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アステロイド・シティの小皿のレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.3
u-nextのポイントで視聴。
出演している面々を見て、とても観てみたいと思った作品でした。監督のウェス•アンダーソンは今作初めて鑑賞します。
全体を通して面白味はありました。
でも、刺さらなかったという印象です。
劇中劇で、物語の何処からが劇で、何処が映画の中のリアルなのか。
そもそもそうした境界を取り払うべく設定されたのかもしれません。
劇中劇であるから、作中に描かれている核実験も舞台装置でしかなく、それは現代アメリカ人の核に対する意識を意図的に表出してるものだとしたら、そこは好感が持てます。
でも、あくまでも声高な表現ではないし、日本人としての核に対する意識があるからこそそこに注目してしまうわけで、核実験を側でしているに関わらず、無頓着に科学賞の授賞式をしていることに、監督の意図があるのかなぁと勘ぐってしまうわけです。
なんてことをつらつら考える面白味はあるのだけれど、正直なところ、訳が分からない印象を拭いきれずにいます。
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