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ル・ミリオン 4K デジタル・リマスター版のkojikojiのレビュー・感想・評価

3.4
#1934 2023年 466本目
1931年 フランス🇫🇷映画
監督・脚本:ルネ・クレール
原作:ジョルジュ・ベール、
  マルセル・ギユモー

ルネ・クレール監督が「巴里の屋根の下」に続いて撮りあげたトーキー第2作。
宝くじの当たり券を巡って繰り広げられる大騒動を描いたミュージカル喜劇。

パリのアパルトマンで暮らす借金まみれの画家ミシェル(ルネ・ルフェーヴル)と、その婚約者でオペラ座ダンサーのベアトリス(アナベラ)。
ある日、ミシェルの友人プロスペールが彼に宝くじの当選を知らせに来る。
ミシェルはその宝くじを古い上着のポケットに入れていたのだが、上着は彼の知らぬ間に他人の手に渡っていた。この宝くじを取り戻すドタバタ喜劇。

宝くじを巡るドタバタについていけない。それに加えてオペラシーンが長く、飽き飽きした。
おまけにどうしてそうなるのと言いたくなるようなシーンが多く、納得いかないストーリー展開で、あまり面白いとは思えなかった。
ミュージカルシーンもミュージカルの長所が出ていない気がする。

この作品のヒロイン、ベアトリスは巴里祭でもヒロインを演じているアナベラが演じている。
また、お馴染みの脇役で、「自由を我等に」の主役を演じたレイモン・ゴルディが「巴里祭」とほとんど変わらないような服装で出演している。クレール監督は彼を相当気に入っていたのだろ。
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