変われない自分と大人になっていく周りの人達。流浪の月、私は月を2人の関係、見てるのは私たち世間だと感じました。
月って見る時によって形変わるじゃないですか。確かにまんまるで存在してるのに。見えない部分があるじゃないですか。見えないものを感じられる、理解できないものがあることを許容できる、そんな人間でいたいなあ。
もちろん犯罪であることがよくなかったのだけど、じゃああの時更紗を救えた人は文以外にいたのか?文のコンプレックスに寄り添いお手本通りの成長がすべてじゃないと言ってくれる人がいたのか?となるとやるせない。
もちろん世間は更紗を心配して善意で文のことを批判するが、そのせいで誰も更紗の声に耳を貸さない。
世間的にはバッドエンド、本人たちにはハッピーエンド。見たいものを見たいように見る世界は私たちが生きている世界そのもの。わかったつもりは時に猛毒。
映像が終始美しかったです。