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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのdarumaのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.9
ドラマシリーズ完全視聴済みです。映画も劇場に観に行こうかと思ったんですが金欠で断念、この度NHK地上波放送&ドラマ新作前に鑑賞。結論から行くと、このシリーズは短尺のほうが面白いかもしれません。(ちょっと自分が眠かったのもあるかもです)

基本的にこのシリーズは原作に忠実がウリだと思うので、本作もそうなんですよね(一応wikiは確認しました)。劇中でも「リアリティ」と何回も出てきていますし。
とにかくルーヴル美術館が豪華だった(ふんだんに使われていた)&NHKお得意のワールドワイドな感じ(世界を相手にした作品にしようとしている)に持って行かれてしまって、いわゆるこのシリーズの面白さはちょっと欠けていたような気がします。

ただ、wikiを見たら「(原作は)フランスのルーヴル美術館とフュチュロポリス社が2005年より実施してきたBD(バンド・デシネ)プロジェクトの第5弾」とあったので、なるほど…!とは思いました。世界に轟く日本のマンガ。原作はフルカラー作品だそうで、確かに映画化したくなるだろうな…あと、ラストを観ても確かにという感じ(そこはプロデューサー談とも一致)

(でも、円安の影響で製作費が足りなくてテレ東が出資したと書いてあって、なかなかに凄い経緯をたどっているな…けどテレ東って所がまた納得というかいいよね!と思った)

単純にストーリーだけ見ると、その一番メインの部分より最後の30分に惹かれてしまったのが、自分はいわゆる純日本人という事だろうか…

愛だったんだな、と思った。

「奈々瀬」という名前を見て「七瀬ふたたび」が浮かんでしまったのは私だけ…?全然違うんですが、このシリーズは何となくSFっぽさを持っていますよね。

泉京香の写真の意味もほろっと来ました。

テレビシリーズを観ていなかったら、もう少し評価が高かったかもしれません。劇場版って難しいですよね。

でも、黒、の解釈はとても良かった。好きです。

まったくの余談ですがエンドロールを見ていて、本作(このシリーズ全体)はドラマ「RoOT」の制作と同じだ…!と気づきました(確かに雰囲気が近い。洗練されているというか)。「P.I.C.S.」という会社です。私多分ここ好き。全然関係ないんですが、今秋公開の寛一郎くん主演の「シサㇺ」というアイヌをテーマにした北海道ロケの映画があり、そちらもここが制作のようで、楽しみになりました。

岸辺露伴のドラマ新作(NHK地上波)は今週金曜日(5/10)放送です。楽しみです!
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