WOWOWキャンペーン加入期間に観たかった作品を録画してたんですが、ちょうど引っ越しを挟み、BSアンテナがうまく設置できず録画できなかった期間が2～3週間ほど…その際に放送をしていた作品をダッシュでオンデマンドで鑑賞。
本作は確かフィルマで結構良い評価を付けている方が居たような記憶があり、観たいと思っていました。
観る直前に「ファーザー」の監督だと知り、俄然期待値が上がった。(あれはめちゃくちゃよかった)
観終わって、なるほど…
結構、というか、かなり難しい。
どうすればよかったのか、が。
予想通りの展開ではあります。(伏線がめちゃめちゃうまく効いているので、かなり分かりやすいと思います)
ラストの作りもファーザーを想起させる。
離婚による子どもの心の傷、がテーマだとは思うんですが、
まさに！アンソニー・ホプキンスが父親として出てくるように、なんていうか、脈々と連なる家系、血統、考え方…みたいな？
蛙の子は蛙っていう言い方はあれですけど、やっぱり、この親にしてこの子、ってなってしまうのは仕方ないと思う。育った環境がその後の人格形成に多大な影響は与えると思うから。そこからどう抜け出せるか。変われるか。
息子役の方、非常に上手でした…
最初、チックかな？と思ったんですが。(あながち遠くはなかった)
そういう細かな演技がとてもそれらしく見えました。繊細さがよく出てた。
子どもは親の事をよく見ているんだな…
親が離婚して、息子くんは最初は母親側に居るんですが、お母さんがお父さんを非難するのが凄く嫌だったという台詞があるんです。自分はお父さんの事を尊敬しているのに。
なんかわかるような気がしました。
自分の好きな人同士が罵り合う、お互いを非難するのは見たくない。
自分も気を付けようと思った…夫が近くに居ないからと言って、子どもの前で無意識に夫の悪口を言わないようにしなければ。
…という、教訓がずっしりな映画でした。
