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アヘドの膝
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アヘドの膝の作品紹介

アヘドの膝のあらすじ

イスラエル人映画監督のY。自分の過去作の上映会に招かれた彼は、国から承認を受けた話題についてしか話せないことをそこで告げられるが……。前作『シノニムズ』がベルリン映画祭で金熊賞を獲得したナダヴ・ラピドの新作。カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した。

アヘドの膝の監督

アヘドの膝の出演者

原題
Ahed's Knee
製作年
2021年
製作国
フランスイスラエルドイツ
上映時間
109分
ジャンル
ドラマ

『アヘドの膝』に投稿された感想・評価

たむ

たむの感想・評価

3.7
前作がベルリン国際映画祭金熊賞、本作がカンヌ国際映画祭で審査員賞と世界の映画祭で評価が高い監督の作品です。

映画監督のYが次回作の構想をしながら、レトロスペクティブに出席する中で、キュレーターの女性とのやり取りや過去と向き合います。
物語はあっち行ったりこっち行ったり、政治的な内容にも言及してくるため、盛りだくさんな映画です。
過去の兵役の話は『フルメタル・ジャケット』ばりの罵倒シーンがあったりしますが、過去の従軍経験をアニメーションにした『戦場でワルツを』を思い出したりもします。
映画も過去に起こった事の再現であるとするれば、記憶装置のようなものでもあり、主人公が苛まれ続けるのも、なんとなくわかってくるような気もします。
複雑な事情や政治状況を取り込みつつ、個人に還元されていく映画ですね。
ギルド

ギルドの感想・評価

3.3
【国の検閲/規制おちょくってみたw】【東京フィルメックス】
国から承認を受けた話題しか話せない事を知った監督の話。

見た直後と見聞きしたり時間が経ってから印象が変わったような作品でした。

カメラワークや随所に散りばめた”不自然さ”によって権力に抗う姿をちょー真面目に繕いつつもどこか皮肉じみたアンバランスな感じが不思議な作品でした。

見た直後はラストに微妙通り越して不愉快になるレベルで「その主題に対して泣き落としはなくね?」感はあったけど、時間が立つと考えが変わった意味で面白い作品に出会えたと思います。

これは本作に限った話ではないけど、○○賞を取った作品は審査員長など誰が評したか?を見るのが結構面白いと感じました。
今回だとスパイク・リーが審査員長で、その作家性が評価されているような感じはしました。

これも多くのシネフィルと交流して得た結果なので、改めて映画って勉強になるなーと実感した瞬間でした。
[イスラエル、深淵を覗くとき深淵もまた…] 80点

2021年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。前作『シノニムズ』はベルリン映画祭で金熊を受賞し、フランス映画祭で鑑賞したが、背景知識の乏しさ故に全く理解できなかった。今回はそれを飛び越えて全方向に喧嘩を売る作品を引っさげてカンヌに登場し、初のコンペ入りながら審査員賞を受賞した。今年のカンヌ映画祭コンペ選出作品は賛否両論が激しい作品も多く、全体的な平均点としては低かった傾向にあったが、本作品もその中の一つと言えるだろう。原題の"AHED"は実在のパレスチナ人活動家アヘド・タミミを指している。彼女は2017年のイスラエル入植拡大反対デモ中に従兄弟をゴム弾で銃撃されたことに対して、兵士を平手打ちした人物である。別の従姉妹がそのときの映像をアップロードしたため世界的に認知され、イスラエルに逮捕された。一連の事件について、イスラエルの報道官(?)スモトリッチは平手打ちされても兵士が抵抗しなかったことに関して"最低でも(アヘドの)膝くらいは撃っても良かったんじゃね"と発言したらしく、本作品の主人公Yはこれら一連の事件をイスラエルの加虐性の告発として映画化しようと考えている。

Yは有名なイスラエル人監督で、映画のテーマも際どいものが多いらしく、政府からの検閲を嫌う"自由の戦士"である。そんな彼が田舎での上映会に赴くと、政府側から派遣された若い女性の公共図書館局副局長ヤハロムから"Q&Aで話すテーマをこのリストの中から決めてください"と紙を差し出され、従わない場合は今後の映画製作が出来ないことを示唆される。それを言われる前からずっと態度が悪かったYは、これを言われたために態度を改悪し、彼女から"国が芸術を潰そうとしている"という言質を取ろうと行動を開始する。

本作品のテーマは大きく二つある。一つ目は自分の信じることがプラスになるよう全振りして、他の問題には興味なし、なんならマイナスの影響を与えても構わないという思想の(そしてその持ち主の)、ある種の幼稚さと傲慢さである。今回は表現の自由の規制を回避しようとすることに全振りし、その過程でミソジニーが前面に登場することを厭わない様を露悪的に描写している。主張も露悪的だが口元や膝などの部分に近寄るアップショットや、ハンディをマイケル・スノウ『中央地帯』ばりにぐるぐる動かす撮り方など映像も露悪的に構成されていて、ハラスメントを一度でも受けたことがあるならば絶対に観に行かない方がいいレベルで恐怖と不快感を煽ってくる(受けたことなくてもマジで吐きそうになる)。それによって晒される幼稚さは、ヤハロムの妹に母性を押し付けたり、母親に逐一報告したりする部分で強調され、こちらも観客をあざ笑うように、徹底的に女性をモノとして扱っていくことをグロテスクなまでに強調していく。"AHED'S KNEE"は若い女性の膝を執拗に触ろうとする過程を爽やかに描いたエリック・ロメール『クレールの膝』でロメールが爽やかさと美学によって覆い隠したグロテスクな部分を誇張する意味もあるのだろう。

二つ目はイスラエルの加虐性である。Y本人はイスラエルがパレスチナを含めた周辺諸国に侵攻することに懐疑的で、それをヤハロムにぶつけているが、それは正に社会的正義(≒アメリカ)を傘に自分よりも弱い者を虐め抜くイスラエルそのものであり、自身が否定するものと全く同質のものになってしまっているのだ。彼は"深淵を覗"いているが、"深淵もまたこちらを覗いている"ことに気付いていない。また、Yに対して都合のよすぎる終盤の展開も現状お咎めなしな国家の存在と重なってくる。

ただ、意図的に露悪的な描写をしているとはいえ、これはあまりにもグロテスクすぎる。構造としてやりたいことは興味深い部分も多く、選曲なども好ましいが、流石に二度と観たくないし、なんなら存在すら認めたくないくらい怒っている。推測だが、上記の構造が満たせれば別にミソジニーじゃなくてクィアフォビアとか人種差別のような他の差別意識と可換であるように思え、その"細部への興味のなさ"が描写以上にグロテスクに見える。この映画そのものの幼稚さ/傲慢さ/ミソジニーによって、この映画そのものが"怪物と戦ううちに怪物となった"作品だった。

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