実話ベースというのが、もうしんどい。
彼にとっては「笑い」が正義。ただその「笑い」の中で生きていたいだけなのに、その周りはしんどいことばっかりだ。
面白いことだけをやりたいのに、その為には面白くないことが立ちはだかる。
彼は特別周りに危害を加えてる訳ではない、ただお笑い以外のことが普通にできないのだ。挨拶もバイトもそう。
でも母親はそんな彼をまるっと受け入れている。かといって甘やかしてる訳ではない。ということは、自閉症スペクトラム障害なのかもしれない、とも思った。
だからなんだ、という話だけど、もし人として最低限のコミュニケーションが取れていれば、何度か手にしたチャンスを自ら手放すことにはならなかったと思う。
ハガキ職人の人たちのことを「天才か?!」と思いながら笑い転げてた昭和のガチラジオ世代なので、裏側を見てしまったような気持ちもあって、報われないことがとにかくしんどかった。
これは原作読みたいですね。
天音くんがもう、完全に憑依…というかそのものでしたね。凄かった。演じる方は超しんどかったろうな…。