルテネンバウムス」「犬ヶ島」などこちらは左右対称に登場人物全員が直立不動で並んでいるという「ザ.群像劇」って思わせてくれるのが良いですね。
まあ正直退屈と思う人には退屈な映画であることには変わりませんが、全面に出ているアンダーソン節が好きになれる人は最高傑作の一つになるのでは?「グランドブダペストホテル」とか「フレンチディスパッチ」よりはだいぶ分かりやすく観やすかったです。
キャストもアンダーソン組が集結する中で初参加?かな。トムハンクスが登場しているのが違和感ありまくりでした。しかし存在感を主張するわけでもなくあくまで群像劇の中の1人としてたち振る舞えたのは、トムハンクスの才能なのかなぁ
この寓話はアメリカの開拓精神への傲慢さを風刺したものなのかなぁと思います。おそらくネイティブアメリカンから略奪したであろう土地を自動販売機で売っているところや、才能溢れる子供達にとりあえず賞を与えてアメリカ国民である意識を植えている後ろでは核実験を行っている。軍や芸術家の自己陶酔で国の方向性が定まらない中、宇宙人がふと現れることによって一つに向くという。しかも宇宙人は地球に何するわけでもなくというね。どんなに厚顔な者でも未知のものの前では取り乱してしまう滑稽さが伝わりました。
というわけでとても素晴らしい宇宙人襲来映画でありました。
それでは皆さん、1人の人も誰かと過ごす人も、良いクリスマスイブをお迎え下さい🎄
私はふて寝しますね。